2018年05月07日

海南島の旧陸海軍航空基地


昨日サイトの更新として 『旧海軍の基地』 コーナーで海南島にあった海口基地など4個所を中心に写真や図をアップデートしたところです。

そこで、折角ですから海南島にあった全航空基地及び水上機基地について概説したものがあった方が便利かな? ・・・・ と思いましたので、作ってしまいました。

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サイトでは海口基地などの各ページの写真や図の欄の右側最上段にある周辺基地の表示画像からクリックで飛べます。

なお表示しておりますのは、現在その所在地が判明しているものだけで、正確な場所が特定できないものや不時着陸場などのマイナーなものは省略しております。


う〜ん、こういうのを作ると次は千島列島や樺太方面をやってみたくなります (^_^)


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2018年04月29日

本家サイトの 『旧海軍の基地』 コーナー


本家サイトの今週の更新として、『旧海軍の基地』 コーナーに少し手を入れました。


新たに「高知(第一〜第三)」 「青島」 「滄口」 「ウルシー」 「エニウェトック」 の5基地のページを公開すると共に、併せて既存のほとんどのページで写真や図を追加しました。

高知航空基地のページの例では

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( Google Earth より現在の高知空港 )

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( 米軍史料より第一高知基地の全体写真 )

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( 旧海軍史料より第一高知基地レイアウト図 )

新規及び既存の各ページとも、だいたいこれくらいの内容があれば当初の目的を十分に充たすものではと考えています。

そして 「青島」 及び 「滄口」 の2基地については、ネットも含めてこれまでまず触れられたことの無い内容のものですので、珍しいものと思います。

なお、この2つの基地は時々混同して記述されておりますが、それぞれ全く別のものであり、旧海軍においてはこれらを 「青島航空基地」 という1つの基地群の意味で使われたことはありません。

また滄口基地を原駐基地とする 「青島海軍航空隊」 と第三遣支艦隊の 「青島航空部隊」 とも別物であることも注意が必要です。

これら2つの航空部隊はアジ歴でも何故か混同されており、「アジ歴グロッサリー」 で誤った記述がなされていますので。



(追記) : ネットにUPしてから気がつきましたが、ブラウザーによっては拡張子の大文字と小文字を区別するものがありますので、追加更新した写真や図に JPG と jpg が混在しているために中には表示されないものがあります。

一括変換が出来ませんので、これから一つ一つ手作業で修正していきますので不具合が全て完了するのにしばらくお時間を頂戴することになりますことをご了承ください。


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2018年04月28日

4月26日付 『朝雲新聞』


業界紙の一つとしてその筋では良く知られている 『朝雲新聞』 の 「世界の新兵器」 コーナーで4ヶ月ごとに私が担当させていただいている艦船シリーズの最新記事が4月26日付の同紙に掲載されました。

ドイツ海軍が建造中のフリゲート 「バーデン・ヴュルテンベルク」 についてです。

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同艦は昨年海上公試を行いましたが、数々の不具合があったとして現在建造所において対策を実施中とされているものです。

ネット上では “欠陥艦” などと色々書かれておりますが、現代の高度な技術に基づく艦艇の設計と建造では実際に作って動かしてみて初めて出てくる様々なトラブルや予測不可能な不具合はつきものであって、別に不思議なことではありません。

例えば米海軍の LCS や最新の空母でもそうですし、また艦艇以外でも例えば航空機では F-35 は初飛行以来開発完了までに一体何年を要しているのかと。

設計・建造から就役後にわたりこれらが徐々に改善・改修されて本来の能力を発揮できるようになるのは、ある意味で健全だとも言えるでしょう。

どれとはいいませんが、設計段階で既に不具合を指摘されながらそのまま建造してしまい、結局就役後に現場から問題とされて、しかも10年近くも経ってバカ高い費用をかけて改造するような艦船もありますから (^_^;

そして本級は中小海軍の艦艇として大変にユニークで斬新な設計であり、海上自衛隊としても今後の護衛艦のあり方を考える上で学ぶべき点の多いものの一つであることは間違いありません。

引用画像は残念ながらサイズが小さいので、機会がありましたら是非同紙をご覧いただきご一読を。

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2018年04月05日

英空母 「フォーミダブル」 の就役日


少し前になりますが、ネット上で英空母 「フォーミダブル」 (HMS Formidable) の就役日が1940年の 10月31日 とするものと 11月24日 とするものの2つがあるが、どちらが正しいのかとの疑問が呈されていました。

