もうそろそろ書店の店頭に並んでいる頃と思います。 『世界の艦船』 の最新号は 「傑作軍艦アーカイブ・スペシャル」 の 『大和型戦艦主砲塔図面集』 で 『九四式四十糎砲塔 兵器学教科書』 及び 『同 付図』 の完全復刻版 です。

巻頭のイラスト及び写真ページを除き、私はて昭和19年4月に横須賀海軍砲術学校が出した教科書及び同付図の全ページを提供させていただき、更に次の記事2本を書かせていただきました。
「本書の意義と「九四式四十糎砲塔」のメカニズム」
「大和型戦艦の建造経緯とその特徴 −防御構造と運用面の課題について考える」
第1部の教科書及び第2部の同付図は戦後の昭和32年に当時の海上自衛隊術科学校に寄贈されたもので、海自部内では当時から知られているものです。
今回海人社のご厚意により、これの全頁の完全復刻を掲載していただきました。
B5版の本誌に、教科書本体は各ページ見開きで、私のA4サイズの複製から整形とゴミ取りをしてあります。 十分にお読みいただける文字サイズになっておりますし、原本のタイプ原紙の文字のズレや傾き、印刷時の濃淡などもお判りいただけると思います。
また、教科書付図は、これも元々B4サイズのものをA4サイズで複製したものに、分割された図は1枚に合成の上、各ページの整形とゴミ取りをしてあります。 この付図も十分にご覧いただけるものでしょうし、原本の綴じ代部分のところも全て欠落の無いようにしてあります。
この世界最大の戦艦の主砲及び主砲塔の構造、機構、作動要領についてお楽しみいただきたいと存じます。
また、私の記事2本は、従来からもてはやされる “すごいものだった” という感覚論・感情論や旧海軍の元技術屋さんなどの “ヨイショもの” ではなく、その長短を正しくご理解いただけるように配慮いたしました。
書店で見かけられた時には、是非手に取ってご覧ください。