2022年04月17日

NWP 1 (Rev.A) 『米海軍戦略構想』


現在、本家サイトの 『現代戦講堂』 コーナーの 『資料展示室』 にて、米海軍の『 NWP 1 (Rev.A) Strategic Concepts of the U.S. Navy 』 の原本と邦訳版を公開すべく準備中ですが、相変わらずバタバタしておりますので、今週の更新には間に合いませんでした。

NWP-1A_cover_Orig_s.jpg  NWP-1A_cover_JP_s.jpg

元々が秘密文書ではありませんし、オリジナルの方は既に米海軍の公式サイトの方で文字起こしした全文が公開されておりますが、元々の原本そのものはネットにも無いようです。

1987年の発刊でちょっと古いですが、米海軍の兵力整備・運用に関する基本的な考え方を示したもので、国益・国家目的に始まって、海軍というものがどの様に構築されるのかを判りやすく説明したものです。

個々の具体的なところについては、現在の米海軍の在り方や体制などについては若干異なっているところがありますが、基本的な流れについてはここに述べられたことと今でも変わるところはありません。


現在日本ではウクライナ情勢などもあって、防衛力増強の動きが出ていますが、そのメインはGDPの2%程度がどうのこうのと、政府、政治家、官僚の机上の金勘定の話しばかりで、結局のところ、あるべき防衛力整備の内容はほとんど、というか全く出てきません。

日本の国益・国家目的はどのようなもので、その為に必要な国家防衛戦略としてどの様なことが定められ、それに基づいてどの様な防衛力が必要とされるべきなのか。

こういう当たり前のことがこれまでどこからもキチンと構築され、説明されて来たことはありません。

従来の防衛省の『防衛力整備計画』などは“まずお金の話しありき”が大前提で、その中で泳いできただけに過ぎません。

ご来訪の皆さん方も是非一度お読みいただければ、“本来の防衛力整備の在り方” を考えるには、何を、どの様な順序で考えて行けば良いのか、を示す良い参考書となると思います。


私の時間の余裕が出たところで、整形とゴミ取りなどの作業を進めたいと考えています。

posted by 桜と錨 at 12:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 現代戦のこと
この記事へのコメント
防衛費が机上の金勘定の話だけに終始しているのは、ホント情けないですね。

北朝鮮や中国への対応をどうするかはさておき、最低限日本が備えなければならないのは、以前私のブログに書いた通り、北方領土を自力で奪還出来る戦力の整備かと思います。
日米安保は領土問題までは面倒見てくれませんから、日本単独で考えねばなりません。

現状で足りないのは、
・輸送船(戦車揚陸艦50隻)
・上陸支援火力(戦艦4隻)
・港湾(釧路・厚岸の辺りに東洋最大の軍港)
・海上封鎖戦力(宗谷岬に要塞砲1基)
くらいと想定しますが。
この程度であれば10年間防衛費10%増程度で済みます。
他に必要なものがあれば、ほぼ全てアメリカから買わされる事になるんでしょう。
兵員の定数はほとんど増えないし、自力で核装備でもしない限り、どう見積もっても2倍にはならないですね。

将来的に、連合国に代るマトモな安全保障の枠組みが出来た場合、日本とロシアが加盟するには、双方間の領土問題が解決していなければ、加盟する資格がありませんから、世界平和のためにも、下らない領土問題はさっさと片付けておく必要がありますね。
Posted by GOME at 2022年04月17日 17:27
GOME さん

>北方領土を自力で奪還出来る戦力の整備

海に浮かぶ離島は軍事力を行使して自力奪還する必要はありませんね。

ましてや、“海を隔てる”ということは陸で繋がっているようには行きませんし、例え陸で繋がっていたとしても、現在のウクライナでのロシアの兵站を見ていただければ。

>現状で足りないのは、

まるで第2次大戦の上陸作戦兵力のようですね。

中でも “戦艦” て (^_^)
 
Posted by 桜と錨 at 2022年04月19日 13:33
>海に浮かぶ離島は軍事力を行使して自力奪還する必要はありませんね。

では、なぜ今の自衛隊が島嶼防衛(逆上陸)にこだわっているのでしょうか?
無人島であろうが、敵が上陸してきたら、排除するのが基本ですよね。
日本の戦艦が肉眼で見えた時点で、上陸した敵は白旗を上げると思いますけど。
その前に輸送船とか血祭りに上がっているはずですが、そこは戦艦が相手するまでもないでしょうけど。

>まるで第2次大戦の上陸作戦兵力のようですね。

少なくともその能力がないと、ロシアに奪われた領土は取り返せないのと違いますか?
戦車500両は(本土決戦はあり得ず)そのためにしか使えない訳で、北方領土に一斉揚陸出来る能力は必須だと思いますが。
戦艦の火力は、敵を地下要塞に押し込める建設コストと運用制限を与えるものです。

そこまで備えて、やっとまともな返還交渉が出来るかどうかですね。
Posted by GOME at 2022年05月09日 00:47
GOME さん

突飛なご意見をいただいておりますが ・・・・

>なぜ今の自衛隊が島嶼防衛(逆上陸)にこだわっているのでしょうか?

こだわっているのは陸さんで (^_^;

陸兵に水陸両用車を持たせ、米海兵隊と一緒に訓練をすれば“日本版海兵隊”になる? 私からすればお笑い種ですね。

まあ、外向けの何某かの抑止力にはなるかもしれませんが ・・・・ それに陸自さんにとっては発言力の維持と予算獲得の名目にはなりますしね。

>日本の戦艦が肉眼で見えた時点で、上陸した敵は白旗を上げると思いますけど。

見えた時点で、笑われるだけですね (^_^)

では、これにて。

Posted by 桜と錨 at 2022年05月10日 17:39
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