2010年12月29日

A3スキャナーの活用

 先日お話ししましたヤフオクで格安入手したA3スキャナーですが、今のところスムースに作動しておりまして、良き掘り出し物であったと思っています。

 そこで、折角ですのでこんなものもスキャンしてみました。

IJN_Chain_CMD_01_s.jpg

IJN_Chain_CMD_02_s.jpg

 小さくて判りにくいと思いますが、昭和19年7月15日現在の旧海軍の組織系統図です。 『海軍系統一覧表 其の一』 『同 其の二』 の2枚で構成され、前者は主としていわゆる正規部隊・機関、後者が主として特設部隊です。

(系統図ですので、同じ様な部隊・機関は1つで表示されております。 例えば海軍工廠は 「海軍工廠」の 1つで表され、各工廠ごとに網羅されている訳ではありません。 これをやり始めたら厖大なものになりますし、本来の目的からも不要でしょう。)

 系統線が 「直隷」 「隷属」 「指揮」 「区処」 「指示」 の5つで示されており、また各部隊・機関などのレベル(階層、echelon)もハッキリしています。

 これを見ると、旧海軍というのが如何に大きな、かつ複雑な組織であったのかがよく判ります。 わざわざ 「執務参考」 として作ったのも納得です。

 元々は 『内令提要』 の改訂時に一緒に配布されたもののようですが、A3用紙3枚を横に繋げた様な大変に大きなもので、『内令提要』 に一緒に綴じるような形にはなっていません。

 紙質が悪い上に、A6サイズに小さく折りたたまれているためもあって、かなり痛みと変色が進んでおります。 これもいまディジタル化しておかなければ、何れ失われてしまう史料の一つでしょう。

 今までのA4スキャナーでは手も足も出ませんでしたし、かといって分割・縮小コピーをしてからではコピー時にかなりズレ (歪み) が出てしまいますので、スキャン後の合成時にうまく繋がりません。

 今回はA3スキャナーで3〜4枚に分割して合成しましたが、ほとんど歪みもなく、うまく再現できました。 また、折り目に重なって破れたり見えなくなってしまったところの文字も全て復元し、変色部分などのゴミ取りも一応済ませました。 これで一安心というところです。

 ・・・・ で、これの公開方法については現在検討中です。 何か良い方法、アイデアがありましたらお聞かせください。
posted by 桜と錨 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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