2022年08月16日

米重巡 「インディアナポリス」


海人社さんの 『世界の艦船』 の9月号増刊の見本誌が届きました。

今回の増刊は 『傑作軍艦アーカイブ』 シリーズの14回目 で、米重巡 「インディアナポリス」 の特集 です。

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いつもどおり、写真ページは編集部さんの努力によって大変素晴らしいものになっており、かつ米重巡の艦種記号 「CA」 の元である装甲巡洋艦からについても触れているのは評価できます。

本文記事では、私も次の1稿を担当させていただきました。

     「徹底分析 B 兵 装」

ご存じのとおり、この 「インディアナポリス」 については、大戦末期にテニアンへの原爆部品輸送のあとテイテに向かう途中で、伊58潜の雷撃によりあっけなく沈没し、その後の生存者の救助の遅れなどによる悲劇もあって、その名前はつとに有名な艦です。

その半面、就役時から戦没までの兵装及びその変遷については、米海軍の公表のものでも確たる詳細な史料がなく、不明な点が多いため、米海軍艦艇研究家の大御所であるフリードマンの著でも、ハッキリ書かれておりません。

特に、搭載機銃の変遷については、史料によってかなり差がありますが、順を追って確認していくと今回の記事の執筆内容のようにならざるを得ません。

こうだと言う明確なものがありませんが、辻褄の合うように考えて行くとこうならざるを得ない と思っております。

また、主砲及び副砲の方位盤を含むその射撃指揮システムについても、その詳細は不明で、特に艦内の Plotting Room や方位盤下の射撃指揮所との関連などは判らないことばかりです。

本増刊号に添付されている1944年の米海軍の公式平面図も、公表されている限りではこのレベルが精一杯のもので、それでも残念ながらその詳細はよく見えません。


とは言っても、いずれにしましても 「インディアナポリス」 の詳細について纏まった内容の公刊されたものとしては海外のものも含めてこれ以上にはない素晴らしいものですので、この方面に興味のある方なら入手されておいて決して損はないものと思います。

書店の店頭で見かけられた時には、是非手に取ってご覧ください。


それにしても、海人社さんの 「世界の艦船」 の編集部さんは専門誌を扱うだけあって大変しっかりしており、かついつも大変によく勉強されております。 私の毎回の原稿でもこちらがタジタジになるくらいの指摘・所見があるほどで、書く側としても安心して校正・編集が任せられますね。

posted by 桜と錨 at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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