シリーズ第7巻は 「霧島」 です。 ソロモンの海に沈んだ1942年の姿。

この 「霧島」 は静岡版では第6巻でしたが、全国版ではこの第6巻に 「伊勢 」 が入りましたので、一つ順送りとなり第7巻となりました。

( 静岡版のパッケージ表 )
ただシリーズとして、「大和」 「武蔵」 ならばともかく、第5巻 (当初第3巻) で1944年の 「金剛」 のあと、何故これだけ短い間隔で、1/1100スケールとしてはほとんど差が出ない1942年の 「霧島」 がスケジュールされたのかは判りません。
(このこともありましたので、イーグルモス社に対しては、同型艦は可能な限り年代、姿が異なるものとなるようにすることをアドバイスしております。)
モニターをしていただいているHN 「おまみ」 氏による評価記事は、氏のブログ 『模型の花道』 の次のURLです。
おまみ氏から指摘いただいた、
「 前檣楼正面各層に隙間があり、正面まで開放式になっているような印象を受ける 」
「 製品の仕様なのか個体差なのか 」
については、これは “仕様” です。
ご承知のとおり、当該部分は広い窓部分になっておりますが、これを1/1100スケールでどの様に表現するかということになります。 その一つがこの 「霧島」 で採られた方法と理解しております。 そして、元船乗りとしてはこれはこれで悪くはないと思います。
では、何故 「金剛」 と 「霧島」 でその表現方法が異なるのか?
おそらく、1隻1隻の担当のデザイナーさんがそれぞれで違うためと思います。 シリーズ全80隻を次々に出すためには、一人のデザイナーさんでは不可能ですから。
そしてイーグルモス社としては、その個々のデザイナーさんの感性やモデル化の手法については、それをかなりの自由度で認める方針のようです。
これについては、色々意見があり、またモデラーさん達一人一人の好みの問題もあるところと思いますが、これはこれでシリーズとしての考え方の一つであり、コンセプトとしてあり得ることです。
またある意味、デザイナーチームとしても、一連のシリーズ物として試行錯誤の段階 (だった) と言えるでしょう。 この後のものでは、中には艦橋の窓枠を表現したものもありますので。
そしてこの 「霧島」、前檣楼の表現も含めて、全体的形状としてはこれまでのシリーズの中ではかなり上の方と考えます。
「金剛」 で問題であった、第1主砲塔と第2主砲塔間の最上甲板の部品分割による顕著な繋ぎ目もありません。

( 左 : 「金剛」 モデル 右 : 今回の 「霧島」 モデル )
したがって、私が見たのはこの 「霧島」 も静岡版モデルが完成して以降ですが、組み立てや塗装に関することを除けば、イーグルモス社に対するアドバイス点の少なかったものの一つです。
そこでこの 「霧島」 について、モデラーのHN 「ジョージ某」 氏に再組立と再塗装をお願いし、現在のモデルでその両者さえキチンとすればここまで見栄えがするものになる、という見本を作ってもらいました。

氏のこの作品は、イーグルモス社の担当者が来日した時に 「このモデルならここまで良くなる」 と言って渡しました。 この作品、現在では中国メーカーの工場出入り口に飾られていると聞いています。
次回は、このジョージ某氏の作品をご紹介します。
なお、第6巻からブラインド・パッケージになってしまいましたが、昨日 (20日) イーグルモス社のHP 『世界の軍艦コレクション』 にて、第12巻から中のモデルが見える形式のものに変更する旨の公式アナウンスがなされました。