2009年11月02日

マルタあれこれ(20) マルタ海軍について

そうです、やはりこれがないと私のブログにはなりません。 マルタ海軍についてです。

もっとも、海軍とはいってもマルタ共和国には 「マルタ海軍」 (Maltese Navy) というのはありませんで、正式名称は 「Maritime Squadron, Armed Forces of Malta」 です。 日本語に直すと 「マルタ国軍海上戦隊」 とでもすればいいでしょうか。

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(マルタ海軍の海軍旗章です)

( まあ、それを言えば世界第7位の海上自衛隊だって 「日本海軍」 (Japanese Navy) ではないわけで・・・・ (^_^; )

1970年にマルタ陸軍中の一部門 (Maritime Troop of the Malta Land Force) として創設され、やっと国軍内の1つの組織として独立したのは2006年だそうです。

考えれば無理のない話で、現在でも国軍全部で約2千名の規模ですから。

( とは言え、マルタ国民41万人の0.5%、日本の自衛隊が国民1億2千万人に対して僅か0.002%ですから、考え方によっては相当なものです。)

この国軍2千名の内の何人が海軍に属するのかは不明ですが、ともかく組織編成上は次のものがあることになっています。

    Squadron Headquarters (戦隊司令部)
    Base Party (基地隊)
    Division 1 - Medium/Offshore Craft (中型/外洋艦艇)
    Division 2 - Inshore Patrol Craft (内海哨戒艦艇)
    Division 3 - Training & Rapid Deployment Team (MSRDT)
              (訓練・急速展開チーム)
    Division 4 - Marine Engineering (船舶技術部)
    Division 5 - Integrated Logistics (統合ロジスティックス部)

海軍基地は一ヶ所のみ。 現在ではバレッタ半島の付け根、官公庁が集中する 「フロリアーナ」 (Floriana) の 「ハイ・ワーフ」 (Hay Wharf) というところにあります。

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( 元画像 : Google Earth より )

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( 基地の全景  元画像 : Google Earth より )

軍艦大好きの仕事仲間とマルタ海軍の探索に出かけた時は残念ながら日曜日でしたので、基地のゲートは閉まっておりました。 まあ、わざわざ当直士官を呼び出して基地見学を申し入れることまでは ・・・・

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( 基地の正門 )

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( 基地の反対側にある裏門 )

マルタ海軍には軍艦旗はありませんで、艦艇はマルタの国旗を掲揚します。

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また、艦首旗は赤枠に白地で中心にジョージ・クロスを、四隅にマルタ十字を画いたものです。

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さて、海軍艦艇ですが。 私がマルタに滞在した今年の5月現在で、就役しているものはたったの9隻でした。

地中海のど真ん中に位置する小さな島嶼国家で、現在、というより当分は他国との武力紛争が想定されるような情勢にありませんので、海軍とはいっても、その任務は本来の国土防衛のための海上戦闘と言うよりは、沿岸警備、水上警察、捜索救難、入国管理、税関、漁業取り締まりなどの平時官公庁職務が主体で、このため保有する艦艇もそれに応じたものとなっています。

特に最近は、アフリカからの密入国の取り締まりと、海上難民の保護が大きな部分を占めるようになったようです。

( 因みに現在のマルタは、一旦領海内に入ってしまったら密入国であれ何であれ総て受け入れる政策だそうです。 国内には大きな難民キャンプや定住促進センターなどがあり、また就労ビザは誰にでも発行するそうで、次第に国中にこれらのアフリカからの黒人が溢れてきており、社会問題になりつつあります。)

それでは私が撮影してきたマルタ海軍の全艦艇9隻+αを (^_^)

「P61」 : 2005年に就役した現在のところマルタ海軍最大の艦艇で、「Offshore Patrol Vessel」 (外洋哨戒艇) と呼ばれます。 姉妹艦はありません。 基準排水量395トン、満載排水量450トン、全長53.4m、最大速力23ノット、乗員25名。 へり甲板はありますが格納庫はありません。 兵装はオットー・ブレダの25ミリ機関砲x1基。 イタリア製で、同国の沿岸警備隊が使っている 「Diciotti」 型の改良型です。

