2016年03月07日

特別展示 秋山真之書簡


松山の 「坂の上の雲ミュージアム」 にて、明日 (3月8日) から6月26日までの予定で特別展示 『海軍少将時代の秋山真之書簡』 が開催されます。

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(特別展示パンフレット 画像クリックで元のPDF版を表示します)

タイトルにもありますとおり、海軍少将時代の秋山真之の書簡4通を中心としたもので、この4通については今回初公開となります。

詳細については同館の公式サイトをご覧下さい。

     http://www.sakanouenokumomuseum.jp/
     http://www.sakanouenokumomuseum.jp/guide/oshirase/?id=577

今回の企画は、同館の徳永さんという学芸員の方を中心に、地道な史料収集と調査研究を重ねられた成果です。

ご存じのとおり、秋山真之については日露戦争期までのことについては非常に有名ですが、逆に晩年については49歳の若さで早世したこともあり、あまりと言うより一般にはほとんど知られておりませんので、その点からも今回の展示は貴重なものと言えます。

私も少しばかりですが書簡の内容の考証についてお手伝いをさせていただきました。

季節的にも良い時期ですので、松山を訪れる機会のある方は、是非ミュージアムにも足を運んでいただき、今回の特別展示をご覧下さい。

(特別展示のパンフレットの引用については同館の許可を得ております。)
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2015年12月12日

『丸』 1月号別冊


まもなく書店に並ぶと思いますが、月刊誌 『丸』 1月号の別冊として 『 「武蔵」 と世界の戦艦』 が出ます。

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今年はポール・アレン氏の手によって発見されたシブヤン海に眠る 「武蔵」 の映像が話題となったところですが、この 「武蔵」 の話題を軸に、同時代である第2次大戦時の世界各国の戦艦をビジュアルに纏めたものです。

全体の約1/3を占める写真ページに加えて、本文記事として各国の就役及び未成戦艦のプロフィールが紹介されていますが、私もその前提たる 「戦艦とはなにか」 について書かせていただきました。

これについては従来からも故福井静夫氏を始めとして多くの研究家の方々がものされていますが、どうもこれらは “造船屋” さんなどからする技術的視点のものが主であったと言えます。

そこで今回は “現代の鉄砲屋” の一人として、いわゆる “用兵者” 側の視点からのものにしてみました。 したがって、これまでのものとはちょっと趣きの異なるところがあるかと。

もちろんこれはどちらが正しいとか、どちらが良いとかではなく、戦艦というものを考えるときには一方からだけの意見ではなく、いろいろな視点・観点から見る必要があるということです。

書店で目にされた時には是非手にとってみて下さい。

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2015年12月02日

邦訳版 ジェリコー著 『グランド・フリート』 (続)


ブログ 『軍艦三笠 考証の記録』 を主催されるHN 「八坂 八郎」 氏がその研究の一環として著名な古典を私家版として邦訳出版されていることは度々ご紹介してきました。

前回はジェリコーの 『グランド・フリート』 の第1〜4章をご紹介したところです。


この度その続きの第5〜7章が完成し、1冊送っていただきました。

前回と同じビニール・カバーのついた大変に綺麗な装丁で、また付図が大きなA3サイズで別になっているのも嬉しいところです。

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もちろん本文の訳は例によって丁寧で、かつ判りやすい日本語になっていることは申し上げるまでもありません。


そして今回は、Morgan Robertson の短編小説 『The Brain of the Battle-ship』 の邦訳版 『軍艦の頭脳』 もいただきました。 こちらも面白いです。

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入手方法など興味のある方は、是非氏のサイトから直接コンタクトをとってみて下さい。 (プロフィール欄からメッセージが送れます。)


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2015年10月25日

「大湊航空基地」 など


相変わらずばたばたしておりまして、本家サイトの更新もちょっとだけです。

先々週に引き続き 『旧海軍の基地』 コーナーに以前作りかけておりましたものを手直しして 「大湊航空基地」 「根室航空基地」 及び 「神町航空基地」 の3つを追加公開いたしました。