もう少し付け加えますと、

日本版Wikiでは 「The Illustrious & Implacable Classes of Aircraft Carrier 1940-1969」 (Neil McCart, Fan Pub., 2000)の記述を根拠に前者とし、「世界の艦船」 やWikiでは後者としている、というものです。

これについて次のURL記事に基づいて10月に公試が完了して海軍に引き渡され、11月24日に実戦部隊に編入したとの回答も付いていましたが ・・・・



その一方で、例えば有名な 「Aircraft Carriers of the Royal and Commonwealth Navies」 (David Hobbs, Greenhill, 1996) では11月24日にベルファストで竣工・就役とされ、またかつて 「世界の艦船」 に連載された松村道臣氏の 「英国航空母艦史」 の第8回 (1960年3月号) でも同日就役とされています。


そして、以前 「就役式」 についてのことをお話ししたことがありますが、これにも関連してもう少し付け加える必要があるようです。

つまり 「引渡し」、「竣工」 (Completion)、「就役」 (Commision) はそれぞれ異なる意味があるということです。 もちろん 公試完了 = 完工 = 竣工 でもありません。

即ち公試完了時に重大な問題がなければ、その後は多少の手直しと性能に大きな影響を持たない残工事を終えて建造所側の 「完工」 となり、これを海軍が了承した場合に 「竣工」 となります。

そして就役準備作業を行った後に 「就役式」 が行われ、この時をもって正式に建造所から海軍に 「引渡し」 が行われ、海軍において 「就役」 することになります。


そこでこの 「フォーミダブル」 ですが、

残念ながら英海軍の建造に関する規則類や 「フォーミダブル」 の公式記録文書が手元になく、正式な就役日が何時とされているのかは確認できませんので、断定はできませんが ・・・・

私的には建造状況から考えても、またこれまでの著作物やWikiを始めとする海外の著名な数多くのネットでの記述からしても、11月24日に 「就役式」 が行われて竣工・就役したとするのが最も合理的なように思われます。

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2018年04月02日

企画展 『 明治青年 秋山真之 』


先にご紹介しましたが、2月27日から来年の2月17日までの1年間、松山の 「坂の上の雲ミュージアム」 にて秋山真之の企画展が行われております。


今回の企画展は司馬氏の小説 『坂の上の雲』 の流れに沿って、今に残る真之関連の資料などを展示してその生涯を紹介するものです。

この度その企画展の図録が出来上がりましたので私も一冊送っていただいたところです。

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この図録、大変によく出来ておりまして、『坂の上の雲』 や真之に関心がある方は入手されておくと格好の資料集になるかと思います。


企画展では、この図録中の出展総目録にもありますとおり大変に貴重なものが数多く展示されており、私も見たことが無かったものも沢山あります。 これだけのものがよく現在まで残されていて、あるところにはあるものだな〜、っと思うと同時に、同館の企画展に際してよくこれらを探し出したものと。

この企画展の企画は同館の徳永さんという若い女性 (でかつ美人) の学芸員さんが中心となって進められたものですが、その研究の熱意さには感心させられます。


ところで、これらの資料などの展示に併せて、その徳永さんの発案により展示会場の真ん中に真之が海軍大学校の教官として行った兵棋演習の様子を一部再現したコーナーが作られています。

企画展開催後の展示の様子の写真を送っていただきましたが、同館の許可をいただきましたのでご紹介いたします。

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( 兵棋演習再現コーナーの様子 )

昨年この兵棋演習を再現したいのでとご相談いただきましたので、資料提供や実際の実施要領など色々アドバイスをさせていただいてきたところです。

私が参画した (というより作ってしまった) NHKのドラマ 『坂の上の雲』 での兵棋演習シーンを覚えておられたようです。

ただ真之が行った当時のものがどの様なものであったのかは具体的な資料などが残されておりませんので、その後の旧海軍や米海軍大学校でのものから “おそらくこのようなものだったのでは” というところを現在のものまでを含めてご説明し、今回再現するものはそれによって得られた徳永さんのイメージに基本的にお任せすることにしました。

と言いますのも、実際の兵棋演習そのものは複雑かつ大がかりなもので、その実施手順も習熟を要するものですし、その上演習参加者にも相当な専門知識が必要になります。

したがって、これをそのまま再現して展示しても来場される一般の方々に簡単に理解していただくのは容易なことではありませんので、学芸員の徳永さんが理解されたイメージに基づいて一般来観者向けの簡単なものを作ってもらうのが一番良いと考えた次第です。

