2025年02月07日

明後日 NHK 「坂の上の雲」 第11話 「二〇三高地」 後編 再々放送


NHK総合の44分版の 「坂の上の雲」 ですが、明後日の2月9日(日)はその第22回目で、第11話 「二〇三高地」 の後編 が放送されます。

https://navgunschl2.sakura.ne.jp/tokusetu/NHK_Sakanouenokumo/NHK_saka_19.html

同じく、第11話後編としては前編に引き続き海軍関係としては大きな出番はありませんので、上の制作参画所感にもありますように、第10話と同様に44分版のお話では前・後編の2つには区分しておりません。

とはいっても、今回の第22回でもチョコチョコと海軍関係の出番が結構ありますが ・・・・ 残念ながら今回もやはりご紹介できるような良い写真がありません m(_ _)m


今回の第22回、第11話後編では、児玉の指示 (命令) により28センチ榴弾砲の陣地を変換し203高地及び付近のロシア軍堡塁を目標として砲撃、これに呼応して第7師団の残余が12月5日に同高地を占領するシーンです。

これにより、同高地上に上がった者による有名なセリフが出てきます。

「 見えま〜す。 丸見えでありま〜す。 各艦一望の下に収めることができま〜す。」

このシーンは本ドラマでのクライマックスでの名場面になります。 そしてこの俳優さん、実に良い役を貰いましたね。


しかしながら、上の私の制作参画所感でもお話ししたように、公式記録ではこの203高地占領時ではなく、その前の同月2日に第三軍に派遣中の中川海軍少尉がここに登って旅順港内を見下ろし、これを同じく第三軍に派遣中の岩村参謀が同日の午後9時に東郷司令長官に電報で報告しております。

「 中川少尉二〇三南西高地に行き目撃せし処に拠れば同高地は予期せし通り旅順口港内全部残らず瞰制すること得 」

NHK_Saka_No22_06_s.jpg
( 連隊告示第201号(12月2日)の一部 赤線:筆者 )


hill_203_02_s.jpg
( 軍令部編 『明治37、8年海戦史』 より )

ryojun_20.jpg
( 平成22年4月の旅順203高地からの眺め )


とは言え、記録上は海軍のものであっても、やはりこのシーンは陸軍のクライマックスとしてこのドラマのようにしておくのが良いでしょうね (^_^)


この203高地からの旅順港の眺めは、やはり何とも言えない感動があります。 この明治37年12月5日 (実際には12月2日) のシーンはまさに歴史上の重大な一コマと言えるでしょう。

そして、付近にはロシア軍の塹壕跡なども残されており、慰霊碑のみならず、203高地は日本人なら是非一度は訪れて散策してみたいところですね。 有名な高崎山も直ぐ近くに見えるには驚きです。

NHK_Saka_No22_01_s.jpg

NHK_Saka_No22_02_s.jpg

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NHK_Saka_No22_04_s.jpg
( ロシア軍の塹壕跡 )

NHK_Saka_No22_05_s.jpg
( 高崎山 )


さて、次回の第12話前編からはいよいよ海軍関係の出番です。

posted by 桜と錨 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに
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