潮書房光人新社さんから 「丸」 7月号の見本誌が届きました。

今月号の特集は 「 「吹雪」 型駆逐艦 」で、この中で私も1稿を書かせていただきました。
「吹雪」 型駆逐艦の主砲&砲戦能力
一般的に 「特型」 と呼ばれる 「吹雪」 型及び 「暁」 型に搭載された 「五十口径三年式十二糎七砲」 の連装砲塔についてですが、この砲は引き続き 「初春」 型以降 「陽炎」 型に搭載され、開戦時における旧海軍の駆逐艦の代表的な砲です。
しかしながら、この砲の連装砲塔については有名な割には今に残る旧海軍の史料は非常に少なく、逆に砲そのものについては詳細なデータが残されています。
紙幅の関係から、「吹雪」 型が搭載した本砲及び射撃指揮兵器関係は、就役から太平洋戦争開戦頃までとし、かつその内容は簡単なものに留めざるを得ませんでした。
とは言っても、この程度の内容であれば一般の読者の方々にとって十分なものと自負しております。
それにしてもつくづく思うのは、旧海軍はなぜこの時期に至っても、この12.7センチ砲に薬嚢砲を採用したのか不思議でなりません。
同時期の他砲種から考えても “薬莢製造の資材不足” などとするのは全く理由にならないでしょう。
なお、砲及び通常弾、装薬については、本家サイトの次の所で公開しています ので、必要に応じて参照してください。
砲諸元:
http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/gun/gun_data/12cm7_50cal.html
通常弾諸元:
http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/ammo/proj/com_127mm_50cal.html
装薬諸元:
http://navgunschl.sakura.ne.jp/koudou/ijn/buki/ammo/powder/12cm7_50cal_powder.html
ただ、もう少し色々と書きたかったのですが、割り当ての紙幅の都合で簡単なものとなってしまいました。
小橋さんレベルだとちょっと物足りないかもしれません (^_^;