グランドハーバーを挟んでバレッタの対岸側は、このビットリオーザと、「セングレア」 (Senglea)、「コスピークワ」 (Cospicua) という古い3つの都市を併せて 「スリーシティー」 (Three Cities) と言われるところが観光の中心になります。

( 元画像 : google Earth より )
その中でも、ビットリオーザは、マルタ (聖ヨハネ) 騎士団が1522年にオスマン・トルコによってロードス島を放逐されてた後、1530年神聖ローマ帝国皇帝からマルタを与えられ、来島した時に最初に住み着いたところです。
元々の地名は 「ビルグ」 (Birgu) といいますが、1565年のオスマン・トルコによる大包囲戦を勝ち抜いた時に、戦勝を記念して現在の名前になったそうです。
このスリーシティーもガイドブックによると見所は沢山あるそうですが、取り敢えずビットリオーザだけを駆け足で回ることに。
バレッタからの公営バスはビットリオーザ市街の中には入らず、市の入口前のターミナルまで。 ここからあとは歩きです。

( 元画像 : google Earth より )
市内への現在のメインの入口。 英国統治時代に車などが通れるように城壁を切り取り、橋を新たに作ったようです。

本来の市への入口。 ここから入って、更に石橋を渡った先に更に堡塁のゲートがあります。 現代ではとても社会活動上実用になるようなものではないことは一目瞭然。

新旧の入口から通じる石橋。 手前が本来のもので、奥が現在の常用のもの。

市街に入って道をまっすぐ行くとちょっとした広場に出ます。 「ビクトリア広場」 と言って、ガイドブックによると、この広場を起点にして街中を散策すると良い、と書かれていますが、この広場そのものは 「こんなもの?」 という、別にどうと言うことはない、単なる小さな広場です。

もっとも、復活祭などのお祭りの時には飾り付けやライトアップ、花火など大変に綺麗で、大勢の人が集まって混雑するそうですが。
ビットリオーザもバレッタと同じで細長く小高い半島ですので、市街を縦に走る道は平坦ですが、左右に横切る道は急な坂道が多く、それも大体が階段です。
バレッタとは異なって、こういう路地裏的風景が特徴です。 う〜ん、こう言うのも何となく気が休まっていいですね。

そして、先端の 「聖アンジェロ砦」 (Fort St. Angelo) に向かいます。
市販のガイドブックには 「広場から真っ直ぐ街を突き抜けるように歩くと、・・・ (中略) ・・・ 小さな船溜まりがあり、その上のブリッジの先が」 と書かれています。
ガイドブック内の写真や地図もそうなっています。

( ともに市販のガイドブックから )
そこで、広場から真っ直ぐ進むと ・・・・ ??? 橋ってどう行くの? 道の突き当たりから右に折れてみますが ・・・・ やはり行けない?
で、反対側に行って海岸沿いに出てみると ・・・・ !!!

橋が無くなってる !!!

( 元画像 : google Earth より )
この橋も砦へ車などが通れるように英国統治時代に造られたもののようですが、どうも2年前に砦を騎士団に返還した際に、これを撤去して元の姿に戻したようです。 凄いですね !
現在では聖アンジェロ砦は、海岸沿いの道を先に進んだところにある砦本来のメイン・ゲートからしか入れないようです。

ここは平日の午前中しか公開されていないと聞いていましたので、せめてガイドブックにあるように石橋の先のゲートから覗き見だけでもと思っていたのですが ・・・・ 残念 !

( 2007年版のガイドブックでは橋の上はこうなってるのに ・・・・ )
こんなことは、市販のガイドブックにもインターネットでも、どこにも書かれていません。 帰国してから Google Earth で確認して、“あ〜、やっぱりか !” と (^_^;
しかたがないので、海岸沿いの道をバスターミナルまで戻ります。
対岸のセングレアとに挟まれた 「ドックヤード・クリーク」 (Dockyard Creek) は豪華なヨットやボートの近代的な係留施設になっています。
中にはこんな “超” が付く豪華なものも。



「お嬢さん、僕のこの船で冷たいものを飲みながら、ちょっとしたクルーズなど如何ですか ?」 ・・・・ な〜んて言って見たいものですねぇ (^_^)
この程度の大きさのものになると、それこそもう雲霞の如く、です。

また、観光客にはこのような小さな船から “クリーク巡りはどう ? 楽しいよ !” の声がかかります。 4〜5人だと一人数ユーロ程度だと思います。

この海岸沿いの道沿いにはオープン・カフェなども多く、ヨット・ハーバーを眺めながらノンビリした時を過ごすのも。 特に街や城壁がライトアップされる夕方が良いと聞きましが ・・・・ その頃にはもう帰るバスが無いんです (^_^;

最後に、ビットリオーザで見かけた猫ちゃん。 マルタで見かけた猫の内では、この子が最も貴公子然としていました。 なかなか気品があるでしょ?

余談ですが、この猫ちゃんの尻尾、なかなか良いでしょ? マルタ騎士団の騎士達の間でこれを切り取って兜の飾りにすることが流行ったため、遂にマルタの猫には尻尾が生えなくなってしまった、なんて言っていた人がいました。 でも、ちゃんとあるじゃないですか (^_^;
次は、このビットリオーザにある 「海事博物館」 (Maritime Museum) です。