2017年08月14日

じ〜じは大変 (2)


◎ アオハタ・ジャム工場

竹原市の忠海というところにアオハタの大きなジャム工場があります。 ここは人数制限の予約限定でジャム工場の見学とジャム作りの体験ができます。

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長女が帰ってくる前に事前に確保してあったようで、孫娘と家内の三人で出かけることに。

工場はJR忠海駅のすぐそばだそうで、まあ呉線でノンビリ往復すれば良いからと言うので、私はJR呉駅までの送り迎え。

・・・・ だったのですが、昼過ぎに家内から “綺麗なホールがあって待ってる間休憩もできるし、ブログネタにいいかも” とメールがありました。

要するにJR呉線が不便で、片道2時間以上かかる上に、帰りの列車も本数が少ないので、暗に (と言っても見え見えですが) 忠海まで車で迎えに来いと言うことです。

だから車で往復して、私は有名な大久野島の散歩にでも行くからと初めから言っていたのに ・・・・ プンプン

普段なら “イヤダ” の一言ですが、今回はまあ孫娘のためと思って急遽出かけることに。 片道約1時間強でした。

工場に着いた時は、先にジャム作りの体験が終わり、工場での作業工程の説明ビデオを見ているところでした。 それが終わって、参加者は揃って工場の見学が約30分。

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私はホール内の喫茶コーナーで冷たい絞りたてのジュースを飲みながら待ちます。

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ホール脇から屋上に出られますが、まあそこからではそれほど綺麗という景色では (^_^;

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(フェリー乗り場は写真の左手、写真右端の手前の島が大久野島)

工場のすぐ近くに大久野島行きのフェリー乗り場がありまして、この時期ですから帰りの観光客が大勢フェリーから降りてきました。 やっぱり初めから行くことにするべきだったかな〜

お土産は自分たちが作ったジャムの瓶詰め。 5つありましたので、孫娘も頑張ったようです。


◎ 筆の里工房

先日下見をしてご紹介した熊野の 「筆の里工房」 へ。

「筆の里工房」 と 「ゆるぎ観音」 :

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今回は前回と異なり、夏休み期間中だけあって、かなりの家族連れが来館していました。

ここも孫娘は物珍しいようで、結構興味津々でした。 とはいっても、一番のお気に入りはこれだったようです (^_^)

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売店では筆の試し書きも。

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ここの売店は流石に筆も様々な種類が沢山揃っています。 ただしやはりそれなりの値段ですので、孫娘の学校のお友達へのお土産はちょっと違うものを (^_^;

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ランチはちょっぴり大人の味で。 3種類のパスタを少しずつ。

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私が選んだイカ墨で、お口の周りもお口の中も真っ黒に。 ちょっと不思議な味だったのかな? (^_^) 

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◎ 水遊び

ベランダに用意したプールで毎日のようにはしゃいでくれます。

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中庭のようになっていますので、道路側からは見えませんし、お隣の家からも裏になっていますので、心おきなく。

ただし、じ〜じが外に出ると待ってましたとばかりに水を浴びせられて、いつもビッショリになってしまいますが (^_^;

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2017年08月13日

「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」 (続2)


前回、艦艇籍編入は命名・進水日、海軍工廠以外での建造の場合は竣工・接受日であることを説明しました。

さて、そこで問題となるのが 「同型艦」 ということです。

「〇〇型」 のタイプ・シップたる一番艦というのは、さて次のうちのどれで決まるのでしょうか?

   1.建造計画番号順
   2.艦艇類別等級表の記載順序
   3.艦艇籍編入日の順序
   4.竣工日の順序

一般的には同一年度に複数の同型艦を建造する場合、計画番号順に艦船名が決定され公布されます。 そしてこの順番に艦艇類別等級表に記載されます。

では、当該表の記載順序がそのまま同型艦の一番艦、二番艦ということになるのでしょうか?

ここで注意していただきたいのは、この 「〇〇型」 という類別が公式に規定されたのは 潜水艦が大正11年の 「潜水艦艦型呼称」 において、その他は 大正15年の艦艇類別等級表の全面改訂の時 で、それまでは旧海軍には公式の 「〇〇型」 という呼称は存在しなかったと言うことです。

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そしてこの大正15年の改訂時に、「〇〇型」 というのは基本的に艦艇籍編入日をもってその順序とした のです。 言われてみればごく当たり前のことではあります。


例えばよく言われる “「古鷹型」 か 「加古型」 か” ということです。

大正15年の艦艇類別等級表において 「古鷹」 「加古」 の2隻は 「古鷹型」 とされ、一番艦が 「古鷹」、二番艦が 「加古」 とされております。

つまり、両艦とも民間造船所で建造されましたので艦艇籍編入は竣工日であり、「古鷹」 が大正15年3月31日、「加古」 が同7月20日ですので、これがこの類別等級表上の公式な順序です。

これは 「高雄型」 についても同じです。 「高雄」 は横須賀工廠、「愛宕」 は呉工廠ですので艦艇籍編入は命名・進水日で、「高雄」 が昭和5年5月12日、「愛宕」 は同年6月16日です。 従って同型艦4隻は 「高雄型」 であり、一番艦が 「高雄」、二番艦が 「愛宕」 で全く問題はありません。

世間一般でよく言われる、

愛宕のほうが2ヶ月先に竣工していますので、愛宕クラスとも呼ばれます

というのは、何らの公的意味もなしません。

更には、「妙高型」 でも同じことで、二番艦の 「那智 」 の竣工が 「妙高」 より約8ヶ月早かったことから、確かに海軍部内でも通称 「那智型」 と呼ばれたことがありますが、艦艇籍編入は 「妙高」 が昭和2年4月16日、「那智」 が同年6月15日ですから、公式類別上の 「妙高型」、一番艦 「妙高」 で全く問題ありません。


要するに、竣工日の早い遅いは同型艦としての類別とは直接関係しない ということです。

もちろん同型艦を何型と呼ぼうともそれは自由ですが、それは公式のものとは別の “俗称” でのことですから、“「〇〇型」 あるいは 「××型」 とも呼ばれる” などと同列に論じられるような話では無いことに注意する必要があります。


ただし、これはあくまでも原則の話で、艦艇籍編入日以前に艦艇類別等級への登録がなされること、また大正15年以前の複雑な建造・類別の経緯などから、必ずしも全てが一致しているわけではありません。

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(前) : 「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」 (続)
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2017年08月12日

「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」 (続)


軍艦に限らず、どの様な船であってもその建造に伴う標記の3つの儀式・行事には古今東西それぞれ伝統や慣習があり、いずれも大事なものであることは間違いありません。 旧海軍においても明治初期に英海軍式を参考にし、これに日本独自の方式を加えて発展させました。

特に進水式については、それまでの建造物から実際に 「船」 となって海上に浮かぶということから盛大に行われてきました。

しかしながらこれらはあくまでも 「船」 という物体、言い換えるとハードウェアについてのものであり、「造船」 という世界での話になります。

しかしながら、海軍の艦船となると必然的に海軍という “組織” としてのことが関係してきます。 つまり海軍という国のお役所の一つとしての必須事項です。

これが 「艦船籍」 です。 この 「艦船籍」 に登録されて始めて海軍に所属する艦船 であるということになります。 このうちの軍艦及び水雷艇等が登録されたものが 艦艇籍 です。 これより、当該艦艇のいわゆる “後方” を担当することになる 本籍 と、どの様な階級・技能を持った乗員を何名乗せるかという 定員(表) が決定されます。

では海軍が新規建造又は既存艦艇を購入した場合に、これらはいつこの艦艇籍に入るのでしょうか?

「艦艇籍」 に関連する事項を定めたのが 『新造軍艦水雷艇ノ帝国艦艇籍ニ入ル時期等ノ件』 (官房機密1434号 大正3年10月30日) です。

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http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/IJN_houki_main.html
http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/PDF/T031130_kansensekihennyu.pdf

これは当初明治36年に 「海総機密158号」 として定められたものを改訂し、かつ水雷艇に関する事項を追加したもので、大正6年に多少の改正を経て太平洋戦争期まで続きました。

要約すると、

 新造計画決定 (=予算成立) 後の工事着手の時期:
   1.艦艇名を決定し艦艇類別等級表中に加える
   2.本籍及び定員を仮定
 命名日(=進水日):
   1.本籍及び定員を確定
   2.帝国海軍艦艇籍に編入
 竣工・授受日:
   1.在役艦又は第一予備艦とする
   2.国内外の造船所で建造する場合及び既成の軍艦等を購入する場合は、
     艦艇籍編入、本籍及び定員の確定。

つまり、艦艇籍に登録され、かつ本籍と定員が確定すると言うことは海軍という “組織” にとっては最も重要なことになります。

したがって、標記の3つの儀式のうちでは 「命名・進水式」 が最も盛大であり、海軍工廠以外の造船所で建造する場合も儀式としてはこれに準ずることになります。

艦艇籍に入ると言うことは、その日より建造計画番号などではなく正式に 「軍艦〇〇」 などとなり、艤装員以外の乗員は 「軍艦〇〇乗組」 となります。

命名・進水式以降艤装工事が進むにつれて定員(表) に基づく乗員が順次発令となりますが、ただしその中には艤装員を兼ねる者もいますが、乗員=艤装員ではない ことには注意が必要です。

そして本籍及び定員(表) が確定することにより、以後当該艦の特務士官以下の補職人事、整備、補給などは全て所管の鎮守府の責務となります。

また世間一般では、例えば同型艦の呼称問題について、本来の二番艦が一番艦より先に竣工したから云々、などということが見られますが、いつ竣工したか、ではなく、いつ艦艇籍に入ったか が問題なのです。

「同型艦」 ということについてはこの後で。

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(前) : 「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」

(次) : 「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」 (続2)

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2017年08月11日

じ〜じは大変 (1)


じ〜じとば〜ばは夏休みで帰ってきている孫娘に嫌われてはいけないとご機嫌をとるのに大忙しです。

っと言っても、ば〜ばは何だかんだと言いながら自分も結構楽しんでいるのですが ・・・・ (^_^;


以下日にちなどは順不同で

◎ 須ノ浦海岸

車で一時間ほど、倉橋島の須の浦というところに先月オープンしたばかりの 「須ノ浦ストーンフィールド」 に行ってみました。

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いわゆる海の家ですが、ちょっとモダンな作りに。 宿泊施設とカフェがあり、隣接地にさらに大きな施設が建築中です。

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「須ノ浦ストーンフィールド」 公式サイト :

まだ出来たばかりですので、ランチタイムも空いていました。 それでも途切れることなく利用客があり、宿泊施設も今月末くらいまで予約で一杯のようです。

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カフェのランチ・メニューもそれなりに揃っており、味も値段の割には悪くありませんでした。

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宿泊施設併設だけに、ここのカフェはモーニング、ランチ、ディナーのメニューや各種の飲み物はもちろん、予約しておけばBBQも可能です。

食事の後は波打ち際を散歩。

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周辺に民家などもな〜んにも無いためか、下の広い砂浜はプライベート・ビーチのようになっています。 海水浴はもちろん、貸しカヤック、ボートや釣り道具も揃っており、ダイビングも出来るようです。

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そして散歩の後はお約束の休憩。 素朴なかき氷で (^_^)

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これから冬用の設備も作りますので、運営を上手くやっていけばちょっとしたリゾート風の隠れ家的なところになりそうです。


◎ BBQ

夕方から夜にかけては庭でBBQを。 好きなものを焼いて食べ、好きなものを飲みながらダラダラと過ごします。

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海産物はお気に入りのいつもの小さなお魚屋さんに、何かBBQに良いものを、とお願いしておきましたら、サザエ、オオアサリ、車エビ、イカなどを用意してくれました。 車エビなどは一匹一匹串を刺してくれて。

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生で食べても新鮮で美味しいものばかりですので、これを焼いてですから、私もビールが進みます。

孫娘は、お肉やウィンナーなどはもちろんですが、これらも美味しいと言ってパクパク食べてくれました。 そしてそれ以上に喜んだのが海産物大好きな長女です (^_^;

半年に1回くらいしか会えなくなりましたので、楽しんで貰わなくては。

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2017年08月09日

「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」


う〜ん、どうもキチンと理解されている人があまりおられないような ・・・・

艦艇建造における標記の 「起工式」 「命名・進水式」 及び 「竣工式」 の3つの儀式のうち、旧海軍としてどれが一番重要だったのでしょう。 そしてその理由は何でしょう。

ご来訪の皆さんはお判りになりますか?

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(次) : 「起工式」 「命名・進水式」 「竣工式」 (続)

posted by 桜と錨 at 12:16| Comment(3) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2017年08月07日

台風5号と豆台風の来襲


幸いにして台風5号は南に逸れましたのでこちらでは大した影響はありませんでしたが ・・・・ 我が家では引き続き豆台風が来襲中です。

しかしながら、次男のじゅんぺい、普段は家族以外にはワンワン吠えて全くなつかないのですが、若いお姉〜さん大好きだけあって、孫娘が玄関を入った時からベッタリです。 流石にこれには笑ってしまいました。

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肝心な母親たる娘は明後日にならないと帰ってきませんので、それまではジ〜ジとバ〜バの二人でお相手です。

ジ〜ジも孫娘に嫌われてはいけないと、プールを出して常に水を補充したり、冷たいアイスやジュースをたっぷり用意したりと色々気を遣わなければなりません (^_^;

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2017年08月06日

1943年米海軍 ONI 発行 『U.S.S.R. Navy』


標記の公文書ですが、以前こちらでご紹介して暫く本家サイトの空きエリアに置いておりました。

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「第2次大戦中のソ連海軍について」 :
    http://navgunschl.sblo.jp/article/26365448.html

本家サイトに『現代戦講堂』を設置しましたので、この度サイトの今週の更新として、改めてそちらの『資料展示室』コーナーで公開するものです。

「資料展示室」 リスト :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/tenji_main.html
「U.S.S.R. Navy」 :

本文書は2000年代になってから米海軍の公式サイトでも公開されたのですが、何故かネット上で広まることはなく、私の探し方が下手なのか、現在では Web 版になったものが1個所あるだけで、元々のPDF版のものは米軍サイトも含めて見つかりませんでした。 (Scribd にはある?)

1943年段階で米海軍が把握していたソ連海軍に関する情報を纏めたもので、今でもこの方面に関心のある研究家の方々にとっては貴重な公文書の原典であると思います。

本来なら 『史料展示室』 でも良いのですが、追々戦後のソ連海軍関係も公開していくつもりですので、これもあって 『現代戦講堂』 としております。

どうぞお楽しみください。

posted by 桜と錨 at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2017年08月01日

ちまき


孫娘が夏休みで今週末から遊びに来ますので、街に出たついでにおやつ用のちまきを買ってきました。

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5月のこどもの日の前に20個ほどを送りましたが、気に入ってくれたようで、1度に2つも3つも食べてしまったそうで、また送ってくれとの催促も (^_^)

で、我が家滞在中はいつでもチンして食べられるように少し多めに冷凍庫にストックしておくことに。

ここは (も?) 小さなお店で、なんと売り物はこの手作りちまきだけです。

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味付けの餅米にタケノコ、豚肉、シイタケが入っていて大変に美味しいです。 そして一つ一つが竹の皮に包んであり、食べる時のその香りが何ともいえません。

私達の年代の者にとっては、ちまきもこの竹の皮も、懐かしい思い出が蘇ります (^_^)

おやつのお菓子がわりはもちろん、ちょっと小腹が空いた時にもピッタリで便利です。

もちろんお店で蒸したばかりの熱々なら最高です。 最近の私のお気に入りの一つです。

posted by 桜と錨 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年07月30日

五十口径八八式十糎高角砲、ですよね?


ネットで旧海軍の 「五十口径八八式十糎高角砲」 の話題が出ていました。

ご存じの通り、この10センチ高角砲は海大5型3隻と海大6型a6隻の計9隻のみに装備されたもので、水上艦艇にも陸上部隊にも一切装備されなかったという大変にマイナーな砲です。

しかも単装の高角砲とは言いながら、射撃指揮装置もなく、砲も全て人力操作というものですので、装備された昭和初期でさえ対空射撃の性能としては貧弱であり、むしろ駆逐艦以下の小艦艇及び商船などを対象とした両用砲であったと言えます。

これもあって、本砲に関するデータは極めて少なく、特に砲外弾道についてはほとんど残されていません。

某所で出た

「NavWeaps」 というHPを拝見したところ
    最大射程 45度で16200 m
    最大射高 90度で11200 m

というデータ (と John Campbell の 「Naval Weapons of World War Two」 なども) の元々の出所は 「USNTMTJ O-47 N-1 」 と推定されます。

この報告書のデータそのものは旧海軍からのものですので、おそらく間違ってはいないと考えられますが、ただし日本側の根拠文書などは不明です。

( USNTMTJ の報告書の内容も必ずしも細部に渡って全て正確とは限らず、日本側の回答者が間違えているなどの点が含まれているものがあることには要注意です。)


その某所の中で

この砲の砲弾の薬莢長はどれほどなのでしょうか?

というのがありました。

何故質問者がこの様なマイナーな砲の、それも薬莢長などに関心を持っているのかは判りませんが、折角の機会ですから本家サイトに旧海軍の史料を纏めてこの砲のデータ頁を作成し公開することにしました。


まあここまでのデータはよほどの研究者の方々でもない限り必要ないでしょうが、こういうものもキチンと残しておかないと、と思いますので (^_^)


ところで、です。

弾薬包全長と弾長、薬室長が分かれば、弾頭を薬莢口に装着する部分(用語があると思いますが)の長さと薬莢長も求まる

とコメントした人がいましたが、本当ですか?

弾長 : 38.09cm (通常弾、九一式時限信管装着)、弾薬包の長さ : 100.54cm、薬室長 : 62.50cmですが、これで薬莢長はいくらになるのでしょう?

たぶん 「薬室長」 という用語の意味を勘違しているのではないかと思いますが ・・・・?


それよりは、今になってまさか回答者の参照文献に遠藤昭氏の 『高角砲と防空艦』 (原書房、昭和50年) などが出てくるとは思いも寄りませんでしたので、私としてはむしろこちらの方がある意味驚きでした (^_^;
posted by 桜と錨 at 13:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 砲術の話し

2017年07月26日

『世界の艦船』 9月号


『世界の艦船』 最新号の9月号 (通巻第865号) がそろそろ書店の店頭に並ぶころです。

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9月号は第1特集が 「クライシス!北朝鮮」、第2特集が 「現代軍艦のダメージ・コントロール」 です。

まあ第1特集の方は私達が書くとちょっと、と言うところも出てきますので、これは物書きさん達にお任せするのが一番でしょう。

で、第2特集で現代の護衛艦におけるダメコンについて書かせていただきました。 編集部さんからいただいた題は、

「 応急部署発令! ある護衛艦の場合 」

ということで、護衛艦、というより海自艦艇では防火及び防水についてどんな訓練をし、また実際に発生した場合にはどの様な対応をするのか、についてです。

ハード・ウェアたる艦艇の構造や装備などについてはともかく、それらを運用する乗員についてはあまり述べられたものがありませんので、これはこれでちょっと珍しいかと。

そしてやはりこういうものは実際に携わったことのある者でなければと思います。 ただやはり4頁という紙幅では詳しくは書けませんのでほんのサワリ程度ではありますが (^_^;

当該拙稿を執筆中に奇しくも米艦 DDG-62 Fitzgerald とコンテナ船 ACX Crystal との衝突事故が発生しました。 衝突の原因や米艦被害の状況などの詳細は今後究明されていくでしょうが、米艦の船体水線下に大きな破口を生じたにもかかわらず乗員の対応よろしく沈没などは免れたことが報じられています。

この例でもダメコンにおいては如何に優れたハードウェアがあろうとも、結局はそれを活かす訓練された乗員がいなければということを如実に表しているでしょう。

拙稿は一般の読者の方々にも興味を持ってお読みいただけるのではないかと思っています。

posted by 桜と錨 at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと