2009年03月07日

PAC−3では23区は守れません(2)

 ついでですので、もう少し。

 そもそもPAC−3とは何のためのシステムなのか?

 これも米軍の公表資料 ↓ で示されているとおり、米軍が遠征先(国外展開先)で自軍を防禦するためのものです。

PAC-3_Msn_s.jpg


( まあパトリオット・システムそのものが元々陸上部隊の防空用ですから、当たり前と言えば当たり前ですが。)


 つまり、アメリカ本土でこんなものを使うつもりなど毛頭ありませんし、展開先においてさえ自軍が守れれば良いのであって、その外周にある展開国の人口密集地などは全くの考慮外です。

 そもそも先に示したとおりPACー3にはそんな能力はありませんから。

 早い話が、艦艇の対艦ミサイル防禦でいう “CIWS” みたいなものです。

 従って、部隊が移動したり、予想脅威方向が変化した時などには、常にそれに応じて最も効果が得られるようにその都度再展開・再配置し直さなければなりません。

 ですから車載の移動型になっている。 当たり前のことなんです。
posted by 桜と錨 at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2009年03月06日

PAC−3では23区は守れません

 まあ、解っていないというか、何というか。

 PAC−3を朝霞に置こうと日比谷公園に置こうと、このシステムではとてもではありませんが東京23区全部を守ることは出来ません。

 公表されているだけでも ↓ 程度の有効射程しかないんです。

PAC-3_Engmnt_s.jpg

 しかもこの図は弾道弾が発射機の方位に向かって飛んで来る最良の場合を示しているのであって、横方向のクロスレンジがある場合にはもっと小さくなることはお解りですか?

 そしてこれ、朝霞に置いたら後ろの千代田区は到底守れないことも解っておられますか?

 移動式がどうのこうの言う前に、もう少しよくお勉強をして欲しいものと思いますねぇ。
posted by 桜と錨 at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと