シリーズ第10巻は 「加賀」 です。 1932年 (昭和7年) の三段飛行甲板当時の姿。

当初は第9巻でしたが、全国版では一つ後の第10巻となりました。

( パッケージの表 左が静岡版、右が全国版 )
既に第2巻で1942年 (昭和17年) 時の最終時 (一段全通飛行甲板改装後) の 「赤城」 が出ておりますので、「加賀」 では当初の三段甲板時代が選ばれました。 中にはこの 「加賀」 も改装後の姿で 「赤城」 と並べて飾りたかったという方もおられるとは思いますが、本シリーズのバラエティさを出すための選択とお考え下さい。
モニターをされているHN 「おまみ」 氏の評価記事は次のURLです。
既刊のものと同じく、この 「加賀」 も私が関わり始めたのは既にテスト板が出来てからでした。
実はこの 「加賀」、今までの中で最も難産のもの。 それだけに沢山の問題点も残ったままとなってしまいました。
最初のテスト・ショット段階での最大の問題点だったのが艦底形状。 ペタンとした平らなもので作られていましたので、まずこれを直すのが大騒動でした。


( 上がテスト・ショット、下が今回の全国版 )
その他、数多くの要修正点についてアドバイスをしましたが、容れられなかったものも多いですし、容れられたアドバイスもどのように修正されたのかはこの全国版のサンプルを先日入手するまでは私自身にもほとんど判りませんでした (^_^;
スケジュール的にフィードバックする余裕がなかったと言えばそうなのでしょうが、この辺にも現在の開発体制の問題点があることも確かです。
そして、私としては今回の 「加賀」 モデルで直らなかった大きな問題点は次の3つです。
1.上部及び下部飛行甲板の木目のモールドがない。
2.艦橋の形状が異なる。
3.艦尾短艇甲板が不良。
1.は言わずもがなで、「赤城」 ではキチンと表現されていたのに、何故省略されてしまったのか。 当時の空母のモデルとしては重要なポイントなのですが ・・・・ ?
2.は一艦の顔でもあるので絶対に直さなければダメとアドバイスしたのですが 「無理」 との回答でした。 何が無理なのかは判りませんが (^_^;

3.はテスト・ショットでは斜めになっていましたので、水平に直すようにアドバイスしたのですが、何故かこのような訳の判らない状態に (^_^;

( 左がテスト・ショット、右が今回の全国版 )
これらに比すれば、おまみ氏から 「やっつけ感」 と指摘のあった高角砲の形状の問題は小さい方かと。 もっともこの高角砲の形状もアドバイスしたんですが、その時既に直す気はなかったようです。
それでも、塗装やマーキングなどはある程度修正されました。

( 下がテスト・ショット、上が今回の全国版 )
また、このシリーズの問題点の一つである艦載機についても、今回は何とかそれらしくはなりました。 細部の塗装は我慢していただくとして、ですが (^_^; (実は、この細部の塗装指示も一体どの段階で誰が出しているのか判りません。)


( 上がテスト・ショット、下が今回の全国版 )
もっとも、下部飛行甲板が途中からやや前下がりになっていることや、上部飛行甲板が艦尾方向にやや高くなっていることまでを要求するのは、このスケールとしては難しいところがあります。
そして、組み立て・塗装の状況もシリーズ当初からすれば少しはマシになってきました。 が、その反面、全体の出来がアッサリし過ぎ (手抜き?) の傾向が出てきたのではないかと危惧される点ではあります。
ところで、おまみ氏からの指摘のあった下部飛行甲板ですが、ここが当初から木甲板であることは間違いのないところです。
ただし、昭和7年当時の色がどうだったのかはよく判りません。 建造 (空母改装中) の写真でも既に上部飛行甲板とは色が異なって見えます。
また有名な昭和5年の素晴らしい写真では明るい灰色に塗られているようにも見えますが (このためテスト・ショットでは明灰色になっていたのですが)、もしそうだとすると何故そのようにしたのかの疑問もあります。 全くその必要性はありませんので。 あるいは単に光の加減なのか ・・・・ ?

このため、本モデルでは木甲板であることを考慮して敢えて上部飛行甲板との色の差は出しませんでした。

( 昭和7年撮影とされる下部飛行甲板 )
結論からすると、色々問題点はありますが、このスケールでのシリーズものとして他の艦艇と一緒に並べる上で、この三段飛行甲板の姿がモデル化されたところに価値があると言えるでしょう。 それがこのシリーズの基本コンセプトでもありますから。
さて、次巻はシリーズ初の重巡。 「鳥海」 ですが、これも出来がちょっと心配なものの一つでして ・・・・











































































































