「大湊航空基地」 :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/bangai/IJN_Nav_Base/002A-Ominato.html
「根室航空基地」 :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/bangai/IJN_Nav_Base/029A-Nemuro.html
「神町航空基地」 :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/bangai/IJN_Nav_Base/A014-Jinmachi.html

これら3つのうち、大湊と神町は現在では海自大湊航空基地及び山形空港となっていることはご存じのとおりです。

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( 平成8年版の航空路図誌から )

根室につきましては、終戦後に滑走路は使用不能な状態にされたものの、その滑走路跡や掩体壕などは現在でもそのまま放置状態にあるようです。

Nemuro_map_1954_s.jpg
( 昭和29年の米軍地図より )

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2015年10月11日

本家サイトの久々の更新


1ヶ月ぶりに本家サイトのコンテンツを触ってみました。 といっても十分な時間がとれませんので ・・・・ チョットだけです (^_^;

「旧海軍の基地」 コーナーで、既存の各頁の表示方法が少しずつ違うところがありましたので、これを統一すべく少し手直ししました。 

併せて、以前にラフなものを作っておいた 「美幌 (第一、第二、第三) 航空基地」 と 「標津 (第一、第二) 航空基地」 を改めてコンテンツに仕上げて公開しました。

美幌 (第一、第二、第三) 航空基地 :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/bangai/IJN_Nav_Base/028A-Bihoro.html
標津 (第一、第二) 航空基地 :
    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/bangai/IJN_Nav_Base/A013-Shibetsu.html

Shibetsu1_chart_1989_s.jpg
(旧中標津空港となっていた第一標津航空基地)

Shibetsu1_chart_1996_s.jpg
(同地に新たに造られた現在の中標津空港)

他の基地についても一応の史料は既に集めてあるのですが、コンテンツに纏める時間が ・・・・

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2015年09月13日

『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 公開完了!


本家サイトの今週の更新として、『帝国海軍艦隊 戦時編制表』 で最後に残っておりました昭和20年6月1日現在の表を追加し、これにて同編成表の全ての公開を完了いたしました。

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なお、本家サイトの掲示板にてHN 「戸田S.源五郎」 氏よりご指摘いただきました既存の昭和16年10月1日現在のものは、同掲示板での回答のとおり確認の結果同10月15日現在のものであるとするのが最も適当と判断されますので、当該表を同日付に変更いたしました。 同表については引き続き調査を継続いたします。


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2015年09月11日

邦訳版 ジェリコー著 『グランド・フリート』


本ブログでも度々ご紹介しているサイト 『軍艦三笠 考証の記録』 の管理人であるHN 「八坂 八郎」 氏の最新私家本です。

八坂氏は 「三笠」 の考証に併せ、当時の海軍や軍艦についても手広く熱心に調査研究を続けられているところです。

今回はここにご来訪いただける方々には既知のものでしょう、英海軍大艦隊 (Gland Fleet) の司令長官であったジェリコー海軍大将の著 『Gland Fleet 1914-16 : Its Creation, Development and Work』 の邦訳版でが、流石に原著が大作ですのでまずはその第1章〜第4章まで。

  Grand_fleet_yasaka_cover_s.jpg  Grand_Fleet__yasakafront_s.jpg

いつもどおり丁寧な訳出で、大変に読みやすいものとなっております。 そして新書版サイズですのでハンディですし、なりよりもビニール・カバーが付いているのが嬉しいところ。

今回は原著を基に大正9年に水交社が出した 『英国大艦隊』 を底本として訳出されています。 したがいまして、専門用語などは基本的に水交社版を踏襲しており、このため今日とは多少異なるところがありますが、これは当時の旧海軍でも同じ訳語を正式に使っておりますので問題ないでしょう。

水交社版は既に 「近代ディジタルライブラリー」 の次のURLにて公開されていますが、読みやすさは格段に今回のこちらでしょう(^_^)


