2010年12月24日

史料紹介 − 旧海軍の研究開発

 先に防衛庁・海上自衛隊の部内資料として、大戦時における海運関係について取り纏めた4部作をご紹介しました。 現在残っておれば一般の方々のこの方面研究の取りかかりとして恰好の入門書となるはずのものです。

 今回ご紹介するのは同じく防衛庁・海上自衛隊が昭和31年に印刷して部内に配布した 『 日本帝国海軍の研究ならびに開発 (1925〜1945) 』 です。

IJN_research_cover_s.jpg

 ただしこの史料は、部外委託して纏めさせたものとはちょっと毛色が異なり、終戦直後の米海軍 COMNAVFE (Commander, US Naval Forces, Far East) の調査に対する旧海軍側の回答書として作成されたものを、改めて体裁を整えて複製したものです。

 したがって、有名な USNTMJ (US Navy Technical Mission to Japan) シリーズと同じような系列に属するものと考えていただけばよろしいですが、本史料の方はおそらく今まで一般には知られていないものと思います。

 内容は旧海軍の研究開発組織の概要と、それぞれの機関で何時、どの様なものを誰が開発・実験をしたのかを簡潔に纏めたもので、後半は米海軍側からの質問に対するQ&A型式となっています。

 この史料も、もし一般に公開されていたならば、この方面の研究者にとっては恰好の入門書として、また手頃なカタログブックとも成り得たと考えます。 でも、今となっては残っていないんでしょうねぇ ・・・・ ?

 それと、この回答書作成に利用したとされる史料が記されていますが、これの所在も気になるところです。
posted by 桜と錨 at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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