これもあって私は企画展開始直前の準備作業中に拝見して作成状況についてあれこれアドバイスするところまでに止めましたので、最終的に完成したものを見るのは初めてです。

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( 2月の作成時の航跡下書き中の様子 )

徳永さんの努力の甲斐があってなかなか面白いものに仕上がっており、来館の方々にも関心を持っていただけているようです。 中には自分で駒を動かしてみる人もおられるようで (^_^)

お近くの方、あるいは松山に行かれる機会のある方は、是非同館の企画展にもご来場いただいて、この兵棋演習の展示もご覧いただければと存じます。

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2018年02月26日

『世界の艦船』 4月号


海人社さんの 『世界の艦船』 4月号の特集は 『現代の海戦』 です。

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本文記事のメインは対空戦、対潜戦などの各種戦ごとに分けた 『現代の海戦 その実相を探る』 として編纂されております。

これに関連して、私も冒頭で次の項を担当させていただきました。

「海戦の変容をたどる 19世紀から今日まで」

今回の特集は上記のように各種戦ごととされておりますので、一般的な海戦史概観のようなものではなく、海戦についての戦術思想や技術的傾向などを中心として概説し、それぞれの記事に繋げる形にしてみました。

そしてこれによって太平洋戦争劈頭における真珠湾攻撃を始めとする旧海軍の戦略・作戦がいかに誤りであったかも述べさせていただきました。

間もなく書店に並ぶと思います。 見かけられたときには是非手にとってご覧下さい。

ただいつもどおり原稿は書きすぎてしまい、残念ながら紙幅の関係でかなり省略せざるを得ませんでしたので、この部分についてはいつものように機会をみてこのブログで補足して行きたいと思います。

posted by 桜と錨 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2018年02月16日

『世界の艦船』 3月号増刊


海人社さんから見本誌が届きました。 『世界の艦船』 の3月号増刊 (通巻第876号) は 『傑作軍艦アーカイブ D 戦艦 「金剛」 型』 です。

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本文記事の中で、私も次の項を担当させていただきました。

    「 金剛型のメカニズム A 兵装 」

シリーズの他の号と同様に 「金剛」 型4隻の兵装とその変遷の概要ですが、今回はそれに加えて、「金剛」 型を主とした旧海軍の戦艦の砲戦能力についても簡単に触れております。

もちろん、当初用意しておりました図表などで、紙幅の関係で入りきれず省略したものもかなりありますので、これらについてはまたいつか機会をみて本ブログでもご紹介して行きたいと考えております。


そして何よりも嬉しいのは、本家サイトの 「懐かしの艦影」 でも公開しております 「霧島」 の公式建造記録アルバムの中のほとんど全ての写真 をアート頁17頁にわたり、かつ残りを本文記事中で使っていただけたことです。


本家サイトではネット事情により各拡大写真には一人歩き防止の透かしロゴを入れておりますが、今回の増刊号のアート頁では私の保存用データにより元の各写真が大変綺麗な印刷となって再現されております。

本公式アルバムをこうして出版物として公開し、後世に残せることは、ディジタル化保存を進めてきた者としてその甲斐があったと思っています。

「世界の艦船」 の編集部さんにはこの度の機会をいただきましたことを厚くお礼申し上げる次第です。

間もなく書店に並ぶと思います。 見かけられたときには是非手にとってご覧下さい。

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2018年01月24日

拙稿 「アイオワ級の兵装」 の補足 (5)


第2次大戦時の艦艇における個艦の戦闘指揮は、従来からの艦橋や司令塔、そして旧海軍のような防空指揮所のように、前檣楼に設けられた施設において行われてきましたが、更に米海軍においては各種レーダーの装備に合わせて艦内にCICが設けられ、ここでも戦闘指揮ができるようになりました。

これは 「アイオワ」 級でも同じことで、これらの艦内配置については、現在では米海軍から公式の詳細な一般配置図が公開されており、ネット上でもあちこちのサイトで紹介されていますので、比較的簡単に見ることができるようになりました。

この詳細な公式図集を見ると、「アイオワ」 級4隻でも就役時や戦後の改装時のものなどがあり、また各艦で少しずつ異なりますので、建造時期による違いや改装による変遷などがわかり、大変に興味深いものがあります。

拙稿でもこの公式図について 「ニュー・ジャージー」 の大戦後の大改装時のものから前檣楼及び発令所・CICの部分を抽出してご紹介たところです。

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では、この 「アイオワ」 級において艦長はどこで戦闘指揮を執るのかと言うことですが、一言で 「戦闘時」 と言ってもその様相、形態、状況などは様々ですので、これについては “どこで” とは一概には言い切れません。

強いて言えば “その時その時で艦長自身が最も戦闘指揮に最適と思った場所に位置する” ということです。

例えば、戦艦対戦艦の水上砲戦ならば司令塔の上から2層目にある個艦戦闘指揮所の中でしょうし、対空戦闘であるならば状況把握に適したCICでしょう。 あるいは対地射撃なら自分の目でも見えるところということになります。

この “艦長自身が戦闘指揮に最適と思うところで” というのは、別に 「アイオワ」 級に限ったことではなく、どの艦でも、またどこの海軍でも同じことであり、必然的なことでもあります。

そして、副長及び砲術長はそれぞれ艦長とは別のところに位置するのが一般的です。 これは被害時の指揮継承のためと、艦長の戦闘指揮を補佐するために艦内応急や射撃などの職務の遂行をそれぞれ適したところで分掌するためです。


(1月25日追記) :

戦闘時の艦長の位置に関連して、これはあまり語られたことはありませんし、また 『世界の艦船』 9月号増刊の 『傑作軍艦アーカイブ4 米戦艦 「アイオワ」 級』 の中でも触れられていないことですが、「アイオワ」 級には前檣楼中段 (08レベル) には 「副次戦闘指揮所」 が設けられており、しかも操舵室や海図室の設備もありますので、ここで艦長は航海及び戦闘の指揮を執ることが可能です。 そしてその後ろ側に航海用艦長室 (Captain's Sea Cabin) が設けられていました。

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( 戦後の大改装後の 「アイオワ」 の前檣楼 (部分) )

この航海用艦長室は戦後の大改装時も 「アイオワ」 では上図のとおりそのまま残されていますが、「ニュー・ジャージー」 では気象室になりました。 ただし副次戦闘指揮所などは元のままです。

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前記事 : 拙稿 「アイオワ級の兵装」 の補足(4)

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2018年01月16日

12月21日付 『朝雲新聞』


ちょっと遅くなり年を越してしまいましたが、私が担当させていただいている同紙での 『世界の新兵器』 コーナーの艦艇編の第5回目です。

『 「クイーン・エリザベス」 級空母 』

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ご存じのように、その建造には紆余曲折があり、難産の末に去る12月7日ポーツマスにおいて女王陛下ご臨席の下に就役式が行われました。

これはテレビやネットで全世界に同時配信されましたのでご覧になった方もおられると思います。 私も一部始終を実況で見ていましたが、なかなか興味深いものがありました。

この 「クイーン・エリザベス」 については平成27年4月に既に当該紙で私の前任者により紹介記事が掲載されておりますが、この度実際に就役の運びとなり、年が明けた今年からはその目玉の一つである F-35B の艦上運用試験も始まります。

そして2年後には実戦配備される予定になっており、同時に2番艦の 「プリンス・オブ・ウェールズ」 が就役する予定で、当面は2隻とも維持されることになっていることから、英海軍は久々に充実した艦隊航空兵力を手にすることになります。

この度の 「クイーン・エリザベス」 の就役にあたり、技術サイドのみならず用兵サイドの目からしても、本級について改めて記事にする価値は十分にあると考えましたので、編集部さんにお願いして掲載していただきました。

海自も 「いずも」 型を F-35B が搭載可能なように改装する話しも聞こえて来ますが、本当にそのような中途半端なもので良いのかどうかも含めて、本級は良い研究対象の一つになるでしょう。

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2018年01月14日

『海軍武官進級令』 など公開


先日海軍士官などの進級についてのお話をしましたが、そこで出ましたものなど関連する根拠法規を本家サイトの 『海軍法規類集』 コーナーにて公開しました。


今回追加公開したのは次の7つです。

   海軍武官官階
   同 昭和20年5月改正分
   海軍兵職階
   海軍武官任用令
   海軍武官進級令
   海軍武官任用進級取扱規則
   海軍兵進級規則


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( 「海軍武官官階」 別表 (部分) )

海軍武官官階の改正分を除き、いずれも昭和20年2月段階でのものです。

これらについては、総て既にアジ歴などでも公開されておりますが、綺麗なPDF版として各法令ごとのファイルとしております。

関心のある方々にとってはご覧になるのに選択肢は多い方が良いと思います。 皆様のご都合のよろしいものを選んでご覧いただければよろしいでしょう。

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2018年01月07日

『呉海軍工廠造兵部史料集成 中巻』 公開!


