まあ、私もその方面については議論に参加できるほどの知識はありませんので、当該掲示板では傍観の立場だったのですが、折角の機会ですので、これに関連して、戦前〜戦中、特に大戦中における我国の海運関係施策について、当時の関係者が纏めた史料がありますので、まだご存じない方々のためにこちらでご紹介します。
史料は次の4部から成ります。

(全144頁) (全105頁)

(全105頁) (全136頁)
これらは昭和28年に防衛庁が一括して部外調査委託として作成したもので、その成果を昭和43年に海上幕僚監部調査部から部内参考資料として印刷・配布しました。 (なぜ委託から15年も経ってからなのかは不明です。)
委託先は当時の 「日本海事振興会」 (昭和38年に財団法人 「日本海事広報協会」へと発展解散) で、主として旧海軍の海軍省や艦政本部にあってこれらを直接担当した者達によって書かれたものとされています。
コンパクトに纏められており、これらのテーマに興味のある方にとっては、その研究のスタート台として恰好の入門兼参考の史料となるものと考えます。 特に4部に分けて海運全般が網羅されていることは有益かと。
ただし、既に作成から57年、印刷配布からでも40年以上も前のものであり、海自部内でさえ現在ではどこにどれだけ残されているものか・・・・?
大学時代に太平洋戦争中の海軍海上交通保護についての論文を書いたのですが、このような資料があるとは全く知りませんでした。内容を見ていないので何とも言えませんが、もし当時これを見ていたらもっといい論文になったかもしれませんね。ぜひとも内容を見てみたいものです。
探してみることにします。
ご紹介した史料は、日本の海運が戦争遂行上どのようなものであったか、即ち国家としての政策・施策上の観点を知るためのもので、その意味では大変に貴重なものです。
当然ながら、商船界や海運界、あるいは当時の産業構造なるものからの視点ではありません。 それはその様な資料に当たれば良いことで、それとは別の次元であることは言わずもがなです。