
( ハウステンボス全景、左下の地区は米軍住宅 Google Earth より )
最初はもう15、6年前のことで、その時は友人家族と子供連れで午後〜夕方にかけてでした。 夜のライトアップやイベントが楽しそうだからと聞いて出掛けたと思います。
しかしながら、その時の印象は決して良くなく、“お金と時間をかけてまで再度わざわざ来たいと思うようなところではない” と言うものでした。
安くはない入場料を払っても、入ったら入ったで見るもの乗るもの食べるもの、総てに更に高い別の料金を払わされ、しかも選択肢はほとんど無し。 ( 現在ではアトラクション用のパスポートがありますが、当時はあったかどうか記憶にありません。)
その上、小さな子供連れで楽しめるようなものは、全くと言って良いほどにな〜んにも無し。 ただオランダの街並みらしい建物群とチューリップ畑があるだけ、でした。

( 単なる街並みの景観以外に、また来たいと思わせるものは何が? )
夜でもやっているイベントもある、とは言いながら、夕方早々に次々と店は閉まるし、人は居なくなり、照明も消えていく。 遠い出口ゲートまでの帰り道は、明かりもない暗〜いチューリップ畑の中をトボトボと歩かされました。 そしてゲートを出た土産物店だけは煌煌として営業。 思わず、なんじゃ、ここは? と。

( まだ夕方7時前にも関わらず全部閉店、人気のない 「ビネンスタッド」 売店地区 )
私達家族が感じたものは、恐らくここを訪れた一般的な人達の大方に共通するものだったのではないでしょうか? だからリピーターがほとんど居ないのでは?
訪れるのは、遠方からホテル宿泊を楽しみに来た人達か、長崎市内など近郊の観光とパックになったツアー客か、あとは近傍からの団体バスの人々ばかりと思います。 しかもそのほとんどが格安割引のチケットを利用して。

( 昨年9月に休館となったホテル・デンハーグ 実質的には廃業? )
日本でこのハウステンボスが標榜する滞在型リゾートライフを満喫できる層や、オランダの街並み大好きでそれさえあればという人々が、一体どれだけいるのでしょうか?

( 全く人の匂いのしない分譲別荘・マンション地区 この景観の維持管理の経費は? )
残念ながら、当時のその印象は今回の再訪でも全く変わっていないと感じました。
現に、今回訪れたのが2月の平日とはいえ、園内は閑散としてガラ〜ン。 たまに目につくのは韓国と中国からの団体さんばかり。

( 夜8時の閉店まで客足が途絶えることのないただ一つの場所 佐世保バーガー店 )
ハッキリ言って、ハウステンボスは、
“創ったアイデアは良かったが、活用するアイデアがない”
に尽きると思います。
つまり “お客様に来てもらい、楽しんでいただく” という 「訪れる側の視点」 に立った運営がなされていない、ということです。
最も端的な例が、案内パンフレットです。
園内の詳細案内図、レストランやショッピング、イベントなどの一覧解説などなど、訪問者が現場で一番必要とする情報が詳細に網羅されたものがありません。 今ある瞬間に、食べる見る楽しむ、で一体どの様な選択肢があるのか、それは何処へ行けばよいのか? これがさっぱり判りません。
これ ↓ はホテルにあるA3四つ折りの滞在インフォーメーション・シートです。 滞在者用にはたったこんなものしかなく、しかもその中には地図さえ記載されていません。

えっ、公式サイトにあるPDFマップを自分で総て印刷して、これを持ってこいということですか? そんな簡単なもので我慢しろと? しかもホテルにはインターネット設備はありませんから、来てからではサイトさえも見れません。
まさか、来園者は事前に市販のガイドブックを購入して良く読んでから来い、とでもいうのではないですよね?
15、6年前に感じたこんな事さえ未だに改善されていないのです。 これではダメです。
多分ハウステンボス側の人は反論するでしょう。 イヤそんなことはない、園内放送はしているし、看板などの表示も出している、チラシやネットなどでも配布している、と。
しかし、それは運営側の自己満足に過ぎません。 高いお金を払うお客の立場からのものでは決してないことに気付くべきでしょう。
その自己満足の現れが、園内における従業員の服装・行動にもあります。 例えば、従業員は出勤・退社時に園内を三々五々歩いています。 普通の服装ですが、見れば従業員だと明らかに判ります。
お金を払うお客と、お金を払ってもらう従業員がなぜ園内で普通に行き交うのか? ここは有料のテーマパークなんでしょ? 私達はお金を払って “入れていただいて” いるの? と私なら思います。
実際、開業以来18年間、それに気付いていないからこそ廃業危機2回目を迎えた現在の状況があるわけで。
(続く)