2017年04月03日

「かが」 呉初入港


先月22日に就役したヘリコプター護衛艦 「かが」 が定係港の呉に初入港しました。 私の良き友人でもある 「かが」 私設応援団長から “艦長も行きましょうよ” とお誘いがありましたので一緒に入港を歓迎してきました。

入港歓迎行事そのものなどはマスコミでも採り上げられるでしょうし、またネット上でも色々な人の投稿もあるでしょうから省略します。

歓迎行事の後は公式の艦内公開がありましたが、これではあまり面白くありませんので応援団長のツテで全くの別枠で (^_^;

なにはともあれ、私が撮ったものの中からご覧いただきたいと思います。 もちろんこの他に出せない写真も沢山ありますが ・・・・

( こういうものをネットで公開するとすぐに一人歩きしますので、ロゴを入れておりますことをご了承下さい。)

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( もうこの段階で大きさが実感できます )

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( サイドランプ 通常の舷梯は指揮官専用で、乗員用としてこちらが使われています。 )

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( 格納庫内 艦首方向 )

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( 格納庫内 艦尾方向 奥が整備区画 )

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( 飛行甲板サイドの待機所 )

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( 前端から見た広々とした飛行甲板 )

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( 飛行甲板前端から海面を覗いたところ )

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( 飛行甲板から前部エレベーター開口部を覗いたところ )

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( 艦橋内から前部を覗いたところ )

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( コンパクトな艦橋内 )

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( 航空管制室 右の青カバーがエア・ボス席 )

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( 「かが」 のシンボルマークの刺繍 良いデザインですね )

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( 「おおすみ」 艦橋から見た 「かが」 の左舷 右端の 「いせ」 が小さく見えます )

それにしてもデカイですねえ。 呉の艦隊桟橋地区が狭く見えます。


格別なご配慮をいただきました遠藤艦長以下幹部の皆さん、先任伍長始めCPOの皆さん、ありがとうございました。 これから就役訓練で大変でしょうが頑張って下さい。

そして応援団長、貴重な機会をいただき感謝です。
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2017年04月01日

江田島地区観桜会


昨日の呉地隊に続き今日は江田島地区の観桜会。 いつも懇意にしていただいているN氏のお誘いをいただきましたので、懐かしいフェリーに乗って江田島へ。

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昨日とうって変わって今日は良い天気になりました。

先日就役した 「かが」 が呉配属になりますので 「いせ」 が交代で佐世保へ転籍になる予定ですが、まだ艦隊桟橋で最後の姿を見せていました。

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そして懐かしい小用桟橋。 ここも一昔前からすると随分拡張されて綺麗になりました。

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・・・・ で、江田島の桜ですが、ここもまだ全く咲いていません。 赤煉瓦両脇の桜もまだまだです。

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1術校長の中畑君によると、今朝当初の会場予定であった水交館の庭にある江田島の標準木が1輪咲いたそうです。 まあ開花と言えば開花です (^_^;

そして昨日の雨でまだ芝生が乾いていないことと、今日も気温があまり上がらない予想であったため会場は1術校の食堂となりました。

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昨日の呉監の観桜会と比べるとスペース的にも参加者は半数少々くらいでしょうか。 それでも昨日見かけた顔ぶれがかなりいましたが ・・・・ その分和気あいあいで、顔見知りの人達とペチャクチャお喋りをし、食べて、飲んで、大変に楽しい一時でした。

そして1術校長以下各科長クラスまでホスト役に総動員で来訪者に大変に気を使っていただき、皆さん各テーブルを順に回って色々な話題を提供してくれました。

また、各科教官室の海曹教官達が飲物などのサービスに務めてくれまして、格段の手際の良さとピリッとした立ち振る舞いを見せてくれました。 各術科のオーソリティである教官達にサービスしていただき恐縮なことですが、流石は1術校と誇らしく感じました。

そして例によって海自カレーを。 ここのカレーも大変に美味しかったです。 ただし今日は1皿だけで我慢しましたが (^_^;

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中畑学校長始め1術校の現役の皆さん、ありがとうございました。 ご馳走になりました。 そしてお疲れ様でした。


posted by 桜と錨 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年03月31日

呉地隊観桜会


今日は呉地隊の観桜会。 私もお誘いをいただきましたので顔を出してきました。

とは言っても、今年は呉の桜はまだ全く咲いていません。 もっとも、呉地隊の観桜会は毎年17時半からですのであまり影響が無いと言えば無いのですが (^_^;

