海上自衛隊の古い史料から、“かつては、こんなものもあったよ” という7回目です。
前回の6回目で当時現用の捜索用レーダーについての術科学校普通科及び高等科学生用の教科書をいくつかご紹介しましたが、今回は、ではその各レーダーを教えるための基礎としてのレーダー理論についてどの様に教えていたか、です。
昭和30年に作成された 『レーダー理論教科書』 です。 本来は上下2巻のセットだったのですが、私の手許にはこの内の上巻しかありません。

当時既に下巻はなかったのか、私が見落としたのか ・・・・ ?
内容的には、基礎的な部分は Bell社や MIT の理論書を元にしており、具体的な各回路についても当時の実際のものを例にして大変判りやすく纏められています。
これ、今にして思えば、下巻が無いのがちょっと残念です。
そして、これらのものも現在となっては果たして海自のどこかに残されているのかどうか ・・・・
因みに、旧海軍においては、昭和19年に横須賀海軍砲術学校が 『電波探信儀ノ原理並構造概説』 を作成しておりますが、編纂的にはこれと同じような形式なものの、内容は当時の日本海軍、というより日本の科学的・技術的なレベルを反映したものになっており、かつ表紙以外は質の悪い藁半紙に手書きガリ版刷りのものです。

これはこれで大変に貴重で面白いのですが、やはりそこはそれ、全体的なレベルの差が (^_^)
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