ご存じのとおり、古都金沢の見所の多くは金沢城・兼六園を中心にして、その周辺の極めて狭い範囲に散在しています。 そしてそれらの主要な見所以外にも、思いがけない小さなスポットが途中に沢山あります。
このため金沢は、観光バスなどよりも、ガイドブックと地図を片手に気ままにブラブラと歩いて回り、そしてちょっと気になるところにフラッと立ち寄る、というのが一番です。
そしてこれら散在する見所を効率良く回る方法があります。 それが 「城下まち金沢周遊バス」 です。
北陸鉄道が運行しているものですが、下図のように金沢駅を0番にして時計回りに19番まで、全部で20のところに停まります。

( 案内パンフレットより )
しかも日中は1時間に5本、つまり12分間隔で可愛いミニバスが回っています。 運行時刻もかなり正確です。


( この赤と青の他に緑色の車両もあるはずですが、残念ながら出会いませんでした。 )
乗車運賃は1回200円ですが、500円の 「1日フリー乗車券」 を買うと何度でも乗れて、何処のバス停ででも乗り降りが出来ます。

( 自分で乗車年月日の欄を削るのが面白いです。 )
ですから、気ままに好きなところで降りて辺りをブラブラ散策し、適当な時にまた乗って次のところへ、が可能です。 あるいは極端な話し、一日中乗って市内をグルグル回るだけでも楽しいかも (^_^;
欠点は、周遊ルートを時計回りにしか運行していないことと、乗車定員が少ない (約20名程度) ことです。 と言っても、普通に利用する分にはそれほどの支障にはなりませんが。
1日パスは車内でも買うことができます。 自分で当日の日付欄を削って、降車時に運転手さんに提示すればOK。 そして運転手さんは何故か皆若い女性ばかりなのも嬉しいことで (^_^)
バス停には下の写真の標識があります。 路線バスのバス停と一緒になっているところもありますが、それ以外でも比較的判りやすい場所です。

しかも、周遊ルートから外れる場所へは、路線バスの市内200円区間ならこのパスで乗ることも可能です。
ルート及び各バス停付近の見所については、詳しくは北陸鉄道の下記のURLのパンフレットをご覧下さい。
http://www.hokutetsu.co.jp/bus/loop/index.html
http://www.hokutetsu.co.jp/bus/loop/pamphlet.pdf
この周遊バス、上手く利用すると市内のほとんどの見所を1日で回ることができます。 もちろん、ざっと見て回るだけですので、博物館などでゆっくり見学などしていては時間がいくらあっても足りませんが (^_^)
その他に、金沢市営の 「金沢ふらっとバス」 というのもあります。 4ルートしかなく、本来が観光用ではなく市民の足としてのものですが、これも上手く利用すると結構色々なところが回れて便利です。

( 案内パンフレットより )
どのルートも1回100円で、ノンステップの可愛いミニバスが走っています。 詳細は下記のURLをご参照下さい。
http://kimassi.net/100bas.html
もちろん、通常の路線バスやタクシーを利用する方法もありますが、普通の観光ならば上記2つのバスで充分間に合うと思います。
こういう交通機関が用意されているのも、観光都市たる金沢市ならではでしょう。 観光地として整備されるプラス面の一つと言えます。
もちろん昔はこの役目は路面電車が担っていましたし、それで充分でした。
私の個人的意見としては、折角ここまで観光都市として市街整備がなされてきたのですから、バスよりもこの路面電車風のものを復活させた方がむしろ古都金沢らしいと思うのですが ・・・・