しかも今日は朝から冷たい雨。 昨日のうちに会場はいつもの総監部裏庭から教育隊の体育館に変更になりました。

ところがです、家を出る頃にはみぞれどころか本格的な雪模様。 しかも風があって大変に寒くなりました。

そこで慌ててジャンバーを着込んだのですが ・・・・ 街に降りてみると、あれ? 雨は小降りで風もありません。 しかも私のような厚着をしている人はほとんどおりませんでした (^_^;


17時ちょっと過ぎには会場に着きましたが、既に7〜8割の入り。 昨年よりは大勢の参加者でした。

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顔見知りを見つけてはペチャクチャお喋り、そして飲んで、食べて、楽しい2時間でした。

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しかも今回はカレーライスを2皿も食べてしまいました。 艦で食べるものには負けますが、やはり海自のカレーは美味しいです。


それにしても春の観桜会と夏の呉湾花火大会の2回、毎年の恒例行事とはいえ裏方の皆さん達はいつも大変ですね。 お疲れ様です。 ありがとうございました、そしてご馳走になりました。

posted by 桜と錨 at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年03月30日

家内とランチへ


今日は家内も一日特に用事が無いということで、一緒にランチへ。

近場のお店に行ってみましたがおばさん達で既に一杯、何時になるか判らないと言うことでしたので、ちょっと脚を伸ばして街まで。

ここは何とか入れました。 このお店はコーヒーが抜群に美味しいことで有名ですが、ランチもかなりの人気です。

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家内と二人同じチキンカレー。 今では街中に沢山ある例の 「海軍カレー」 なるものよりははるかに美味しいです。

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で、ついでに食後に近くの模型店を覗いてみましたら、なつかしい 「あきづき」 がありました。

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ピット・ロードさんの 1/700 スカイ・ウェーブ・シリーズとして出ているものです。 折角ですから船底パーツと専用エッチング付きのものをゲット。

もちろんエッチングはこれだけではとても足りませんが、大量にストックしてある (これでも一応隠れモデラーですので) 汎用のものが使えると思います。

この 「あきづき」、私が幹部中級射撃課程の時の教程射撃で生まれて初めて射撃指揮官をやった艦ですので、大変に思い入れがあります。

「初めての射撃指揮官」 :

そのうち暇を見つけて少しずつ作っていきたいと思いますが ・・・・ もちろん完成は一体何時になるやら (^_^;

posted by 桜と錨 at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年03月26日

加藤友三郎研究会セミナー


今日は昨年末に発足した 「加藤友三郎元帥研究会」 の第1回セミナーでした。

講師は自衛艦隊司令官もやられた勝山拓元海将で、演題は 「加藤友三郎 超初級セミナー」 (^_^)

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1時間の講演でしたが、内容はその名のとおり友三郎の経歴を中心としたもので、研究会発起会での加藤健太郎氏の話しを聞かれなかった方々にはピッタリのものと言えるでしょう。

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会場のスペースの関係で約70名の募集に対し、これを少し越える参加者でした。 前回の発起会では海自の現役の人達も大分駆り出されておりましたが、今回は現役はゲストの第1術科学校長のみ (^_^; 

講演の後は、お茶とお菓子での茶話会。 一般からの参加者が多かったこともあってか、顔見知りは数名だけでした。 やはり海自OBや現役主体ではなく、色々な人達に興味を持って貰えるのは良いことと思います。

さて課題はこれからですね。 研究会の活動は呉と東京の2個所を中心に進められるようですが、今後どの様に発展させていくのか楽しみです。

事務局を担当していただいている大之木ダイモの皆さんも、お疲れ様でした。

posted by 桜と錨 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2017年03月22日

護衛艦 「くらま」 除籍


本日護衛艦 「かが」 の就役と入れ替わりで 「くらま」 が除籍となりました。 まあしかたがないとはいえ、私としては 「かが」 の就役ばかりが注目されてこちらに目が向かないのは少し淋しい気がします。

「はるな」 型に引き続いて建造された 「しらね」 型ですが、ある意味 「はるな」 型よりはこちらの方が何かに付け表に出てきましたので知名度は高かったように思います。 まさに海上自衛隊の一時代を画した艦と言えるでしょう。

折角ですので、こういうものをご紹介。 「くらま」 の艦内配置図の2枚です。 除籍になりましたので機会を見て残りも合わせた一揃いを公開したいと考えていますが、さてどのような方法が良いのか ・・・・ ?