本家サイトの新年初の更新として、「史料展示室」 コーナーにおいて昨年末にご来訪 「555555」 のぞろ目達成記念として公開を始めた山田太郎氏編著 『呉海軍工廠造兵部史料集成』 の中巻全ページをPDF版にて追加公開しました。

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ご覧いただいてお判りいただけるように、この全3巻は大変にすばらしい史料集で、この方面に興味のある方々の根拠とするに足る大変に貴重なものです。

このような大作を当方のサイトにて公開させていただけることは大変に光栄で嬉しいことと思っております。

残りはあと下巻となりました。 これも準備でき次第公開いたしますが、この下巻は350ページ強ありますので少々お時間を頂戴することになると思います。

なお、公開のPDF版は印刷・加工付加の設定としておりますので、もし元の紙媒体のもの、あるいは当サイトの印刷可能バージョンなどを必要とされる方がおられましたら、まずは山田氏にコンタクトをとっていただけるようお願いいたします。

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2018年01月04日

旧海軍の昇任規定


ネットで旧海軍の昇任についてのことが話題になっていました。 次のような質問についてです。

日本海軍の昇進に関する規定はどうなっていたか?
この階級になるには何年間勤務していないといけない、こういう役職を経験していなければならない、という決まりはあったのか?
あったとすればどういうものか?

色々回答がついていたようですが、まあ某所はそういうところですので、それはそれで構いませんし、何より質問した人がそれで納得してしまいました ・・・・ ですが、結局のところ最も肝心なことは出てきませんでした。


旧海軍における (と言っても別に旧海軍だけのことではありませんが) 昇任については次の2つに分けて考える必要があります。

 1.昇任選考の前提となる候補者名簿の作成
 2.名簿に基づく人事上の選考作業

上記の元々の質問は、この内の1.がどうなっていたのかということでしょう (多分)。

これについては昭和期の旧海軍では次の規則類が基本となっています。

  「海軍武官進級令」 (大正9年 勅令58号)
  「海軍武官任用進級取扱規則」 (大正8年 達133号)
  「海軍兵進級規則」 (大正9年 達80号)

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( 「海軍諸例則」 第14版より進級令の1頁目 )

これには別に色々な特例事項等がありますが、ともかくこの規則類に従って候補者名簿に載らない限り選考の土俵に上がりません。

ただしハッキリしているのはここまでであり、後は具体的な各個人の昇任履歴を見る以外にはありません。


そこで、2.の候補者名簿に基づき進級会議において選考が行われるわけですが、ではどの様な要素によってこの名簿上の順番が決まって来るのかということになります。

海軍士官の場合は海軍省の人事局第1課における各担当者の作業になります。 当然ながら事務的な要素、例えば現階級経過年数、任用別・期別、経歴、勤務成績、賞罰・功績など様々な事項が考慮されて名簿の順番が決まってきます。 HN 「hush」 氏の回答でも出てきた 「海軍人事取扱内規」 はこの昇任を含む人事担当者の作業要領です。

そして重要なことは、進級会議においてこの候補者名簿に基づいて選考されますが、その際に単純に名簿順に沿って決まってくるわけではありません。 しかも、その時その時の会議でどの様にこの名簿の中から選ばれたかについては決して表に出ることはない、と言うことです。

これは海軍士官の場合、例えば昇任すべき上位階級での職の要求といものがあります。 いくら人事担当者による作成名簿の上位にあっても、空きのある昇任後の配置に適さないことも当然あり得るわけです。

そして肝心なことは、選考者達の個人としての意見が入ることです。 これには選考者個人によるいわゆる “引き” があります。 また旧海軍における人事上の人脈、即ち “閥” が含まれており、被選考者は自分が知らず知らずの間にこの閥の中に組み込まれて行くことになります。 特に上位階級になるほどこれが大きく影響してきます。 このことは昇任だけではなく、補職についても同様です。


