NHK総合で始まっている44分版の 「坂の上の雲」 ですが、明後日の12月15日(日)はその第14回目で、第7話 「子規、逝く」 の後編 が放送されます。
https://navgunschl2.sakura.ne.jp/tokusetu/NHK_Sakanouenokumo/NHK_saka_12.html
この第7話後編はやはり何と言っても本ドラマの三人のメインの一人である子規の最期ですが、海軍関係では真之がこの子規が逝去したことを知る (感じる) ところでしょう。
真之が横須賀鎮守府で子規の最期が近いことを悟るシーンですが、平成21年6月の舞鶴 → 江田島 → 呉と続く大変に忙しいロケでのものです。
真之が大階段を上がるところは海上自衛隊呉地方総監部庁舎の横にあるものです。 旧海軍の横須賀鎮守府にはこのような大階段はありませんが、前回(前編)での江田島の大講堂での兵棋演習ロケと同じく、監督の佐藤幹夫氏がいたくここをお気に召しましたので。
( 上陸桟橋乗員待機所脇に設けられたロケのベース )
( この大階段の横には旧海軍呉鎮守府の掩体壕があり、ロケ当時は不要物品の保管倉庫として使用されていましたが、今では中は綺麗に整理されて史跡として保存・管理されているようですが、この掩体壕の説明は不十分というか一部誤りがありますね。 例えば、なぜ総監部(旧鎮守府)庁舎の地下1階からここへ降りる通路があるのか、と。 それを示して説明したものは見たことがありません。)
続く鎮守府庁舎脇でジェーン海軍年鑑を眺めるシーンは、現在の呉地方総監部庁舎裏庭でのもので、この赤レンガの建物は当時の横須賀鎮守府ではありませんが、現在の横須賀にはこの様な場所がありませんので。 ここは現在でも呉地方隊の観桜会や呉湾花火大会での会場としても使われるところですが、池などもあり、大変に静かで雰囲気の良いところです。
ただし、この現在の赤レンガは明治38年の芸予地震で鎮守府庁舎が損壊し明治40年に旧庁舎の脇に新たに建築されたもので、状況設定的には本シーンの時代にはまだ無かったものです。
この後に、真之の子規の墓参りでの律(菅野美穂さん)と出会うシーンは、確か京都でのロケだったかと。 そして真之が胃腸を痛めて入院中のシーンでは、兄嫁の多美(松たか子さん)、季子(後の真之の結婚相手、石原さとみさん)、そして律が見舞いに来るシーン、真之が共立女子職業学校在学中の律に会いに行くシーンと続きますが、こういう女性の俳優さんが出るような華やかな場面のロケには私はお呼びがかからないんですよね (^_^;
因みに、子規の墓参りのシーンで、ご覧になって “あれっ” というところはどこかお判りになりましたでしょうか? (^_^)