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( 左クリックで拡大表示 )

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( 左クリックで拡大表示 )

posted by 桜と錨 at 20:33| Comment(8) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2017年03月17日

「九三式魚雷」 について (4・終)


既にお話ししたように、九三式魚雷は燃料の噴射や加熱装置の冷却などに九〇式魚雷までの真水に替えて海水を用いました。

このためその管系統に塩分が付くことはもちろん、加熱装置及び主機のシリンダー内には塩分が析出するので、これらの対策が必要になりました。


この塩分除去のために考えられた方法は次の2つです。

(1) 二塩化亜鉛

燃料室から加熱装置までの管系統では、海水中の塩分はそれほど気にすることはありませんが、問題なのは加熱装置での燃焼以降です。

特にノズル部分に塩分が貯まって詰まることで、これは致命的となります。

そのためまずアルミの粉を吹き付けてみて適当なノズルの形状を探ろうと実験してみましたが、結局これは上手く行きませんでした。

そこで考え出したのが、二塩化亜鉛 (ZnCl2) を少量燃料に加えることにより塩分の析出を減らすことでした。

この二塩化亜鉛を用いる方法は、試製魚雷F (駆逐艦用タービン魚雷) の開発の時に担当の成瀬造兵中佐のアイデアによって解決されたとされています。


(2) 主機のシリンダー

加熱装置で発生した燃焼ガスをこのシリンダー内に吹き込むことにより、その膨張によりピストンを動かしますので、最終的にここに海水の塩分が析出することになります。

これの全てを残ったガスと共に外に排出することは出来ませんので、次第にこの中に貯まってくるわけですが、シリンダ・ヘッドを銅板製にして適切な形状とすることによって、この銅板の変形によってここに析出物を受け入れる余積を作ることで解決しました。

これは試製魚雷庚の段階で解決しております。


なおこれら2つの塩分除去法については、九五式魚雷でも採り入れられています。

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・・・・ 今回はこの塩分除去のお話しをしようと思って始めましたが、それにはまず機関系統のことを、ということで長くなってしまいました。

主機のことに限らず、舵機や操舵関係、爆発尖などなど魚雷のメカのことは沢山話題がありますが、これらは後日また機会があればということに。

う〜ん、こうして書いてくるとメカを中心とした旧海軍の魚雷開発史を纏めてみたくなってきますね。 どこかスポンサーになってくれるところはありませんかねえ ? (^_^)


(この項終わり)

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「九三式魚雷」 について (3) :

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2017年03月16日

久々の軍歌三昧


昨日は確定申告のために街に出ました。

最終日でしたが、かなりの人で結局約1時間半の順番待ち。

それにしても何というか、決まり切ったものだけの内容なら電子申告でも何とかなるのでしょうが、いつもと違うものが含まれると、記入要領を読んでもさっぱり判らず (^_^;

一つ一つ担当の職員の説明を受けながら、その度に “ふ〜ん、そいういことなの” と。 そんなことはごく普通の市民に判るわけがない、と思いながら作成しましたが、一通り終わるまでにかれこれ1時間以上。

ただ、いくらかの納付は覚悟しておりましたが、何とかゼロ。 これは一安心でした。


で、夕方になってしまいましたので、先日 Facebook で紹介いただいた 「三水会」 という軍歌を歌う集まりの月例会に行ってみました。

小さなスナックを借り切ってですが、今回は約20名程でギリギリ一杯でした。 参加者は海自OBだけではなく一般の人達も多数おられ、女性も数名。

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この秋には月一連続開催の200回目になるそうです。 凄いですね。

驚いたのは、2時間、各自で自分が歌いたい曲を端末から選んで行きますが、カラオケは全く途切れることがなく次々と軍歌が流れます。

その間、思い思いに一緒に歌ったりお喋りをしたりで、退屈することはありません。 初参加の私も楽しく混ぜていただきました。 そして最後は定番の 「同期の桜」 を全員で歌ってサッとお開き。

そしてこのお店はいつもママさん手作りの料理が沢山おいてあり、かつどれも美味しいことで有名なところです。 これをつまみの一杯もまたなかなか。

う〜ん、これなら時々は顔を出してもよいかも (^_^)
posted by 桜と錨 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年03月15日

