この能力は新造艦のみならず、就役済みのものも順次改造されて全イージス艦が保有することになります。
( このため、改造だけでは済まない古い機器で構成されるシステムを保有するイージス艦は、早期退役に追い込まれています。 例えばイージス艦の代名詞的な1番艦である有名な「タイコンデロガ」など初期のものです。)
そして、米海軍は次の大気圏外防禦システム(Upper Tier)であるNTW(Navy Theater Wide)の本格的な開発に移行しました。
しかし、これもその第1段階のものは予想を遙かに超えて早く出来上がってしまい、2005年には実験艦がそのまま仮配備、2006年には本格的な実戦配備が始まってしまいました。
もちろん、性能・能力向上のための改善・改良が第2段階及びそれ以降のものとして今も続いています。
これを裏返すと、イージス・システムというのは現有能力のみならず、その潜在能力もそれぐらい高い、極めて優れたものであるということです。
このNTWの有効迎撃範囲がどれくらいか、というと ↓ のとおりです。

ここで注意していただきたいのは、ここで示す有効範囲は、図の位置のイージス艦が北朝鮮が発射した弾道弾を “この中で迎撃できる” (SM−3が命中する) というのではありません。
この範囲内に落下(弾着)するように北朝鮮から飛翔して来るものを “途中の大気圏外で” 迎撃することができる、という意味ですのでお間違えのないように。
SM−3を使用するイージス・システムによるNTWの有効範囲が如何に広いものかがお解りいただけると思います。