もちろん貧富の差が日本とは比較にならない国であり、また大連もまだまだ再開発の最中ですから、あちこちに昔のイメージそのもののところも残っています。 しかしながら、この極めてダイナミックな発展中の姿からは、古い中国のイメージを完全に塗り替える日もそう遠くはないのでは、とも想像されます。
その一方では、ロシアや日本統治時代の古い建物で主要なものは今でも数多く残されており、これらは最近になって 「大連市重点保存建築」 として指定され、今後とも整備・保存されていくことになっています。 これは喜ばしいことです。
残念ながら今回の旅行は商用でしたので、昼間に街並みの写真を撮るチャンスがほとんどありませんでしたが、途中の車の中からのものと、皆で土産物を買いに市内に出たときのものをご紹介します。
まずは車の中から撮ったものを。

( 旧横浜正金銀行大連支店 現在の中国銀行大連分行 )

( 旧関東逓信局 現在の大連市郵政局 )

( 旧関東州裁判所 現在の大連市司法局 )

( 旧関東州庁 現在の大連市人民政府 )

( 旧大連ヤマト・ホテル 現在の大連ホテル )

( 大連で有名な海鮮料理店の一つ 「天天漁港」 )

( ちょっと洒落た建物のケンタッキー・フライド・チキン店 )
続いて買い物時に寄った旧ロシア人街などを。
旧ロシア人街は、大連駅やショッピングの中心である勝利広場から500mほど歩いたところにあります。 ここは大連の観光名所の一つとなっており、それなりに整備されていますが、メインストリート側の建物の多くはレプリカです。
本来の古い建物は通りの裏側に一部残っていますが、ほとんどが放置状態で、今後どんどんと取り壊されていく運命にあるようです。
メインストリート両脇には露店も含めて土産物屋がズラリと並んでおり、中国のお上りさん達も沢山来ています。 したがって完全に “見物小屋化” しており、残念ながら期待したほどの風情はありませんでした。

( 旧ロシア人街入口にある旧東清鉄道汽船の建物 ただし、現在のものはレプリカ )

( 旧ロシア人街のメインストリート 建物の多くはレプリカ )

( 同メインストリートを反対側から )
旧ロシア人街のメインストリートの最奥に位置するロシア時代の大連市役所は、最近まで 「大連市自然博物館」 として使われていましたが、同博物館が新築の別のところへ移ったため、建物も、そしてその前面の広場も放置状態となっており、少々荒れてきています。

( 旧ロシア人街の最奥にあるロシア時代の市役所 )
満鉄本社 → ヤマトホテル → 満蒙資料館としての歴史もあるだけに、もったいない気がします。 この ↓ 建物ももう使われていないようです。 これらは何とかならないものでしょうかねぇ。

( 僅かに残る古い建物の一つ )

( これもレプリカ )

( 同行の大変可愛いガイドさん 私のお気に入り V(^_^) )

( 今も残る大連駅 )
買い物が終わってからスターバックスで一休み。 タクシー初乗りが8元 (約120円) の中国にあっては、カフェ・モカのトールが26元 (約390円) ですから、極めて高級な飲物と言えるでしょう (^_^;


( 勝利広場近くのスターバックスにて )
(続く)