以上の全てのことにより実際の進級者がその進級順位と共に決定されますが、先にも申し上げましたとおり、最初の候補者名簿作成以外のことは、昇任選考理由などが表に出ることはありません。

悪い言い方をすれば、要するに人事担当者と選考者それぞれによる胸先三寸 (胸三寸+舌先三寸) ということでもあるわけです。

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2017年12月10日

旧海軍の爆雷投射機など


本家サイトの今週の更新として、先に公開した旧海軍の爆雷データに関連して、その投射機、投下装置や爆雷信管などのページを追加しました。

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爆雷に関連するとはいえ、いずれもマイナーな内容のものばかりですが、こういうデータは文献やネットなどでも意外とありそうでないものです。

旧海軍史料に基づくキチンとしたものを纏めて残しておくことは、私の本家サイトの目的の一つでもあり、また意義のあることと思っております。


『世界の艦船』 12月号増刊 『日本海軍護衛艦艇史』 の拙稿内容の補足としてではありますが、次は水中探信儀などに進めると良いのですが・・・・


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2017年11月28日

「丸」 新年1月号


もう書店に並んでいるかもしれません。 月刊誌 「丸」 の1月号の特集は 「艦隊防空の主役」 です。

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この中で私も記事を一つ担当させていただきました。

    『タスクフォースの守護神 米防空艦三代記』

「アトランタ」 級、「ウースター」 級、そして 「タイコンデロガ」 級の3つについてです。

ただ割り当ては6ページでしたのであまり兵器などの細部には突っ込めませんで、各クラスの概要になってしまいました。

それでも当初の原稿は約1千字もオーバーしてしまい、編集部さんから怒られてしまいましたが (^_^;

防空艦の特集ですから、私などからすると図や写真なども含めてもう少し防空兵装のメカ的な部分があると面白いと思いますが、月刊誌の特集記事としてはなかなか難しいところがあるかと。

友人の藤田氏の新連載 『昭和陸軍の戦場』 も始まりましたので、店頭で見かけられたときには、是非手にとってご覧下さい。


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2017年11月26日

旧海軍の爆雷データ


今週の本家サイトの更新として 『水雷講堂』 の 『水雷兵器解説』 コーナー中の 「防備・対潜」 兵器において旧海軍が開発した爆雷の詳細データをUPしました。


先にご紹介したとおり、月刊誌 『世界の艦船』 の12月号増刊 『日本海軍護衛艦艇史』 で大戦中を中心とした護衛艦艇の兵装についての記事を担当させていただきましたが、紙幅の関係もあり各兵器の詳細についてまでは触れることができませんでした。

砲熕武器などについては他のものでも色々ありますが、特に対潜関係については当該号の旧版も含めてあまり触れられたものがありません。

そこで、当該記事に予定していた図なども含め、旧海軍が開発した対潜兵器関係についてその詳細データをご紹介するものです。

取り敢えず今回の更新では、試製のみで終わったものも含めた全爆雷のデータです。

三式爆雷の構造略図や、九五式及び二式爆雷の米軍資料による写真やイラストなどは珍しいものと思いますので、この方面に関心のある方は興味を持っていただけるのではと。

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( 三式爆雷一型の構造略図 )

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2017年11月24日

『呉海軍工廠造兵部史料集成』 公開開始!


お陰様で本家サイトの方はご来訪 「555555」 のぞろ目を達成することができました。

つきましてはその記念企画として、先ほど本家サイトの 『史料展示室』 コーナーにおいて山田太郎氏編纂の 『呉海軍工廠造兵部史料集成』 をPDF版にて公開いたしました。

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     http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/tenji_main.html
     http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/48_Kure_NSY_Wep-Dep.html

この史料集成は、明治期の創設から今次大戦期に至る同造兵部に関する史料を網羅した全3巻の大作です。

しかしながら、自費出版で一般の流通経路に乗らないこともあって、まさに知る人ぞ知る大変貴重なものであり、かつ旧海軍研究者にとっては必須となってるものです。

この度山田氏のご厚意により、本史料を後世に伝えるべくディジタル化の上、その全文を当サイトにて公開させていただけることになりました。

とは言っても大変なページ数ですので、今回は取り敢えずその上巻全頁と中巻、下巻の目次からです。 残りも今後準備でき次第順次公開いたします。

どうかこのすばらしい史料集成をお楽しみいただきたいと存じます。

なお、山田氏からは 『呉海軍工廠製鋼部史料集成』 全2巻の公開のご承諾もいただいておりますので、この造兵部史料集成が終わりましたらディジタル化にかかる予定にしております。

