2018年04月29日

本家サイトの 『旧海軍の基地』 コーナー


本家サイトの今週の更新として、『旧海軍の基地』 コーナーに少し手を入れました。


新たに「高知(第一〜第三)」 「青島」 「滄口」 「ウルシー」 「エニウェトック」 の5基地のページを公開すると共に、併せて既存のほとんどのページで写真や図を追加しました。

高知航空基地のページの例では

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( Google Earth より現在の高知空港 )

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( 米軍史料より第一高知基地の全体写真 )

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( 旧海軍史料より第一高知基地レイアウト図 )

新規及び既存の各ページとも、だいたいこれくらいの内容があれば当初の目的を十分に充たすものではと考えています。

そして 「青島」 及び 「滄口」 の2基地については、ネットも含めてこれまでまず触れられたことの無い内容のものですので、珍しいものと思います。

なお、この2つの基地は時々混同して記述されておりますが、それぞれ全く別のものであり、旧海軍においてはこれらを 「青島航空基地」 という1つの基地群の意味で使われたことはありません。

また滄口基地を原駐基地とする 「青島海軍航空隊」 と第三遣支艦隊の 「青島航空部隊」 とも別物であることも注意が必要です。

これら2つの航空部隊はアジ歴でも何故か混同されており、「アジ歴グロッサリー」 で誤った記述がなされていますので。



(追記) : ネットにUPしてから気がつきましたが、ブラウザーによっては拡張子の大文字と小文字を区別するものがありますので、追加更新した写真や図に JPG と jpg が混在しているために中には表示されないものがあります。

一括変換が出来ませんので、これから一つ一つ手作業で修正していきますので不具合が全て完了するのにしばらくお時間を頂戴することになりますことをご了承ください。


posted by 桜と錨 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年04月28日

4月26日付 『朝雲新聞』


業界紙の一つとしてその筋では良く知られている 『朝雲新聞』 の 「世界の新兵器」 コーナーで4ヶ月ごとに私が担当させていただいている艦船シリーズの最新記事が4月26日付の同紙に掲載されました。

ドイツ海軍が建造中のフリゲート 「バーデン・ヴュルテンベルク」 についてです。

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同艦は昨年海上公試を行いましたが、数々の不具合があったとして現在建造所において対策を実施中とされているものです。

ネット上では “欠陥艦” などと色々書かれておりますが、現代の高度な技術に基づく艦艇の設計と建造では実際に作って動かしてみて初めて出てくる様々なトラブルや予測不可能な不具合はつきものであって、別に不思議なことではありません。

例えば米海軍の LCS や最新の空母でもそうですし、また艦艇以外でも例えば航空機では F-35 は初飛行以来開発完了までに一体何年を要しているのかと。

設計・建造から就役後にわたりこれらが徐々に改善・改修されて本来の能力を発揮できるようになるのは、ある意味で健全だとも言えるでしょう。

どれとはいいませんが、設計段階で既に不具合を指摘されながらそのまま建造してしまい、結局就役後に現場から問題とされて、しかも10年近くも経ってバカ高い費用をかけて改造するような艦船もありますから (^_^;

そして本級は中小海軍の艦艇として大変にユニークで斬新な設計であり、海上自衛隊としても今後の護衛艦のあり方を考える上で学ぶべき点の多いものの一つであることは間違いありません。

引用画像は残念ながらサイズが小さいので、機会がありましたら是非同紙をご覧いただきご一読を。

posted by 桜と錨 at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年04月24日

練習艦隊壮行会


今日は一昨日の艦上レセプションのお返しでもあります、呉市議会、呉商工会議所などの主催による練習艦隊の壮行会でした。

艦上レセプションでは実習幹部達は一切飲み食い禁止でホスト役に徹していましたが、今日はもちろんその制約はありませんし、私達がホスト役になってどんどん勧めましたので、彼等も遠慮無く ・・・・ やはり若いって良いですねえ (^_^)