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「P51」 「P52」 : 「Coastal Patrol Boats」 (沿岸哨戒艇) と呼ばれ、米国製で同国の沿岸警備隊が使用している 「Protector」 型と同じですが、元々のデザインはオランダのものです。 2002年就役、満載排水量90トン、全長26.1m、速力25ノット、乗員11名、兵装は7.62機銃x1基。

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「P32」 : 「Inshore Patrol Boat」 (内海哨戒艇) と呼ばれ、既に除籍となった姉妹艇 「P33」 と共に元々は旧東ドイツ海軍の哨戒艇だったもので、1992年にマルタに譲渡されました。 満載排水量42トン、全長22.6m、速力24ノット、乗員6名、兵装は12.7ミリ機銃x1基。

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既に除籍された 「P33」 は無惨な姿を基地の岸壁で曝しています。 ( 確かこれは以前に火災事故を起こしたと聞いたことがあるのですが ・・・・ ? )

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「P23」 「P24」 : これも 「Inshore Patrol Boats」 (内海哨戒艇) に分類されており、元々は米沿岸警備隊の哨戒艇で、1971年にマルタに譲渡されたものです。

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「Melita I」 「Melita II」 : 「Fast SAR (Search & Rescue) Launches」 (高速捜索救難艇) と呼ばれるもので、1998年にイタリアで建造されました。 その分類名のとおり、海上での捜索救難が主たる任務です。 全長12.6m、速力32ノットです。 元々がマルタの 「市民保護局」 (Civil Protection Department) 所属だったのですが、1999年に海軍に移管されました。

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「P01」 : まあこんなものまで就役艦艇数に含めるのか、という感じのものですが、「Fast Interceptor Craft」 (高速臨検艇) と呼ばれ、2003年イタリア製のRIB (Rigid - Inflatable Boat) です。 全長10.43m、速力35ノット。

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なお、私のマルタ滞在後の今年7月になって、全長21mの 「P21」 というオーストラリア製の新しい哨戒艇が就役したようです。 このクラスがあと3隻続いて就役するそうで、順次古い 「P32」 「P23」 「P24」 と交代してこれらは除籍されるようです。

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( 元画像 : 「Times of Malta」 より )

そして、この海軍基地内にデ〜ンと置いてあるのがこれ 「Italian Military Mission」 (イタリア軍事顧問団) のヨットです。 う〜ん、贅沢なものです、羨ましい。

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オマケですが

日本出発前にマルタについて調べていた時に、Google Earth でこんなものを見つけてしまいました。

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( 元画像:Google Earth より )

グランド・ハーバーの最奥にある造船所の一角です。 うん ? 潜水艦 ? それもかなり古い形のような?

で、当然、滞在中に例の軍艦大好きの仕事仲間と一緒に捜索に出掛けてきました (^_^)

バスを乗り継いで、地図を片手に捜しまして ・・・・ ありました、これです。 映画のロケで使った実物大の浮かぶUボートです。

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残念ながら両脇が造船所と工場で、この位置の道路上からしか見ることができませんし、他の係留船が邪魔になって全景が撮れません。

しかし、どの映画のものかよく判りません。 考えられるのはウォルフガング・ペーターゼン監督の 「Uボート」 (1981年) か、ジョナサン・モストウ監督の 「U−571」 (2000年)です が、前者だと28年も前になりますから、後者なのか ? それでも9年も前のものになります。 未だに何か使い道があるんでしょうかねぇ。

更にオマケですが、

1/1 Uボートの横に繋留されていた除籍されたマルタ海軍の旧 「P29」 「P30」 「P31」 の内の1隻です。 元々は旧東ドイツ海軍の掃海艇 「Kondor I」 型で、他の2隻とともにここで解体を待っているようです。

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そして更にオマケです (^_^;

1/1 Uボートを見ての帰りに、道沿いの工場の敷地にこんなものがゴロンと置いてありました。 一体何に使ったものなのか?

