2010年07月23日

続・大連訪問記 (2)− 中国の近代都市化

1.大連市街とその近郊

 大連市内はいまでも建築ラッシュで、至るところで低層の建物を壊して高層ビルの新築中です。

 現在では法令によって大連市内では7階建て以下の低層のビルは新築できないそうです。 それにしても、まだあまり古くはなさそうなビルまでもが次々に建て替えられています。

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 そして旧市街区域だけではなく、その周辺の郊外でも至るところで建築ラッシュです。

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 もしこのまま中国の経済状況が保たれるなら、大連もあと数年すると、今よりは更に近代的な大都市に替わってしまうのでは、と思わされます。

 もちろん、ある意味それは外観だけでは、であり、また古い景観を残したままの地区もまだまだ沢山ありますが。

 その一方で、貧富の差は一向に改善されてはいないようです。 前回は4月とは言え、今年は朝晩は零度近くまで下がりましたが、今回は20度を下回ることはありませんでした。

 そのためなのか、前回は夜の通りは一部の繁華街を除いて人はほとんど歩いていませんでしたが、今回はかなり遅くまで人通りが。

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( 夜のホテル前の道 )

 そして、ホテルの近くでは10代から20代前半と思われる若者のグループがあちこちにたむろしていました。 そして私達が歩いてホテルに帰ってくると途中で声をかけて、「お腹が空いたよ〜。 お金を頂戴な。」 (中国語が分かりませんので、多分) と次々に言い寄ってきます。

 市街中心部でのたかり。 これが夏の間だけ、この場所だけの現象かどうかは判りませんが ・・・・

 私は言葉が分からない振りをして全く無視しましたが、中にはあまりのしつこさに何十元かあげたメンバーもいたようです。

 ただし、このことを除けば、今回も一般的な注意さえ怠らなければ、治安そのものには特に不安を感じるようなことはありませんでした。 もちろん、その様な場所に行かなかった (行く暇がなかった) からでもありますが。

2.長輿島新開発区

 今回の大連訪問の本来の目的の一つに現場視察がありましたが、中国側が設定してくれたのが 「長輿島開発区」 という所でした。 大連から北に約160km、途中は高速道路を使って片道約2時間半のところです。

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( 元画像 : Google Earth より )

 ここは元々は農業以外はゴルフコースがあるくらいの何も変哲もない島でしたし、隣接する遼東半島側も農業と水産業 (養殖) 以外には何もなく、都市らしいところもありません。

 が、今ではこの島が新たな開発区に指定され、工場エリアなども伴う近代的な大都市を建設中なのです。

 まず何にもないところを大々的に切り開いて整地し、主要な幹線道路を整備します。

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 そして、その幹線道路沿いに、高層のアパート・マンション群、学校、公共施設などを一挙に作っていきます。

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 当然、都市として必要な官公庁も全て整備され、人の集中に伴って企業・工場などの進出が行われることになります。

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 ハッキリ言ってこれは凄いです。 既存の主要都市と隣接しているわけでもない、早い話が陸の孤島 (実際にここは島なんですが) に、全く新たに数十万人が働き、生活する大都市を作ろうとしている訳です。

 私など日本人の感覚からすると、大連から遠く離れたこんな辺鄙なところへ何故新たに、と思いますが、経済発展する中国沿海部への人口集中に対する一つの解決策なのかも知れませんし、都市計画上は何もないところに作る方が遥かに容易であることもその理由でしょう。

 黒竜江省や内蒙古などの人々から見れば、それこそ経済発展する大都市大連の隣接地と言えるのですから。
(続く)
posted by 桜と錨 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 大連訪問記(完)
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