2013年03月26日

モデル・アドバイザーの独り言 (9)

◎ 第2巻 「赤城」

シリーズ第2巻は空母 「赤城」 です。 1942年のミッドウェー海戦当時の姿。

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本モデルの評価については、モニターさんのHN 「おまみ」 氏の記事がそのブログ 『模型の花道』 にUPされています。


私としても、大筋においてはそのとおりであると思います。 そして、1/1100スケールの完成済みモデルとして、全体的なプロポーションなどについては決して悪くはないといえるでしょう。

確かにこの 「赤城」 の船体の灰色は少々明るすぎますね。 ただこの船体色については、元船乗りとしてはモデラーさん達とは少し違う意見を持っています。 これについては項を別にしてお話しします。


さて、この第2巻の 「赤城」 についても、私が関わったのは既に完成していた静岡版からでした。  全国展開に備えてのアドバイスを、ということで。

まあ色々ありましたが、これも基本的には第1巻の 「大和」 と同じで、マーキング塗装が少し直ったことなど以外は時間的にほとんど無理ということでした。

もちろん、飛行甲板の後ろ下がりの表現や艦載機を3種類揃えるなどとても不可能なことで。 (それ以前のこととして、私の静岡版では飛行甲板の後半分が波を打っていました (^_^; )

それでも静岡版と比較していただければお判りのように、イーグルモス社としては、全国販売までのスケジュール的に厳しい中で、あちこち手を入れて頑張ってくれてはいます。

ただ、喫水線の黒色帯だけは、あれ? (^_^;

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( 全て手前が静岡版、奥が全国版 )

なお、この 「赤城」 では当初付いていた舷梯などは外し、また艦首・艦尾の旗竿も無くしてもらいました。 おまけに艦尾旗竿には何故か舵柄信号燈がついていましたので。

前者の舷梯については、これがあると停泊状態となりますので、他の部分との関連で問題が出てきます。 また、後者の旗竿は、このスケールでは少々オーバー過ぎですし、実艦では航海中なら倒したり外したりしている場合が多いので。

この2点については、以後のシリーズは全てこれになるはずです。 まあ、旗竿などは個人個人の好みの問題ですが、完成品で付いているものを外すよりは、後から真鍮線などで付ける方が楽でしょう。


この「赤城」で申し上げておきたいのは、飛行甲板に描かれている味方識別用の日の丸、いわゆる 「ミートボール」 と言われるものです。

実はこのモデル、静岡版ではモデル設定が1941年 (の開戦時を想定) とされていましたが、何故かこのミートボールが。 当然私としてはこのマーキングはミッドウェー海戦時に限定されるので消すべき、とアドバイスしました。

これに対して、やはりイーグルモス社は外国の企業ですね。 このマーキングは特徴的なものなので是非残したい、ということで、全国版では逆にモデル設定の方を1942年に変えたんです。

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( 静岡版の台座のネーム )

ところで、空母を1/1100スケールでモデル化するにあたり大変に難しい最大の点が2つ、一つは飛行甲板の厚さと支柱を含めた裏側の構造、そしてもう一つが何と言っても艦載機です。

前者の飛行甲板は素材と強度の問題でどうしてもそれ程薄くはできませんし、裏側の細かな構造もその表現には限界があります。 これは本シリーズではある程度は致し方ないものですが、全体的にはそれほど悪くはない出来になっています。 まあこの程度の厚さであれば許容範囲とし得るでしょう。

もう一つの点は艦載機です。 これはこの 「赤城」 に限らず、本シリーズの初期のものに共通で、やはり1/1100スケールであるとしてもデザイナーさんにもう少し頑張って欲しかったところです。

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特にこの 「赤城」 のものは脚が表現されていなかったために、多くの購読者の方々から 「胴体着陸」 と揶揄されたところです。 中にはそれなら艦載機は無理して付けなくても良かったのでは、というご意見も。

それでもこれについては、この後のシリーズでは少しずつですが改善されつつあります。 デザイナーさんとしても試行錯誤で頑張っている最中、というところです。

私としては、サードパーティーさんが本シリーズ用の塗装済み艦載機モデルを安価で出してくれないかな〜と期待してもいるのですが。 どこかやってくれませんかねえ ・・・・ ダメ?

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