友、遠方より来る


もう20年近くのお付き合いになる友人が、ご夫婦で札幌からの旅行の途中にわざわざ寄り道をして来訪いただきました。

とは言っても、観光地ではありませんので、あまりご案内するところは無いんですよね〜

それでもここだけはまず外せないでしょう。 定番の艦隊桟橋へ。

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そして夜は夜で、これまたこれと言って遠来のご夫婦をご案内するような美味しいレストランなどがないんですよね〜

取り敢えず地元のジャンクフードということで、呉名物の焼き鳥屋さんへ。 そして最後に〆としてこれも呉名物の屋台村へ。

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よほどの海自・海軍マニアの人ならともかく、なかなか楽しんでいただけることろが無くて申し訳無し。

これに懲りずにまた機会があればご来訪ください。 次回は少しゆっくりと時間を取っていただいて、江田島見学とか広島湾クルーズなどをしましょう。


それにしても、最近は海自の広報担当も段々とお役所仕事になってきましたねえ。 週末の定期公開とか何かのイベントなど決まり切ったもの以外はOBでもほとんど 「ノー」

私はOB風を吹かせて後輩の高級幹部達に圧力をかけるようなことはしたくありませんので、それならそれで無理を言うつもりはありません。

がしかし、どうも地道なPRへの配慮には欠けるような ・・・・ ?

posted by 桜と錨 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2017年03月12日

「九三式魚雷」 について (3)


2.「一液」

さて、関係者の大変な苦労により誕生した九三魚雷ですが、実用化されればされたで色々欲が出てきます。

前回でお気づきの方がおられるかも知れませんが、その一つが 「第一空気」 です。


前述のとおりこれは乾燥空気ですので、その主成分のほとんどは窒素であり、九〇式魚雷時代と同じく魚雷の推進には直接の役には立ちません。

そして純酸素と混ざるものですから、これ空気の質の管理と気室の構造、そして空気圧の適切な保守整備など色々面倒なことが伴います。

そこでこの窒素を他の不活性の液状のものに置き換えて主機を起動できるようになるならば、第一空気そのもの (とそのタンク) が不要となります。

つまり、純酸素だけを使用し、主機の起動の際には窒素に変わるその液体を調和器までの酸素の経路上に置いておいて、酸素通過時に霧吹きの要領でこれに混ぜれば良いのではとのアイデアが出ます。

そこで各種の実験によって四塩化炭素 (CCl4) で可能である結果を得ましたので、第一空気室を無くして、この四塩化炭素の液溜まり設けました。 この四塩化炭素を 「一液」 と呼びます。 発明は横須賀海軍工廠造兵部から呉海軍工廠魚雷実験部に移った川瀬技師とされています。

ただし元々の第一空気は操舵装置の動力源としても使用しておりましたので、今度はそのための空気が必要になり、「操舵空気室」 というボトルが置かれました。 もちろん第一空気のような厳密な質の管理と機構は不要ですので、普通の圧縮空気の扱いで良いわけです。

下の略図がこの 「一液」 方式にしたものです。

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戦後になって一部において、発射直後の航走中に第一空気による航跡が数百メートル発生するため、これを無くすために四塩化炭素を使用したとする向きがありますが、もちろんこれは副次効果であって主目的ではありません。

その一方で、開戦後の戦術状況の変化により用兵者側から射程よりも炸薬量増加の要望が出された結果、これにより炸薬は780kgとなった反面、酸素室の容量が元の980リットルから750リットルとなり射程は49ノットで1万5千メートルとなりました。

これが昭和19年2月13日内令兵第10号により兵器採用された 「九三式魚雷三型」 です。

また同じ酸素魚雷で九三式の小型版と言える潜水艦用の 「九五式魚雷」 でも同様にこの 「第一空気」 を 「一液」 方式に替えたのですが、実用化は九三式よりこちらの方が早く、昭和18年9月1日内令第89号により 「九五式魚雷二型」 として兵器採用されています。


ところが、戦後になってこの 「一液」 である四塩化炭素を、海水使用による酸素の管系統及びエンジン内部に固着する塩分の除去のためであったとする説を唱える人が中にはいます。

確かにこの塩分の問題は、九〇式での真水使用を九三式で海水に替えたために生じたもので、その解決が必要なことではあります。

しかしながら、これは正常に航走を開始した後に生じることですから、一液の目的を考えていただければその塩分除去の役割は無かったことは明らかですし、そもそも四塩化炭素そのものにはその除去作用は有りません。

ではこの塩分除去はどうしたのでしょうか? これについては次にお話しします。

(この項続く)

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「九三式魚雷」 について (2) :

posted by 桜と錨 at 23:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 海軍のこと