最後に実習幹部一同が壇上に上がっての 「海を行く」 の合唱。

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まあこれも時代の流れ上致し方ないところもありますし、若い人達には違和感はないのかもしれませんが ・・・・ でも私達の年代からすると、やはりこの曲には昔の歌詞の方が良く合っていると思います。

おまけ。

私のブログにしては珍しい写真を。 くれマリンクイーンの美女お二人が会場に華を添えてくれましたのでパチリと。 (もちろん許可を得ています。)

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posted by 桜と錨 at 21:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月22日

練習艦隊艦上レセプション


今日は呉での練習艦隊の艦上レセプションでした。 私もお誘いをいただきましたので、久しぶりに艦隊桟橋へ。

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この練習艦隊に限らず、最近はどこの催し物でも衛門から道案内、受付、そして会場の中でのサービスまで全てにわたって細かく配慮されており、極めてそつのない態勢がしかれております。 裏方に回る人達は大変でしょうねえ。

もちろんこの練習艦隊はこれから遠洋航海で世界を回り、寄港するその地その地でのレセプションなどがありますので、ある意味日本の威信をかけてのものであることは間違いありません。

それに食べ物類も大変に美味しく、かつ量もふんだんに用意されています。 乗員にそれとなく聞いたところでは、会場での見栄えのこともあって十二分なものであると同時に、行事終了後には各部の役員及び支援に当たった乗員達にもある程度はお裾分けができるようにとのことでした。

私の現役時代にはレセプションで全て消化してしまう程度に用意し、終わった後は乗員には何も回って来なかったのとは異なり、これは良い配慮だと思います。

実習幹部でレセプションに借り出される時には事前に副長付から 「会場では飲むな、食べるな」 と口やかましく言われ、散々男芸者をやって、終わってもお腹を空かしていた頃と比べると、若い幹部や海曹士達への労いからも現場のやる気が違ってきますから。

・・・・ と思いつつ、今日は実習幹部諸官と話し込んでしまい、私も飲んだり食べたりするのをすっかり忘れてしまいました。

任官したばかりの若い三等海尉さん達とのお喋りは、45年前を思い出して大変に楽しい一時でした。

実習幹部諸官と練習艦隊乗員一同の皆さん方、ありがとうございました。 これからの航海の安全を祈念すると共に、十二分に楽しんできてください。

そして今回もお誘い下さったN氏には厚くお礼申し上げます。

posted by 桜と錨 at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月15日

明治40年代の砲戦術 完了!


本家サイトの今週の更新として、先週に引き続き 『桜と錨の海軍砲術史』 コーナーで明治40年代の砲戦術に残りの項目を追加し、これにて同年代の話しを完了しました。


ただしいくつかの項目、特に 「射法」 と 「戦術」 については大正中期の砲戦術まで進んだところで全体の内容を見直す予定にしています。

前者については近代射法が芽生えたばかりであり、大正8年の 『艦砲射撃教範』 の全面改定まではそれこそ日々進歩して変わりつつあり、また後者については秋山真之の 『海軍基本戦術』 『海軍応用戦術』 及び 『海軍戦務』 の3部作の影響が大きく、そこから離れられなかった面があります。

( 真之の3部作については既に原本全文を本家サイトの 『史料展示室』 にて公開しておりますので、まだの方は是非ご参照下さい。)

当時としては、砲戦術の重要な要素である個艦及び艦隊の戦術については、基本的に真之の 『海軍基本戦術 第二編』 がほぼそのまま活きていたと言えます。

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( 左 : 原本、右 : 活字起こし版の表紙 )

したがって明治40年代という期間を区切って述べることが大変に難しいものがあるためです。


なお、準備ができ次第、次の大正初期の砲戦術の項目に入りたいと思います。 お楽しみに。

posted by 桜と錨 at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 砲術の話し

2018年04月12日

立てば芍薬、座れば ・・・


我が家の庭の隅に高さが1mほどの牡丹が1本だけあります。 それが昨年はたった2つだったのですが、今年はなぜか沢山のつぼみがついています。

そして今朝、その内の一つが満開になりました。 直径10センチ以上あります。

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いくつかずつ順番に咲いていくようですので、しばらくは大輪の花が楽しめそうです。