また、原著もインターネットのいくつかのところで公開されていますので、両者を対比しながら読まれるのも面白いと思います。

ただ今回の八坂氏の訳本では、内表紙前の写真が1912年2月に英国で出版された当時に掲載されていた 「アイアン・デューク」 艦上の乗員との記念写真となっています。

一方で、同年3月に米国で出版されたものはジェリコーのポートレイト写真となっており、今ではこちらの方が一般的かもしれません。

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まあこの辺は八坂氏の “こだわり” であり、また逆に珍しい写真でもあるでしょう。

本書の八坂氏のサイトでの紹介頁は次のところです。


なお入手方法など興味のある方は、氏のサイトから直接コンタクトをとってみて下さい。 (プロフィール欄からメッセージが送れます。)


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2015年09月06日

『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 更新・3


今週の本家サイトの更新として、先週に引き続き 『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 に昭和19年12月15日、20年2月5日、及び同3月1日現在の3つを追加公開いたしました。


あと残すところ最後の昭和20年6月1日現在のもの一つになりましたが、本ブログの更新も一週間ぶりとなるほどですので ・・・・ (^_^;

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2015年08月30日

『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 更新・2


相変わらずバタバタして、本家サイトの更新が思うように進みませんが ・・・・

先週に引き続き、ご来訪45万名記念企画の一つである 『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 に昭和19年8月15日現在、同11月15日現在、及び同12月10日現在の3つを追加公開いたしました。

長い表の合成とゴミ取りに思わぬ手間暇をとられています (^_^;


それにしても、19年11月15日現在の 「連合艦隊編制表其ノ一」 ではレイテ沖海戦の結果を反映しているだけに主力艦部隊は壊滅状態でかつての栄光は見る影もなく、航空部隊、潜水艦部隊とその他の艦艇部隊が主体ということになってしまっていることがよく判りますね。

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2015年08月29日

台湾巡防艦カタログ


私のマイミクさんの一人で、前にもご紹介したことのあるHN 「いでら」 さん (ペンネーム 「井出 倫」 さん) の最新刊のご紹介です。

『台湾海岸巡防署主要巡防艦カタログ』

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前回出した防巡艦写真集の続編に当たり、私家本のため省略をせざるを得なかった側面図を主として、その写真集を補完するものとして編集されたものです。

『台湾海岸巡防署巡防艦写真集』

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今回も台湾の友人の協力をえて正確な内容の記述に努めておられ、また側面図イラストは吉原幹也氏の手になるものです。

前回のご紹介でも書きましたが、台湾の巡防艦については現在までのところ日本では適当な出版物が見当たりませんので、手元に置かれると有益なものであると思います。

この方面に興味のある方は写真と合わせて入手されておいて損はないと思います。

入手方法などは次のところへ直接お問い合わせ下さい。

メルアド : idera@za2.so-net.ne.jp  HN : いでら、又は井出倫

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2015年08月16日

『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 への追加


本家サイトの今週の更新として、先週ご来訪45万名達成記念企画として公開を開始しました2つの旧海軍史料のうちの 『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 の頁に、昭和19年1月1日現在と同4月1日現在のPDFを追加いたしました。


原則として大きな一葉の表も分割せずに1つの画像に合成して公開しておりますが、今回の追加で後者中の 「表二ノ一 連合艦隊編成表 其ノ一」 だけはやむなく2つに分割しております。

これは、使用しておりますソフトでは画像サイズの最大幅が3万ピクセルまでとなっているためですが、こんな大きなものは私も初めてですので、今回作ってみてこの制限値があることを知った次第で (^_^;

・・・・ それにしても、旧海軍はよくこんな長い表を作って印刷・配布したものと感心すると同時に、昭和19年ともなると圧倒的な兵力・物量をもってする米軍の積極的かつ猛烈な攻勢を前にして、旧海軍は如何に後手後手の受け身の対応をせざるを得なくなっていたかが、この戦時編制表の推移を見てもお判りいただけるかと思います。