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小さな島国なのに、いや 〜、色々楽しませてくれて実に面白いところですね、マルタは。

posted by 桜と錨 at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マルタあれこれ(完)

2009年11月11日

マルタあれこれ (21) 日本海軍第二特務艦隊の墓

私がマルタのグランド・ハーバーに思い入れがある理由の一つには、これがあるからです。

ガイドブックなどでは 「日本人墓地」 とか 「日本海軍戦死者慰霊碑」 とか様々な名前で出てきますが、正式な名称は 「大日本帝国第二特務艦隊戦死者之墓」 と言いまして、カルカーラの英海軍墓地の中にあります。

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( 元画像 : Google Earth より )

グランド・ハーバーを見下ろす丘の上と書かれているものもありますが、丘の上というより “丘の向こう” と言った方が良いような ・・・・

このお墓については改めてご説明の必要は無いと思います。 第1次世界大戦においてドイツ潜水艦の脅威に対し連合国の輸送船団を護衛するため、日英同盟に基づく要請により地中海に派遣され、ここマルタを拠点として大活躍した第二特務艦隊ですが、その戦死者がここに祀られているものです。 もっとも、戦病死者も含まれていますので、「戦没者」 とするのが正しいかと。

お墓は、墓地の正門を入って、正面の道を真っ直ぐ行った突き当たりにあり、墓地の中でも大変良い場所に置かれています。

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( 元画像 : Google Earth より )

ここを訪れなくて一体何しにマルタまで行ってきたのかと言われてしまいますが、仕事仲間達で一緒に行こうと話しをしてはいたものの、滞在中なかなか時間が取れなくて、そのチャンスがあったのは3週間目に入ってからでした。

たまたま現地の仲間が、“今日は昼休みに手が空いているので車で連れて行ってあげる” と言ってくれたんです。 まさに渡りに舟です。

墓地の正門。 ここまでの道はやはり知った人に案内してもらわないと、ちょっと判りにくいですね。

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ゲートを入ったすぐ左手の事務所の壁に案内板があります。 ここは英海軍だけでなく、日本を始め、フランス、ドイツやイタリアなどの戦死者のお墓もあります。

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これが特務艦隊戦没者のお墓です。 合祀墓ということもありますが、墓地の中でもなかなか立派で、堂々としたものです。

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墓碑のクローズ・アップ

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写真を見てお気づきのことと思いますが、現在のこの綺麗な状態のお墓は、実は元々のものではありません。 第2次大戦中の空爆被害や老朽化などにより修復困難となったため、昭和46年に日本政府の手により、出来るだけ当初のものと同じ様にして再建されたものです。

お花を添えて、ペットボトルのお水をあげて、参拝。

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お墓の側面に碑文があり、碑の由来とともに、合祀されている戦没者の官職氏名等が記されています。

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このお墓には71名が祀られているとされていますが、碑文にはドイツ潜水艦の雷撃により大破した駆逐艦 「榊」 の戦死者、艦長上原太一海軍中佐以下59名と、戦病死した7名、計66名の名前しかありません。 残りの5名は、このお墓が出来上がった以降に合祀されたようです。

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この日本海軍の墓を含め、墓地全体はマルタ政府と英国の 「Commonwealth War Graves Commision」 によって維持管理され、大変綺麗に手入れがなされています。 日本人の一人として感謝の念を禁じ得ません。 実に有り難いことです。

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正門脇の事務所の中には記帳台も設けられておりまして、私達も帰りがけに記帳してきました。 パラパラめくると、結構日本人の名前もありまして、ここを訪れる人がかなりいることが判ります。 嬉しいことです。

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posted by 桜と錨 at 17:39| Comment(4) | TrackBack(0) | マルタあれこれ(完)

2009年11月12日

マルタあれこれ (22) 旅はバスに乗って

やはりこれについてお話ししておかなければ、マルタ滞在記にはならないでしょう。 マルタのバスについてです。

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( マルタバスのピンバッジ )

マルタは車社会です。 鉄道や地下鉄などは有りませんから、旅行者は地元の知人の車に乗せてもらうか、レンタカーを借りるかでも無い限り、タクシーかバスを利用することになります。

マルタ国際空港に着いたら、先ずはホテルにチェックインし、荷物を置いて身軽になるのが普通でしょう。 この時は荷物がありますので、タクシーを利用するようになるのは致し方ないかと。

ところが、マルタでは一般の物価に比べて、このタクシー料金はかなり割高です。 と言うより、私のような貧乏人には余程のことが無い限り高すぎて乗る気になりません。

因みに、今回家内と泊まったホテルがあったセントジュリアン (St. Julian's) 地区から首都バレッタまで、バスならばたったの47セント (約64円) ですが、タクシーですと大体16〜17ユーロ (約2200〜2300円) かかります。

しかも、マルタのタクシーには料金メーターが付いていないのが普通です。 ですから、乗る前に運転手と料金の交渉が必要になります。 上手く行けば、上記の料金より安くなるかもしれませんが ・・・・

で、ともかくマルタに滞在して、観光にしろ何にしろ、どこかに行くには、この安くて便利なバスを利用しない手はありません。

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( バレッタ市街入口のバスターミナル )

マルタのバスは、ご存じ元祖 「猫バス」。 かの有名な宮崎駿の 『となりのトトロ』 に出てくる猫バスのモデルになったのだとか。 もっとも、そのモデルのボンネット型のバスはマルタでももうほとんど見かけなくなったようです。

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そしてマルタのバスは、日本のような運送会社方式ではありません。 バスはすべて個人の持ち物で、そしてこの持ち主が組合に加盟して、指定のバス・ルートでの営業を行うことになっています。

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( ボルボが大変多いです )

ですからバスは、外観は黄色と白で統一されているもののの、車体は新旧様々、また車中の飾り付けも、特に運転席周りなどは様々です。 中には座席などがかなりボロボロのものも。 どのようなバスに当たるかはその時次第ということになります。

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( 運が悪いとこのようなバスに当たることも )

中には、観光旅行会社が運航する、特定観光地を結んだ定期循環バスもあることはありますが、ルートが限られる上に便数も少ないです。

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庶民と観光客の主要な足であるこのマルタのバス、乗りこなすにはちょっとしたコツと慣れが必要です。 そこで思いつくままにご紹介を。

(1) バスの行き先は番号表示だけ

バスには日本のように 「どこそこ行き」 などの表示は全くありません。 フロント (リアにもあることがある) にルート番号を示す数字が有るだけです。

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したがって、まずこのバスルート表とルートマップを手に入れなければなりません。 そしてマルタ滞在中はガイドブックと共に、これを持ち歩く必要があるでしょう。

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( ルートマップの一例  これとルート表が必要になります )

現地のバスターミナル (無料) や土産物屋 (有料) でも手に入りますが、インターネットでもダウンロードできます。

私は日本出発前にこれを印刷して持っていきましたが、非常に役に立ちました。

特に、特定の観光地から別の観光地を結ぶバス・ルートがあるとは限りません。 その場合には、一度バレッタとかスリーマなどの大きなバスターミナルへ行き、そこで目的地行きに乗り換える必要がありますので、こういう時には必需品です。

(2) バス停には何もない

バス停には道路沿いに青地に白文字の 「Bus Stop」 と書かれた標識がポツンとあるだけが普通です。

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( バス停標識の写ったのがありませんでした (^_^; )

幾つかのルート・バスが通るバス停には、簡単な屋根の着いた椅子付きの所もあるにはあります。 ここには停車するバスのルート表示があります。 ただし時刻表はありませんし、あってもターミナルの出発時刻表です。

したがって、バス標識付近の道路沿いの炎天下で、目当てのバスが来るまで黙って待っているしかありません。

もちろん、やって来たバスが満員の場合は、そのまま素通りされてしまいます。 ターミナル以外の途中のバス停の場合は、観光客が行き帰りする時間帯になるとこれが時々あります。

(3) 乗車時に料金を払う

マルタ島全体は3区画に別れており、バスはルートによって1区画内の循環か、2区画以上をまたがって運航されるかで、それぞれ一律の料金が決まっています。

1区画内循環は0.47ユーロ (約64円) ですから、大変に安いです。 庶民の主たる交通手段であることが判ります。

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ただし2区画になると1.16ユーロ (約159円) となり、ガクンと高くなります。 しかもこのルートのバスに途中から乗ってもやはり1.16ユーロ払わされます。 ( 例えばスリーマ発の65番バスにターリ・クラフト・ビレッジから乗って、3つ先のイムディーナ終点まで、な ど。)  こういうところは “???” ですね。

