2018年05月20日

艦砲操式沿革と改訂経緯


本家サイトの今週の更新として 『旧海軍の砲術』 コーナーで 『艦砲操式沿革と改訂経緯』 のページを公開しました。

  http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/ijn_frame.html
  http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/soushiki/soushiki_enkaku.html

本家サイトで旧海軍の砲戦術史の連載を始めまして、先日その第1部たる明治40年代の砲戦術の解説まで終わり、続いて大正初期のことに入る準備をしております。

この砲戦術に関連して、やはりこの 「艦砲操式」 についてご理解いただいておく必要があると考えた次第です。

「艦砲操式」 と言いますのは、単に 砲熕武器の操作法だけではなく、砲台員がチームとして射撃指揮官の指揮に従ってその 砲台において “どの様に射撃を行うのか” ということも含めたもので、艦砲射撃、そして砲術の基礎をなす重要な部分の一つです。

Kanpousoushiki_M36_cover_s.JPG
( 明治36年改訂版の艦砲操式の表紙 )

そしてその反面で、砲熕武器という本来爆発物を取り扱う大変な危険を伴うものですので、この 「艦砲操式」 の変遷というのはある意味で 砲熕武器の損傷や人員死傷の事故による教訓とその改善の積み重ねの歴史 でもあります。

旧海軍が砲術を発展させていく中で、こういう大変な苦心・苦労を積み重ねてきたということをご理解いただければと思います。

全て旧海軍自身の手になる各種史料に基づいておりますが、当該ページの様な内容を纏めたものは初めてのものであろうかと自負しております。

posted by 桜と錨 at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 砲術の話し

2018年05月13日

十四糎砲の被帽通常弾


先週、本家サイトの掲示板の方で 「五十口径三年式十四糎砲」 の 「被帽通常弾」 についてのお尋ねがありましたので回答を付けたところです。

質問された方からのお返事はありませんのでご理解されたのかどうかは判りませんが、折角の機会ですから、本家サイトの今週の更新として 『旧海軍の砲術』 コーナーにて同砲及装薬等、そして同砲用の 「被帽通常弾」 のデータを追加公開いたしました。

http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/gun/gun_data/gun_data_main1.html
http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/ammo/proj/proj_data_main1.html
http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/ammo/powder/powder_data_main1.html

14cm_50cal_Type3year_draw_mod.JPG

14cm_capped_common_mod.jpg

14cm_50cal_powder_mod.jpg

余程の方でないとここまでの詳細データは必要とされないでしょうが、私のサイトならではということで、こういうものもキチンと残しておかなければと思っております。

それにざっと眺めていただくと、色々と興味深い点にもお気付きになることもあって面白いのではと。

posted by 桜と錨 at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 砲術の話し

2018年05月07日

海南島の旧陸海軍航空基地


昨日サイトの更新として 『旧海軍の基地』 コーナーで海南島にあった海口基地など4個所を中心に写真や図をアップデートしたところです。

そこで、折角ですから海南島にあった全航空基地及び水上機基地について概説したものがあった方が便利かな? ・・・・ と思いましたので、作ってしまいました。

Kainan_Island_AB_sat_h30_03_m_mod.JPG


サイトでは海口基地などの各ページの写真や図の欄の右側最上段にある周辺基地の表示画像からクリックで飛べます。

なお表示しておりますのは、現在その所在地が判明しているものだけで、正確な場所が特定できないものや不時着陸場などのマイナーなものは省略しております。


う〜ん、こういうのを作ると次は千島列島や樺太方面をやってみたくなります (^_^)


posted by 桜と錨 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年05月06日

海南島の旧海軍航空基地


世の中GWで我が家も娘達や孫娘が遊びにきまして、久しぶりに家族揃って賑やかでした。

ついでに私の研究作業の方は少しさぼってしまいましたので、今週の本家サイトの更新も先週に引き続いて 『旧海軍の基地』 コーナーの既存のページに多少手を入れただけです。

更新のメインは海南島の 「海口」 「三亜」 「黄流」 「北黎」 の各航空基地を重点に新しい写真や図の追加です。

AB_Sanya_photo_1945_mod_s.jpg
(追加の一つ、1945年の三亜航空基地全体写真)

各基地ともこれくらいのデータがあれば一応どのようなところであったかを知るには十分かと。

それにしても、色々なデータはあるところにはあるものですが、この 『旧海軍の基地』 コーナーも少しはそれらしい内容にしようと思うと、1つや2つの基地ならともかくデーター集となるとちょっと個人の趣味の範囲としてはではなかなか捗りません。

