マハン (Alfred Thyer Mahan, 1840-1914) といえばすぐに 「シーパワー」 という言葉が浮かんでくるぐらいに有名ですが、その代表作である 『 The Influence of Sea Power Upon History, 1660-1783 』 でさえ全編を通して読まれた方は少ないのではないでしょうか。
また、マハンの著作といえば、日本ではこの 『海上権力史論』 と 『海軍戦略』、そしてせいぜい 『ネルソン伝』 ぐらいしか知られていませんが、実は非常に沢山のものがあります。 そして読んでみて面白いものも多いのです。
そこで、このマハンの著作について、現在ではそのほとんどがネット上で読めるようになりましたので、私が知るものをご紹介したいと思います。
昔苦労して図書館などを探し回ったものが今では簡単に読めるのですから、いや〜、良い時代になりましたね (^_^)
(1) 単行本
『 The Gulf and Inland Waters 』 (1883)

『 The Influence of Sea Power Upon History, 1660-1783 』 (1890)

マハンと言えばこの著作ですが、邦訳が明治29年に水交社から 『海上権力史論』 全2巻で出ており、これは 「近代ディジタルライブラリー」 で読むことができます。

なおこれの現代語訳のものは、残念ながら抄訳ですが北村謙一氏訳で次のものが出ており、後者の新装版は現在でも新品として手に入ります。
『海上権力史論』 (1982年、原書房)
『海上権力史論』 (2008年、原書房、新装版)
『 The Influence of Sea Power upon the French Revolution and Empire, 1793-1812 』 (1892)

邦訳は明治33年に水交社から 『仏国革命時代海上権力史論』 全2巻で出ており、これも 「近代ディジタルライブラリー」 で読むことができます。

『 Admiral Farragut 』 (1892)

『 The Life of Nelson : The Embodiment of the Sea Power of Great Britain 』 (1897)
当初は全2巻で刊行されましたが、その後の第2版以降は合本となって1冊で出版されています。

この本も明治39年に海軍教育本部から 『英国水師提督ネルソン伝』 として邦訳が出ていますが、残念ながらまだ 「近代ディジタルライブラリー」 では公開されておりません。 ただし現在でも古書として8千〜1万円程度でそれなりに出回っているようです。

『 The Interest of America in Sea Power, Present and Future 』 (1897)

本著は邦訳が明治32年に 『太平洋海権論』 として出ており、これも現在では 「近代ディジタルライブラリー」 で読むことができます。 ただ、同ライブラリーのものには何故か内表紙 ↓ がありません。

『 The Major Operations of the Royal Navy 1762-1783 』 (1898)

元々は 『 The Royal Navy: A History from the earliest times to the present 』 (1897) (全7巻) の中で、その第31章をマハンが担当したものですが、これを取り出して単行本としたものです。
『 Lessons of the War with Spain,and Other Articles 』 (1899)

『 The Problem of Asia and Its Effect Upon International Policies 』 (1900)

『 The Story of the War in South Africa 1899-1900 』 (1900)

(続く)
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マハンの著作物 − (中)
マハンの著作物 − (後)