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料金先払いで領収書をくれますが、これは降りるまで棄ててはダメです。 結構途中から検札員が乗ってきてチェックします。

この時領収書が無いともう一度料金を払うか、次のバス停で降ろされる羽目に (^_^;  実際にアフリカ系が途中で降ろされるのを1、2度見ました。 無賃乗車だったんでしょうか。

それとこの実に中途半端な料金です。 バスに乗る前には必ず小銭を用意してポケットに入れておく必要があります。 日本では1円玉はほとんど役に立たなくなりましたが、マルタでは1セントや2セントの硬貨は現役バリバリなんです。

大抵、運転席の横には1、2、5セントが沢山入ったおつり用の箱が置いてあり、ここから無造作につまんで返してくれながら、横の発行機から出てくる領収書を取れ、と言ってくれます。

もしここで2ユーロ硬貨や高額のお札などを出そうものなら “小さいのはないの?” と運転手に文句を言われますし、モタモタしていると後から乗ってくる乗客に “何をやってるの!” と睨まれます。  小銭は必須です、ハイ。

(4) 車内案内・表示は何もない

運転手さんの次のバス停の車内案内もなければ、電光掲示板のようなものも一切ありません。 途中下車する場合は、外の様子と地図とを睨めっこで “そろそろ次かな?” と当たりをつけなければなりません。

これが初めての場所へ行くとなると結構神経を使います。 ターリ・クラフト・ビレッジで降りる時は、2回とも間違えてしまいましたから (^_^;

そしていよいよ次のバス停で降りる決めたらどうするか? 日本のように 「次降りま〜す」 などと声を張り上げてもダメです。 天井や窓枠上に走っているヒモを引っ張って運転席横のベルを 「チン、チン」 と鳴らすのがマルタ方式。

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もっとも、最近の新しい車両では、車内の柱や荷物台下に押しボタン式のものが付くようになりました。

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(5) ともかく座ること

乗ったらすぐに空いている席に座ることです。 なにしろ、マルタの道路はそこらじゅうデコボコなんですが、そこをかなりのスピードで走りますし、ハンドルさばきも結構荒いです。 その上、昇降ドアは開けたまま走りますので、特に乗車口付近は要注意です。 それにしても、雨の時はどうするんでしょうねぇ?

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( あ〜、別に右の女性を狙ったショットではありません、念のため )

思いつくままに列挙しましたが、それでも2、3度乗ってしまえばどうということはありませんし、気軽で便利な交通手段です。

ただし、最終バスの時刻が一般的に早いのが難点です。 ルートによって異なりますが、大体18時〜20時くらいです。 21時というのは余程のメイン・ルートで無い限りほとんど無かったと思います。 ( 夏時間の20時と言えばまだ外は明るいのですが ・・・・ )

したがって、ちょっと離れたところの夜のライトアップされた街並みを見たいとか、レストランで夕食を、などはタクシーを使うなどしなければなりません。 これがちょっと不便と言えば不便かも。

posted by 桜と錨 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | マルタあれこれ(完)

2009年11月13日

マルタあれこれ (23) ホテルとその周辺

いよいよ最後の話題になりました。 最後は家内と泊まったホテルとその周辺についてです。

約4週間マルタに滞在しましたが、仕事が順調に進んでも帰国日は航空機のチケットの関係で変更ができませんでしたので、滞在半ば頃には最後2日間の予備日はフリーになる可能性が出てきました。

そこで、全6泊7日 (内2泊は機内)、マルタ滞在3日半、の予定で家内を呼ぶことにしました。 そう、銀婚式ですから V(^_^)

で、ご用意させていただきました、はい。 奥様のために、5つ星ホテルのオーシャンビューの部屋を4泊5日。

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( 部屋からの眺め )

セント・ジュリアン (St. Julian's) 地区にある 「ヒルトン・ホテル」 です。

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残念なことに、結局は仕事の都合で、家内と一緒に観光をしたのは当初予定の2日間だけで終わってしまいましたが ・・・・