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posted by 桜と錨 at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月08日

明治40年代の砲火指揮法


本家サイトの今週の更新として、先ほど先週に引き続き 『桜と錨の海軍砲戦術史』 中の 『明治40年年代』 のコーナーで 『軍艦の速力』 と 『砲火指揮法』 の2つの項を追加公開しました。


特に後者の 『砲火指揮法』 は元海軍関係者が戦後ものしたものや一般の刊行物ではまず無かったものではないでしょうか?

また 『戦艦及一等巡洋艦砲火指揮通信装置制式』 については明治45年の内令兵第2号で制定されたものは知られていますが、その元となった海軍砲術学校が起案した草案は初出のものと思います。

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この 『桜と錨の海軍砲術史』 は旧海軍の砲術家たる用兵者達がどのように考えていたのかをご紹介するものですが、これがあって初めて旧海軍史の全容が充たされるものと考えております。

まだ始まったばかりですが、引き続きお楽しみいただければと思います。


posted by 桜と錨 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 砲術の話し

2018年04月05日

英空母 「フォーミダブル」 の就役日


少し前になりますが、ネット上で英空母 「フォーミダブル」 (HMS Formidable) の就役日が1940年の 10月31日 とするものと 11月24日 とするものの2つがあるが、どちらが正しいのかとの疑問が呈されていました。

もう少し付け加えますと、

日本版Wikiでは 「The Illustrious & Implacable Classes of Aircraft Carrier 1940-1969」 (Neil McCart, Fan Pub., 2000)の記述を根拠に前者とし、「世界の艦船」 やWikiでは後者としている、というものです。

これについて次のURL記事に基づいて10月に公試が完了して海軍に引き渡され、11月24日に実戦部隊に編入したとの回答も付いていましたが ・・・・



その一方で、例えば有名な 「Aircraft Carriers of the Royal and Commonwealth Navies」 (David Hobbs, Greenhill, 1996) では11月24日にベルファストで竣工・就役とされ、またかつて 「世界の艦船」 に連載された松村道臣氏の 「英国航空母艦史」 の第8回 (1960年3月号) でも同日就役とされています。


そして、以前 「就役式」 についてのことをお話ししたことがありますが、これにも関連してもう少し付け加える必要があるようです。

つまり 「引渡し」、「竣工」 (Completion)、「就役」 (Commision) はそれぞれ異なる意味があるということです。 もちろん 公試完了 = 完工 = 竣工 でもありません。

即ち公試完了時に重大な問題がなければ、その後は多少の手直しと性能に大きな影響を持たない残工事を終えて建造所側の 「完工」 となり、これを海軍が了承した場合に 「竣工」 となります。

そして就役準備作業を行った後に 「就役式」 が行われ、この時をもって正式に建造所から海軍に 「引渡し」 が行われ、海軍において 「就役」 することになります。


そこでこの 「フォーミダブル」 ですが、

残念ながら英海軍の建造に関する規則類や 「フォーミダブル」 の公式記録文書が手元になく、正式な就役日が何時とされているのかは確認できませんので、断定はできませんが ・・・・

私的には建造状況から考えても、またこれまでの著作物やWikiを始めとする海外の著名な数多くのネットでの記述からしても、11月24日に 「就役式」 が行われて竣工・就役したとするのが最も合理的なように思われます。

posted by 桜と錨 at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

遅ればせの我が家の花見


家内との時間も合いましたので、遅ればせながら今年の老夫婦の花見に。

折角ですから我が家の次男じゅんぺいの散歩も兼ねて行くことにしましたが、近くにある花見の名所である水源地はペットは連れて入れませんので、車で10分ほどの小高い山頂にある小さな公園へ。

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ここは桜はそれほど多くはありませんし、もう大分葉桜になってきていますが、平日のこともあって人は少ないですし、それに何よりも江田島〜広島湾〜広島市街を見下ろせる景色が大変に良いところです。