山田氏にはこの様な貴重な大作を公開させていただけることを心より感謝し、この場にて改めてお礼申し上げる次第です。


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2017年11月17日

『世界の艦船』 12月号増刊


そろそろ書店に並ぶと思います。 『世界の艦船』 の12月号増刊は 『日本海軍護衛艦艇史』 です。

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平成8年の2月号増刊として出された同名の号のリニューアル版になりますが、元々が時期的にも、また艦種的にも残された良い写真はあまり多くはありませんので、旧版の写真ページを全面的に入れ替えることができないのは致し方ないところでしょう。

それでも印刷の関係もあって写真が綺麗になり、かつ新しい写真になったものが結構あります。

本文記事の中では、私も次の項を新たに担当させていただきました。

   「日本海軍の護衛艦艇戦備を考える
        B 戦時護衛艦艇の対空・対潜兵装」


割り当ての紙幅は4ページで、旧版の6頁からは少なくなっておりますが、旧版には機雷兵装や掃海兵装が含まれておりましたので、これら港湾防備兵器は省略させていただき、護衛任務に関係する砲熕、電測、水測、爆雷兵装に絞らせていただきました。

そして、いつもどおり私らしく、旧版には無かった内容を採り入れております。 もちろん残念ながら概論のみで、それぞれ武器の詳細までとはいきませんので、これらの詳細については機会を捉えて本ブログや本家サイトの方でご紹介したいと思います。

書店で見かけられたときには是非手にとってご覧下さい。

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2017年10月22日

内令兵制定以前の兵器関係規定


本家サイトで公開している内令兵一覧を先週少し修正したところですが、やはりこれもなければ、ということで、明治41年の内令兵制定以前の兵器に関する規定一覧をリスト・アップして追加しました。


とは言え、旧海軍の明治期の法規はとてもフォローしきれていませんので、取り敢えずは現在できたところまでの暫定版で、今後判明次第追加修正していく予定です。

しかしながらつくづく思うのは、旧海軍における兵器採用一つとっても、それが何時だったのかはっきりしないものが色々とあるんですよね〜 (^_^;

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2017年10月15日

旧海軍の内令兵一覧を修正中


ちょっと所要があって旧海軍の内令を調べていますが、残された史料を色々漁ってみるものの、明治期から昭和20年までのリストはまだまだ多くのところが歯抜け状態です。

取り敢えず現在までに判明しているところを追加修正して、本家サイトの 『海軍法規類集』 コーナー中の
『内令兵一覧』 にUPし直しました。

昭和16年〜昭和20年 :
     http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/naireihei_list.html
明治41年〜昭和15年 :
     http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/naireihei_list_2.html

こういうリストもあるようで意外とないもので、一度キチンと調べておく必要があると思っているのですが、なかなか思うように進みません。

残っているところは一つ一つ丹念に探して埋めていくしかないようです (^_^;

posted by 桜と錨 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2017年09月24日

『世界の艦船』 11月号 (通巻868号)


海人社さんから最新の 『世界の艦船』 11月号が届きました。 今月の特集は 『艦載ミサイルのすべて』 です。

SoW_No868_cover_s.JPG

この中で、私も特集冒頭の記事を担当させていただきました。

『 艦載ミサイル発達史 』

ご承知の通り、一言で艦載ミサイルと言っても幾つもの色々な種別がありますし、また各国ごとの違いもあります。

編集部さんから頂きました6頁の紙幅にこれら全ての艦載ミサイルについて、今次大戦前後からの発達史を盛り込むことになりましたので結局あれもこれもとなってしまい、私自身ちょっと纏まりがつかなかったかな〜、っと (^_^;

とは言え、現用のものは各種別ごとそれぞれの方々が担当されましたので、何とかそれに繋がるようにはなっているのではと思います。

私としては元々の専門の一つですので現用のものの頁も書きたかったのですが、詳細について “知らない” (=言えない) とは言えませんし、公表されているデータを使用するのではそれを追認する形になりますので、と思いましたので、残念ながら諦めました (^_^;

それでもいつもどおり、読者の方々に興味を持っていただけるであろう内容や図などをいくつか入れております。

書店で見かけられた時には是非手にとってご覧下さい。


posted by 桜と錨 at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと