「 戦前の日本には「海軍」という組織はなかった。 もちろん、「海軍」は存在した。 それは憲法からも明らかである。 にもかかわらず「海軍」と呼ばれる統一されたひとつの組織が存在したことはない。」
これ、言っている意味が判りますか? 簡単なようで、よく読むと何を言いたいのか判らない。
その原因は、一番肝心なこの表現が前提とする文言がスッポリ抜けているからなんです。
多分書いているご本人はそのことを承知の上で、自分の知識を誇示するためにわざとやっているのだと思いますが、中には他人のところからそのまま丸写ししたようなサイトもありますので・・・・
何が抜けているのでしょうか? それは皆さんにお考えいただくとして、
旧海軍という組織を考える場合に、最重要なものの一つが「軍令」というものです。 これの理解を抜きにしてはその特異性というもの、したがって「日本海軍」という組織・制度そのものを語ることは不可能でしょう。
しかしながら、これをキチンと研究した文献というものは案外少ないのです。
で、ご紹介するのがこれ ↓ 「日本海軍軍令の研究」 という論文です。

1979年に防衛研修所(当時)が印刷し部内配布したもので、旧海軍の軍令について現存する根拠文書等を網羅し、体系的に纏めた良書です。
配布は部内だけで、一般の研究機関などへは配布されなかったと認識しておりますが、それでもまだ30年しか経っておりませんので、防衛省の関係各部には残されているものと思います。
この方面に興味がある方は一読されてはいかがでしょうか?