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ちょっとした穴場でもありますので、今日もやはり家族連れなどの何組かの小グループがお弁当を広げていました。

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我が家のじゅんぺいももちろん “花より団子” で、お裾分けの食べ物を前にするとおとなしくよい子にしています (^_^)

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やはりお花見は、名所と言われる綺麗ではありますが人混みの中の様なところより、こういった小さくとも自然の中でのものが私は好きですね。

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日本に生まれて、そして日本人であってよかったと感じる一時です。


頂上へ上る山道は舗装はされているもののやっと離合できるくらいの道幅で麓から山頂まで続いていますが、途中の道の両脇には桜に混じって沢山の山ツツジが薄紫色の花を付けていました。 これも大変に綺麗でした。

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2018年04月02日

企画展 『 明治青年 秋山真之 』


先にご紹介しましたが、2月27日から来年の2月17日までの1年間、松山の 「坂の上の雲ミュージアム」 にて秋山真之の企画展が行われております。


今回の企画展は司馬氏の小説 『坂の上の雲』 の流れに沿って、今に残る真之関連の資料などを展示してその生涯を紹介するものです。

この度その企画展の図録が出来上がりましたので私も一冊送っていただいたところです。

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この図録、大変によく出来ておりまして、『坂の上の雲』 や真之に関心がある方は入手されておくと格好の資料集になるかと思います。


企画展では、この図録中の出展総目録にもありますとおり大変に貴重なものが数多く展示されており、私も見たことが無かったものも沢山あります。 これだけのものがよく現在まで残されていて、あるところにはあるものだな〜、っと思うと同時に、同館の企画展に際してよくこれらを探し出したものと。

この企画展の企画は同館の徳永さんという若い女性 (でかつ美人) の学芸員さんが中心となって進められたものですが、その研究の熱意さには感心させられます。


ところで、これらの資料などの展示に併せて、その徳永さんの発案により展示会場の真ん中に真之が海軍大学校の教官として行った兵棋演習の様子を一部再現したコーナーが作られています。

企画展開催後の展示の様子の写真を送っていただきましたが、同館の許可をいただきましたのでご紹介いたします。

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( 兵棋演習再現コーナーの様子 )

昨年この兵棋演習を再現したいのでとご相談いただきましたので、資料提供や実際の実施要領など色々アドバイスをさせていただいてきたところです。

私が参画した (というより作ってしまった) NHKのドラマ 『坂の上の雲』 での兵棋演習シーンを覚えておられたようです。

ただ真之が行った当時のものがどの様なものであったのかは具体的な資料などが残されておりませんので、その後の旧海軍や米海軍大学校でのものから “おそらくこのようなものだったのでは” というところを現在のものまでを含めてご説明し、今回再現するものはそれによって得られた徳永さんのイメージに基本的にお任せすることにしました。

と言いますのも、実際の兵棋演習そのものは複雑かつ大がかりなもので、その実施手順も習熟を要するものですし、その上演習参加者にも相当な専門知識が必要になります。

したがって、これをそのまま再現して展示しても来場される一般の方々に簡単に理解していただくのは容易なことではありませんので、学芸員の徳永さんが理解されたイメージに基づいて一般来観者向けの簡単なものを作ってもらうのが一番良いと考えた次第です。

これもあって私は企画展開始直前の準備作業中に拝見して作成状況についてあれこれアドバイスするところまでに止めましたので、最終的に完成したものを見るのは初めてです。

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( 2月の作成時の航跡下書き中の様子 )

徳永さんの努力の甲斐があってなかなか面白いものに仕上がっており、来館の方々にも関心を持っていただけているようです。 中には自分で駒を動かしてみる人もおられるようで (^_^)

お近くの方、あるいは松山に行かれる機会のある方は、是非同館の企画展にもご来場いただいて、この兵棋演習の展示もご覧いただければと存じます。

posted by 桜と錨 at 13:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 海軍のこと