ホテルのプール・ガーデンの昼と夜です。

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セント・ジュリアン地区は首都バレッタから約7kmほど離れた新興地区にあります。

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( 元画像 : Google Earth より )

この地区やその回りには、ヒルトンなどの大きなホテルやリゾートマンションが数多く建ち並ぶところです。

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( 元画像 : Google Earth より )

そして近くにはカジノもあります。 このカジノはヒルトンの横にある 「ウェスティン・ゴンドラーナ」 という巨大なリゾートホテルの一部なんですが、建物は元々は約250年前の大富豪の館だったものとか。

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( 部屋からの眺め  カジノとゴゾ島周りのクルーズ船 )

ヒルトンはまだ出来てから2〜3年の新しいホテルで、かつ周囲にある巨大なリゾート・ホテル群からすれば、いわゆる純粋なホテルの部類に入るでしょう。

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( Google Earth より )

部屋は、スイート・ルームなどは貧乏人の私としてはとてもとても手が出ませんので、ごくごく普通〜のダブルです。 まあ、毎日夕方までほとんど出ていて、ホテルは寝るだけでしたので、これで充分でしたが (^_^;

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それでもさすがは5つ星ホテル。 オーシャンビューの部屋を予約する時に 「結婚25周年だから」 と言いったのが効いたんですね。 家内がチェックインして暫くした後に、ボーイさんがお祝いのメッセージと共に冷た〜く冷やしたシャンペンを1本届けてくれました。

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( ホテルからのお祝いメッセージ )

もっとも、私はその日は深夜まで仕事でしたので、ホテルに戻ったときには、もう氷はすっかり溶けていました (^_^;

部屋から見る昼間とその夜景です。

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ホテルはバイキング方式での朝食付きです。 つい取りすぎ、食べ過ぎに。 ただし、日本人にとっては味がやや単調なので、長期滞在向きではないかも (?)

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それでは、続いてホテル周辺の散策を。

まず、ホテルを出ると目の前に聳える 「ポートマソ・タワー」 (Portmaso Tower) です。 マルタで最も背の高い商業ビルですが、ちょっとマルタには似つかわしくはないような気がします。 ただし、付近を散策していて道に迷ったら、このタワーを目印にできるので便利ではありますが ・・・・

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ワターのすぐ脇にあるカフェ。 明るくて気軽に入れ、かつノンビリできます。 ホテルから散歩にでかけた帰りに一休み。

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ホテルに通じる道路の夕景色。

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では、夕食に。 ホテルから歩いて5分ほどのところにあるカジュアルなイタリアン・レストランへ。 ( 店名を失念 orz )

道路に面したテラスのテーブルを選びました。 街を歩く人達を眺めながらの食事です。

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マルタの地ビール 「チスク」 を飲みながら、3品ほどチョイス。 料理が出来たところでワインを1本。 美味しいワインがあれば、付け合わせのポテトとパンだけでも充分な量?

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で、食事を待つ間、食事の最中、終わってから、と度々テーブルにやって来ては、歌ったり踊ったりで盛り上げてくれるこの店の若旦那 (?)

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改めて散歩の続き。

ヒルトンから巨大ホテル群がある方向へ10分ほど歩くと、セントジョージ湾 (St. George's Bay) に出ます。 ここは砂浜があって、庶民用の無料のところと、ハイクラス用の有料のところとに別れています。

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( 芋洗い状態寸前 )

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( こちらは、もちろん呼べばボーイさんの飲物サービスなども )

この海岸のすぐ側がパーチャビル (Paceville) というところで、マルタの 「原宿・六本木」 と言える繁華街です。 昼間はひっそりとしていますが、夕方から、特に終末の夜は多くの若者達で大変に賑わうところです。

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( 言わばマルタの竹下通り )

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( 同じマルタでもバレッタなどの古都とは趣きが全く異なります )

果物とミネラル・ウォーター売り。 こう言う風景は庶民的で良いですね。

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そしてちょっと小綺麗なカフェで一休み。 ここも夜はテレビを見ながらビールをちびちびやる人達で一杯になるようです。

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まあ、ここでは家内も私もおとなしく (^_^;

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今度は、ホテルからパーチャビルとは反対のスリーマ方向に10分ほど歩くとスピノラ湾 (Spinola Bay) です。 周りはリゾートマンションだらけで、海岸沿いには有名な高級レストランやカフェなどがズラリと並んでいます。

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そこで、マルタ最後の夜は折角ですからちょっと奮発して、そのスピノラ湾に面した有名レストラン 「ドルチェ・ビータ」 (La Dolce Vita) へ。 ここはブラッド・ピットがロケ滞在中に来たことでも有名になったお店だそうです。

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( 2階が 「ドルチェ・ビータ」  右下のガラス張りのところも
 有名なレストラン 「サンジュリアーノ」 (San Giuliano) )

ここでもオープン・テラスのテーブルで、夜景を見ながら。 ( ただし、暗くて折角の料理の写真が撮れませんでした ・・・・ orz )

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料理の味も、雰囲気も、そして支払いも最高でした。 もっとも、美味しいワインを、二人でボトル2本も飲んでしまいましたので ・・・・ まぁ、銀婚式ですから (^_^) 

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マルタはお気に召していただけたでしょうか、奥様?

約4週間のマルタ滞在の最後、帰国の日の朝、部屋から夜明け前の眺めです。

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posted by 桜と錨 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | マルタあれこれ(完)

マルタあれこれ (完) 滞在記の連載を終えて

「第2回訪台記」 の連載の最後でも書きましたが、私には日記をつける習慣がありません。 昔から手帳に簡単な記録を書き入れるだけです。

したがってこの滞在記も、私にとって実に楽しかった旅を忘れないように、その手帳と滞在中に撮った写真に基づいて、思い出すままに綴ったものです。

写真は約4週間で全部で4200枚ほど。 ほとんどは仕事に関するものですが、その中に混ざっているプライベートなものを整理しつつ、終わったところからブログの連載を書いてきました。

そして写真の整理に思わぬ時間を取られてしまい、連載が大変な飛び飛びになってしまいました。 考えてみるともう半年前のことになります。 早いものです。 

ですから、もし最後までお読みいただいた方がおられるとすると、単なる長々とした駄文に過ぎず、あまり面白くはなかったかも。

それでもいいんです。 これは私の一生に一度になるであろうマルタ滞在記であり、かつ家内との銀婚式の記念の記録なんですから。 そして私の “気ままなブログ” ですから。

そしてもし、この他愛もない滞在記を読んでいただいて、地中海の小さいけれど大変に魅力のある島国マルタについて、多少なりともご理解と、そして興味を持っていただけた方がおられるとすると、これはもう望外の幸せです。

歴史上のことはともかく、現在のマルタはとても良いところです。 散策するところ、見学するところ、リラックスするところ、飲と食を楽しむところ ・・・・ こんな小さな島の中に実に多くの様々な場所があります。

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( マルタ産のワインも、安くて美味しいものが堪能できます )

そして何と言っても “地中海” なのです。 燦々と降り注ぐ太陽、カラッとした空気、青い海、陽気で気さくな人々 ・・・・ 

加えて治安の良さは最高です。 通訳として仕事を手伝ってくれた現地の日本人女性ガイドさん達もこれは強調します。 女性一人で深夜街中を歩いても、普通の注意さえ怠らなければ全く心配はない、と。

また、他の国ではしばしば見られるような、外国人観光客に対する物乞いや押し売りなども全くありません。 そして、街中はどこでも大変に綺麗です。

最大の難点は、日本から遠く、かつ直行便がないこと。

それでも、中継地のイタリアやドイツ、フランスなどで1〜2泊した後に、マルタを訪れるようにすれば、いい旅行ができると思います。

私もチャンスがあるなら、是非もう一度、今度はゆったりとした予定で訪れてみたいものです。 誰かスポンサーになってくれる人はいませんかねぇ (^_^)

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( グランド・ハーバーに入港する英海軍フリゲイト 「カンバーランド」
  遠景がスリーマの街、その奥に高く聳えるのがポートマソ・タワー )

posted by 桜と錨 at 18:44| Comment(3) | TrackBack(0) | マルタあれこれ(完)