こういう旧海軍の基地という基礎的なデーター集は、本来ならしかるべき公的な組織で纏めて欲しいものですが ・・・・

posted by 桜と錨 at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年05月01日

ツツジ と カエル


お向かいさんのところに咲いているツツジが満開で大変に綺麗ですのでちょっと借景を (^_^)

Tsutsuji_h300501_01.JPG

その一方で、我が家の放りっぱなしの庭には何故か花が全く咲かないツツジが2株あります。 これを整理して庭を少し広々としようと先日切り株だけにしておりましたので、根っこを掘り起こそうとしましたら ・・・・ 切り株の中に小さなお客さんがチョコンと。

Tsutsuji_h300501_02.JPG

家内が可哀想だからもう少しそのままにと (^_^;

posted by 桜と錨 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月29日

本家サイトの 『旧海軍の基地』 コーナー


本家サイトの今週の更新として、『旧海軍の基地』 コーナーに少し手を入れました。


新たに「高知(第一〜第三)」 「青島」 「滄口」 「ウルシー」 「エニウェトック」 の5基地のページを公開すると共に、併せて既存のほとんどのページで写真や図を追加しました。

高知航空基地のページの例では

AB_Kochi_sat_h30_mod.JPG
( Google Earth より現在の高知空港 )

AB_Kochi_photo_1945_01_mod.jpg
( 米軍史料より第一高知基地の全体写真 )

AB_Kochi_map_s20_01_mod.JPG
( 旧海軍史料より第一高知基地レイアウト図 )

新規及び既存の各ページとも、だいたいこれくらいの内容があれば当初の目的を十分に充たすものではと考えています。

そして 「青島」 及び 「滄口」 の2基地については、ネットも含めてこれまでまず触れられたことの無い内容のものですので、珍しいものと思います。

なお、この2つの基地は時々混同して記述されておりますが、それぞれ全く別のものであり、旧海軍においてはこれらを 「青島航空基地」 という1つの基地群の意味で使われたことはありません。

また滄口基地を原駐基地とする 「青島海軍航空隊」 と第三遣支艦隊の 「青島航空部隊」 とも別物であることも注意が必要です。

これら2つの航空部隊はアジ歴でも何故か混同されており、「アジ歴グロッサリー」 で誤った記述がなされていますので。



(追記) : ネットにUPしてから気がつきましたが、ブラウザーによっては拡張子の大文字と小文字を区別するものがありますので、追加更新した写真や図に JPG と jpg が混在しているために中には表示されないものがあります。

一括変換が出来ませんので、これから一つ一つ手作業で修正していきますので不具合が全て完了するのにしばらくお時間を頂戴することになりますことをご了承ください。


posted by 桜と錨 at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年04月28日

4月26日付 『朝雲新聞』


業界紙の一つとしてその筋では良く知られている 『朝雲新聞』 の 「世界の新兵器」 コーナーで4ヶ月ごとに私が担当させていただいている艦船シリーズの最新記事が4月26日付の同紙に掲載されました。

ドイツ海軍が建造中のフリゲート 「バーデン・ヴュルテンベルク」 についてです。

#06_h300426_Baden_s.jpg

同艦は昨年海上公試を行いましたが、数々の不具合があったとして現在建造所において対策を実施中とされているものです。

ネット上では “欠陥艦” などと色々書かれておりますが、現代の高度な技術に基づく艦艇の設計と建造では実際に作って動かしてみて初めて出てくる様々なトラブルや予測不可能な不具合はつきものであって、別に不思議なことではありません。

例えば米海軍の LCS や最新の空母でもそうですし、また艦艇以外でも例えば航空機では F-35 は初飛行以来開発完了までに一体何年を要しているのかと。

設計・建造から就役後にわたりこれらが徐々に改善・改修されて本来の能力を発揮できるようになるのは、ある意味で健全だとも言えるでしょう。

どれとはいいませんが、設計段階で既に不具合を指摘されながらそのまま建造してしまい、結局就役後に現場から問題とされて、しかも10年近くも経ってバカ高い費用をかけて改造するような艦船もありますから (^_^;

そして本級は中小海軍の艦艇として大変にユニークで斬新な設計であり、海上自衛隊としても今後の護衛艦のあり方を考える上で学ぶべき点の多いものの一つであることは間違いありません。

