2010年07月03日

古都金沢散策 (8) − 茶屋街

 戦災の被害に遭わなかった金沢ですから、昔の街並みがあちこちに残っています。 それらの中で、観光の目玉の一つとなっているものに 「茶屋街」 があります。

 金沢の今に残る茶屋街は大きいものが二つ、「東茶屋街」 と 「西茶屋街」、そして規模は小さいですが 「主計 (かずえ) 町茶屋街」 というのがあります。

 何れも石畳が敷かれ綺麗な街並みになっていますが、私などからすると、景観保存というよりは、観光者向けの意味が強すぎるような ・・・・

(1) 東茶屋街

 金沢における最も大きな茶屋街です。 市の中心部からは浅野川を越えた 「東山」 というところにあり、先にご紹介した 「周遊バス」 ならば#6番 「橋場町 (浅野川大橋交番前) 」 バス停で降りると、そこからすぐです。

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( 元画像 : Google Map より )

 文政3年 (1820年) には藩の許可の下に本格的に開かれたところで、京都の祇園に並ぶ格式の高いところだったそうです。

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 メインの通りは、昼間は平日でもさすがに大勢の観光客で、特に観光バスの回ってくる時間帯は写真を撮るどころではありません。 人通りの少ないシャッターチャンスに巡り会うにはちょっと辛抱が必要かと。

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( メインの通りを反対側から )

 今でも現役のお茶屋さんも多く、夕方ともなると三味線の音が聞こえたり芸子の歩く姿が見られるそうです。

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 また、食事処や扇子・浴衣などのお店に替わったところも多くあり、時間に (懐も) 余裕があればブラブラと覗いて回るのも面白いと思います。 特に女性向きですね。

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( 昔のお茶屋そのままの建物内部を見学させてくれる 「志摩」 (入館料400円) )

 メインの通りから一歩横道に入れば、また少し変わった風情が楽しめます。

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 この付近は、文学に興味のある方向けにすぐ近くに 「泉鏡花記念館」 (観覧料300円) や 「徳田秋声記念館」 (観覧料300円) もありますし、また卯辰山方向へ歩けばノンビリ多くのお寺巡りもできるところです。
 
(2) 西茶屋街

 市中心部の片町交差点から犀川大橋を越えたすぐのところにあります。

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( 元画像 : Google Map より )

 ここは現在では大変に規模が小さくなっており、メインの通り1本150mくらいしか残されていません。 (戦後までいわゆる 「赤線」 のあったところで、そのためもあってこの一帯は今では区画が整理されてしまいました。)

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 それでも現在では観光地としての整備が進んでいます。 まあ、本来のお茶屋さんとして残っているところはあるのかどうか判りませんでしたが。

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( 通りの反対側から )

 ここは近くに 「室生犀星記念館」 (入館料300円) がありますが、ちょっと判りにくい場所です。

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 また、大通りを隔てた南側一帯が有名な 「寺町」 で、忍者寺で知られる「妙立寺」 (拝観料800円、予約制) を始め、大小の寺が数多く並んでおり、興味のある方にはよい散策エリアです。

(3) 主計町茶屋街

 ここは、東茶屋街から浅野川を挟んだ向かいにあり、浅野川大橋を渡ればすぐのところにあります。

 今回の私の散策ではその反対側から回りまして、周遊バスの#3番 「小橋」 バス停で降りて、まず近くにある老舗の飴屋 「俵屋」 さんに向かいます。

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( 同店のパンフレットより )

 創業180年といいますから、店構えからしてその古さがお判りになるかと。

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 今では金沢駅構内と長町武家屋敷に支店がありますが、やはりこの本店まで来て買わないと意味がありません (^_^)

 本来はドロッとした水飴なんですが、今では色々な種類のものが出ています。 今回はお土産としての手軽さのためにこれ ↓  昔懐かしい味がします。

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 で、この後は浅野川沿いにブラブラと10分ほど歩けば主計町 (かずえまち) 茶屋街です。

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 ここの茶屋街は元々の規模も小さく、現在では僅かに通り1本100mほど。 それでも川に面した風情はなかなかです。

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( 反対の浅野川大橋側から )

 ここは元々 「主計町」 という地名でしたが、昭和45年に行政による住所変更が行われて 「尾張2丁目」 となりました。 しかし、観光金沢としてここの茶屋街もその目玉の一つとなりましたので、平成11年に元の町名に復活したそうです。

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 したがって、道端にある石碑は 「旧主計町」 の 「旧」 の字がセメントで埋められています。 面白いというか、行政もすてたものではないというべきか ・・・・


 以上3つの茶屋街をご紹介しましたが、何れも大変に綺麗に整備され、観光都市金沢の面目躍如たる一面がありますが、その反面、あまりにも手が入れられ過ぎて本来の風情を失っていることもまた事実です。

 古都の景観保存というのは難しいですね。
posted by 桜と錨 at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 古都金沢散策(完)
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