2011年07月07日

「軍艦三笠 考証の記録」

 世の中には色々な人がいるものです。 タイトルと同じ名前のブログ ↓ ですが、ここまでやるのかと。 良いですね〜、こういう人。


 皆さんご存じのとおり、「三笠」 の外観は建造時から現在の記念艦となるまで様々な変化があり、そしてそのどの時点の状態においても詳細は未だに不明です。

 勿論建造時の図面と雖も、必ずしも実艦と完全に一致するわけではありません。 建造中、特に艤装が始まって以降は結構変更、手直しがありますし、それらを修正した最終的な「完成図」が残されているわけではありません。 これは引渡し以降の変遷についても同じことです。

 ましてや現在の記念艦はその復原当時には往時の姿は全くなく、かつ満足な図面があったわけではありませんので。

 だからこそ、少しでもある時期の実態について迫ろうとする人がいるわけですが ・・・・ それでも普通ならここまでやるの? というものです。 何しろ史料をあつめたり、記念艦 「三笠」 まで足を運んで往時の痕跡を調べたりするのは勿論、その上で1/122のペーパー・モデルまで作って細部を検証をする。 ちょっと驚きです。 そして元船乗りの視点からしても、なかなか目の付け所がグー。

 今後の更なる成果を大いに期待したいです。


 ・・・・ で、そうかと思えばその一方では ・・・・

 「これが今までどこもなし得なかった日本海海戦当日の 「三笠」 の “最も正しい” 姿」 を謳い文句に (それはそれで結構なことですが)、150万円とか300万円とかの価格でハセガワ製の1/350プラモデルキットにちょっと手を入れた完成品を販売しようとしている人もいます。 ネット上でもあちこちで今ちょっとした話題になっているようです。

 しかも、その完成品の他に同キット用のグレードアップ・パーツも色々売り出しているようですが、どれも出した傍から誤りを指摘されて、→ 修正版 → 指摘 → 再修正版 → 指摘 の繰り返し ・・・・ 未だに完全な商品は無いようです。

 最近、47粍重速射砲のグレードアップ・パーツも新しく出したようですが、商品説明を見る限りでは残念ながらこれも 「三笠」 については考証ミス。 本人は気がついていないのかな?

 47粍速射砲は重と軽の2種類ありますが、この両者が 「三笠」 ではどの様に変化したのかをキチンと追っかければ判るはずなのですが ・・・・

 そしてもし47粍重速射砲のグレードアップ・パーツを出すならば、当然この軽速射砲も一緒に出さなければ、本人の言う 「決定版と思われたキット(ハセガワ1/350)の武装に関する間違いが修正される」 ことにはなりません。

 というより、元々のハセガワのキットではこの軽速射砲のパーツが表現されていませんから、もしグレードアップでここまでやるならある意味こちらの方が重要ですし、それにボートデッキ中央部にある片舷2門ずつの47粍砲については当該商品の説明では触れられていませんが、これをどうするのかと。

 う〜ん、いずれにしても、少なくとも営利企業たる “法人” を名乗るならもう少し慎重な姿勢が必要では、と私なら思います。

posted by 桜と錨 at 16:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに
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