引用画像は残念ながらサイズが小さいので、機会がありましたら是非同紙をご覧いただきご一読を。

posted by 桜と錨 at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年04月24日

練習艦隊壮行会


今日は一昨日の艦上レセプションのお返しでもあります、呉市議会、呉商工会議所などの主催による練習艦隊の壮行会でした。

艦上レセプションでは実習幹部達は一切飲み食い禁止でホスト役に徹していましたが、今日はもちろんその制約はありませんし、私達がホスト役になってどんどん勧めましたので、彼等も遠慮無く ・・・・ やはり若いって良いですねえ (^_^)

最後に実習幹部一同が壇上に上がっての 「海を行く」 の合唱。

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まあこれも時代の流れ上致し方ないところもありますし、若い人達には違和感はないのかもしれませんが ・・・・ でも私達の年代からすると、やはりこの曲には昔の歌詞の方が良く合っていると思います。

おまけ。

私のブログにしては珍しい写真を。 くれマリンクイーンの美女お二人が会場に華を添えてくれましたのでパチリと。 (もちろん許可を得ています。)

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posted by 桜と錨 at 21:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月22日

練習艦隊艦上レセプション


今日は呉での練習艦隊の艦上レセプションでした。 私もお誘いをいただきましたので、久しぶりに艦隊桟橋へ。

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この練習艦隊に限らず、最近はどこの催し物でも衛門から道案内、受付、そして会場の中でのサービスまで全てにわたって細かく配慮されており、極めてそつのない態勢がしかれております。 裏方に回る人達は大変でしょうねえ。

もちろんこの練習艦隊はこれから遠洋航海で世界を回り、寄港するその地その地でのレセプションなどがありますので、ある意味日本の威信をかけてのものであることは間違いありません。

それに食べ物類も大変に美味しく、かつ量もふんだんに用意されています。 乗員にそれとなく聞いたところでは、会場での見栄えのこともあって十二分なものであると同時に、行事終了後には各部の役員及び支援に当たった乗員達にもある程度はお裾分けができるようにとのことでした。

私の現役時代にはレセプションで全て消化してしまう程度に用意し、終わった後は乗員には何も回って来なかったのとは異なり、これは良い配慮だと思います。

実習幹部でレセプションに借り出される時には事前に副長付から 「会場では飲むな、食べるな」 と口やかましく言われ、散々男芸者をやって、終わってもお腹を空かしていた頃と比べると、若い幹部や海曹士達への労いからも現場のやる気が違ってきますから。

・・・・ と思いつつ、今日は実習幹部諸官と話し込んでしまい、私も飲んだり食べたりするのをすっかり忘れてしまいました。

任官したばかりの若い三等海尉さん達とのお喋りは、45年前を思い出して大変に楽しい一時でした。

実習幹部諸官と練習艦隊乗員一同の皆さん方、ありがとうございました。 これからの航海の安全を祈念すると共に、十二分に楽しんできてください。

そして今回もお誘い下さったN氏には厚くお礼申し上げます。

posted by 桜と錨 at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2018年04月15日

明治40年代の砲戦術 完了!


本家サイトの今週の更新として、先週に引き続き 『桜と錨の海軍砲術史』 コーナーで明治40年代の砲戦術に残りの項目を追加し、これにて同年代の話しを完了しました。


ただしいくつかの項目、特に 「射法」 と 「戦術」 については大正中期の砲戦術まで進んだところで全体の内容を見直す予定にしています。

前者については近代射法が芽生えたばかりであり、大正8年の 『艦砲射撃教範』 の全面改定まではそれこそ日々進歩して変わりつつあり、また後者については秋山真之の 『海軍基本戦術』 『海軍応用戦術』 及び 『海軍戦務』 の3部作の影響が大きく、そこから離れられなかった面があります。

( 真之の3部作については既に原本全文を本家サイトの 『史料展示室』 にて公開しておりますので、まだの方は是非ご参照下さい。)

当時としては、砲戦術の重要な要素である個艦及び艦隊の戦術については、基本的に真之の 『海軍基本戦術 第二編』 がほぼそのまま活きていたと言えます。

Akiyama_Tac1-2_cover_s.jpg   Akiyama_Tac1-2_cover_type_s.jpg
( 左 : 原本、右 : 活字起こし版の表紙 )

したがって明治40年代という期間を区切って述べることが大変に難しいものがあるためです。


なお、準備ができ次第、次の大正初期の砲戦術の項目に入りたいと思います。 お楽しみに。

posted by 桜と錨 at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 砲術の話し