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2015年08月14日

『日本海軍艦艇図鑑』


既に発売になっておりますので書店で見かけられた方もおられると思います。 学研ムック 『日本海軍艦艇図鑑』 です。

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各艦種ごとに大型イラスト、写真、艦種発展チャート及び主要記事で構成されており、旧海軍艦艇についてのダイジェスト総集版となっています。

とはいっても全くの新刊というわけではなく、ほとんどがかつて 『歴史群像 太平洋戦争シリーズ』 に掲載されたものの中からの抜萃して再編集したものです。

私も過去記事の選択についてお手伝いをさせていただきました。

記事については当然ながら過去に掲載されたものですので、今となっては多少古い内容のところがありますが、それはそれで割り切っていただく必要があろうかと思います。

田村氏、国本氏などのものは今でもなるほどと思う記事ですが、一方で当時としてはこういう書き手さんしかいなかったのかと思う項目も。


しかしながらこうして振り返ってみますと、この当時すでに旧海軍当事者では寺部甲子男氏や田代軍寿郎氏くらいの記事しかありません。 時の移りは早いものと痛感する次第です。


もし元のシリーズをお持ちでなければ、一冊手元に置いておいて損はないものでしょう。

何かの時に手軽なちょっとした参照資料として便利なものと思いますし、何よりも大型イラストの数々は大変に綺麗です。

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2015年08月09日

本家サイトの感謝記念企画


本家サイトはお陰様で先週月曜日 (3日) の夜にご来訪45万名を達成いたしました。

つきましては、本家サイトで今週の更新を兼ねてその感謝記念企画を 『史料展示室』 コーナーにUPいたしました。


新たに公開いたしましたのは次の2つの史料です。

『海軍系統一覧表』 (海軍大臣官房、昭和19年7月15日調)

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『帝国海軍 艦隊戦時編制表』 (大本営海軍部)

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前者は、昭和19年7月15日現在の海軍の系統図を大きな2葉に表したもので、同年9月の「内令提要追録第17号」に添付されて配布されたものです。

同じものが現在ではアジ歴でも公開されていますが、写真撮影によるものであり、かつ分割画像となっていますので大変に見にくいものとなっています。

本家サイトで公開しましたものは元々海軍航空本部が所有していた 「内令提要」 全巻中に挟まれていたものを分割スキャンして各葉ごとに一枚に合成し、PDF化したものです。

600dipでのスキャンですのでPDFファイルでも相当なサイズに拡大可能です。

また後者は原本を基に昭和42に作られた複製をコピーしたものですが、その複製そのものの出来があまり良くありません。

このため分割コピーをスキャンして合成とゴミ取りをしましたが、大変に見にくいものとなっておりますことをお断りいたします。 しかしながら、それでも各表の内容は全て十分判別可能です。

この戦時編制表はその合成とゴミ取り作業に思わぬ時間がかかっておりますので、残念ながら今回の公開では全体の半分強となってしまいました。 残りについては作業が終わり次第追加公開していく予定です。


いずれにしましても、この2つは旧海軍史を研究する上では基本中の基本史料であり、原典そのものをディジタル化して公開したものはネット上でも珍しいものと思っています。

本家サイトの感謝記念企画としてお楽しみいただけましたなら幸いです。

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2015年08月07日

一服の涼風を


暑中お見舞い申し上げます。

いや〜、それにしても暑いですね。 東京は今日で8日連続の猛暑日、観測記録を更新しています。

そこで、既に過去ご紹介したものではありますが、この暑さ、今年もまたこれらをご覧いただき、一服の涼風を感じていただければ幸いです。

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( 大正6年大連湾内の凍れるカッター )

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( 大正6年膠州湾内結氷中の水雷艇72号 )

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( 大正11年 「中華丸」 救出に出動した 「若宮丸」 )

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( 大正7年1月ウラジオに入港時の 「朝日」 )

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2015年08月02日

『甲板士官勤務参考』 追加公開


先週はメインPCの思わぬトラブルにより延期いたしました本家サイトの更新ですが、先程 『史料展示室』 コーナー中の 『初級将校勤務参考集』 で残っておりました 『甲板士官勤務参考』 の昭和9年版を公開しました。

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「甲板士官」 と言いますのは、副長の下で勤務する若手の将校のことで、砲雷科や水雷科など各科に属さない業務、日常の日課の遂行、艦内生活全般などなど、艦上のあらゆることに顔を出し、常に下士官兵と共にある、いわば艦の “何でも屋” のことです。

それ故に一艦の細部に至るまでよく熟知をしており、その艦と乗員の善し悪しについては甲板士官の勤務振りを見るだけで分かると言われるほどです。

また、下士官兵一人一人の性格や素行、能力などについては、日常常にその作業振りなどを見ておりますので、ある意味分隊長や分隊士よりもよく把握しておりますので、昇任などの人事選考の場においては強い発言権を持っています。

この 『甲板士官勤務参考』 をお読みいただければ、旧海軍の艦艇では日常どのようなことがどのように行われていたのか、そして軍艦というものが単なる “鉄の塊” ではなく、人によって動かされる “生き物” であるということがご理解いただけると思います。

旧海軍のあまり語られることのない艦内の様子の一端について、お楽しみいただければ幸いです。
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2015年07月19日

『航海士勤務参考書』 追加公開


本家サイトの今週の更新は先週に引き続き 『史料展示室』 コーナー中の 『初級将校勤務参考』 への追加で、海軍兵学校の 『航海士勤務参考書』 の昭和13年版を公開しました。

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「航海士」 というのは、皆さんご存じのとおり航海長の補佐をする少尉又は中尉の配置のことですので、当然のことながら航海関係がその担当職務になります。

この職務だけでも相当なものなのですが、それに加えてもう一つ重要なことが図書類の管理です。

いわばその艦における図書係なのですが、秘密関係の図書・文書・海図などの全てを扱いますので、膨大な種類と数を管理することになります。

種類が異なりますと関係規則類も異なってきますし、艦内使用での管理だけでなく、頻繁な定期更新・交換などがありますので、非常に煩雑な作業になります。

ましてや秘密文書を紛失したりでもすると艦を挙げての大事になりますので、これらの管理は大変に労力を要するものであることは容易にご想像がつくでしょう。

本史料によってその2つの大きな職務を中心に、航海士が日々どのような仕事で艦内を追い回されているのかの一端を、そして一艦における航海科の日常業務や、秘密文書類の取扱がどの様なものであり、どの様に行われていたのかをご理解いただければと思います。

ネット上ではおそらく初めてのものになるかと。 どうぞお楽しみ下さい。


あと残るのは 『甲板士官勤務参考』 となりましたが、これはちょっとページ数が多いので ・・・・ (^_^;

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2015年07月12日

『通信士勤務参考書』 追加公開


本家サイトの今週の更新として、先週開設した 『初級将校勤務参考集』 に 『通信士勤務参考書』 を追加いたしました。

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一般の方々にとっては砲術士や水雷士はメージャーな配置ですからその業務もある程度はご想像がつくでしょうが、通信士やその通信科の業務については、電報や暗号はともかく、その全体像についてはなかなか馴染みのないものかと。

艦艇勤務に興味がある方々には本史料はご参考になるものと思います。
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2015年07月10日

『歴史群像』 8月号


既に書店に並んでおります 『歴史群像』 の8月号です。

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この中で、軍令部が終戦直後の昭和20年8月20日に出した 『大海指第530号』 を電報で発信した時の受信翻訳紙が掲載されておりますので、これの解説を付けさせていただきました。

この翻訳紙は、ブログ 「帝国海軍調べ隊!」 の管理人であり、本家サイトやこのブログにもご来訪いただいているHN 「object」 さんのコレクションの一つを編集部に提供されたものです。

編集部さんからの私への当初のご依頼は、これを題材にして旧海軍の電報や暗号などについてというご要望だったのですが、2頁ではとても解説しきれないことをお話しして、結局標題のとおり当該電報をメインに据えて 『日本海軍の停戦』」 ということに絞って書かせていただきました。

う〜ん、結局これなら object さんが調べられてブログ記事になっているものでも十分だったかな、と (^_^;

同誌記事中にも書きましたように、大海指の上位文書である 「大海令」 については、開戦時の第1号から終戦直後の第57号までの原紙の全てが一つの綴として現存しており、戦後 「(財)史料調査会」 が保管していたものが平成16年になって海上自衛隊幹部学校に寄贈されております。

これに対して 「大海指」 の方はほとんど残されておりませんで、散発的かつ様々なところに僅かなものが現存しているようです。

したがいまして、この 「大海指第530号」 も元々の原紙ではなく、これを電報発信したものの受信翻訳紙を個人が所有しているものですが、その残された数少ないものとして貴重であると思います。

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2015年07月06日

『歴史読本』 2015年夏号


もう書店の店頭に並んでいることと思いますが、『歴史読本』 の夏号が発売になりました。

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『歴史読本』 は元々は新人物往来社から月刊で出されてたものですが、出版業界の再編から発行元が角川となり、そして今年から季刊となったものです。

本号の特集は 「太平洋戦争 1347日の激闘」 で、メインは 「ワイド 陸と海の死闘 知られざる戦史」 として10本の記事が掲載されています。

その中で、「ミッドウェー海戦」 について受け持たせていただきました。

当該海戦については、戦史叢書はもちろんのこと、当事者達の回想も含めてこれまで数多のものが出版されてきました。

このため当該海戦を8頁の記事に纏めるとすると、どうしてもそれらの要約となり、ありきたりな内容になりがちです。

幸いにして編集部さんからは潜水艦作戦を中心に据えてとのご要望でしたので、これに併せてちょっとこれまでとは違う視点からのものにしてみました。

今までのミッドウェー海戦に関する記事とは趣が異なり、あ〜こういう評価の仕方もあるのか、と思っていただければ幸いです。

書店で見かけられた時には是非とも手にとってご覧ください。


なお、同号には佐賀市にある 「徐福長寿館」 の開館20周年記念最優秀論文に選ばれた橋本進氏「徐福の航海を科学する」の要約が掲載されています。

橋本氏はNHK大河ドラマ 「龍馬伝」 の時に考証と演技指導でご一緒させていただいた方で、ロケの合間には共通の船の話題のおしゃべりで楽しい一時を過ごさせていただきました。

今回の 『歴史読本』 で思いもかけない再度のコラボとなり、嬉しくまた光栄に感ずる次第です。 こちらも併せてお読みいただけると嬉しいです。

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2015年07月05日

『初級将校勤務参考集』 の公開


今週の本家サイトの更新として、『史料展示室』 コーナーに 『初級将校勤務参考集』 の頁を設け、今回はその内の 『砲術士勤務参考』『水雷士勤務参考』 の2つをPDF版にて公開しました。

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砲術士と水雷士は、海軍兵学校と練習艦隊を終え、艦隊に配属されて少尉候補生としての見習い期間の後、少尉に任官して初級将校、いわゆる 「次室士官」 となった時の職務、通称 「士 (さむらい) 配置」 の代表的なものです。

その砲術士あるいは水雷士に補職された時のその勤務内容の概要について書かれたものがこれらの 「勤務参考」 ですが、練習艦隊での実習に備えて兵学校卒業間際の生徒に配布されたものです。

海軍少尉、あるいは中尉に進級しても海軍将校としてはまだまだ駆け出しですから、勤務参考は各科の一般的な業務全般の概要について網羅されることになります。

したがってご来訪の皆さんにとっては、旧海軍艦艇の砲術科や水雷科において戦闘以外に平戦時を問わず日常どのような業務があったのかを知るための格好の資料といえます。

この後、航海士、通信士、そして艦艇における何でも屋である甲板士官の業務についての勤務参考を公開する予定です。

出版物でもネット上でもこれらを掲載したものは見当たりませんので、いずれも初出と思います。 旧海軍の艦艇勤務がどの様なものであったのかの一端をお楽しみいただけたら幸いです。

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