2019年08月18日

新造艦船弾火薬庫艤装規程


独り言にて、艦船における注水装置と散水装置のことを呟きましたが、やはり艦船の弾火薬庫についてお話ししないとなかなかお判りいただけないことかと思います。

ただこのところバタバタしておりますので、これについては後日手の空いた時に機会を見てとさせていただき、取り敢えず艦船の弾火薬庫はどの様な構造で、どの様な装置が備え付けられているかをご理解いただくこととしました。

つきましては、本家サイトの今週の更新として、『海軍法規類集』 コーナーにて大正9年内令13号により制定 (同10年改訂) された 『新造艦船弾火薬庫艤装規程』 の追加公開しました。

Dankayakuko_Gisou_p1_s.jpg

  http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/IJN_houki_main.html
  http://navgunschl2.sakura.ne.jp/IJN_houki/PDF/T090120_Dankayakuko_Gisou.pdf

この規程は、終戦時まで変更はなされておりません。 また、現在の海上自衛隊の艦船では、基本的にこれと同じものが昭和29年に 『海上自衛隊の使用する艦船における火薬類の貯蔵に関する総理府令』 で定められており、現在では同府令は 『陸上自衛隊及び海上自衛隊の使用する船舶における火薬類の貯蔵に関する省令』 となっていますが、艦船の弾火薬庫の艤装については旧海軍とほぼ同じ内容となっています。

つまり、現在に至るも、非常時における注水装置による弾火薬庫の漲水と併せ、平時、戦闘時を問わず、弾火薬庫における弾火薬の保管、維持管理上重要なものとして散水装置 (スプリンクラー) も装備されているのです。

何も、弾火薬庫 (及びその周囲) において何か有った時に 何でもかんでも直ちに注水するわけではなく、それはあくまでも最後の手段 としてであって、状況により、あるいは段階的な手段として散水装置による方法が取られます。

それに、弾火薬を一度海水に漬けてしまうと、全てを陸揚げして真水による拭き取りと乾燥、そしてその後に全弾の検査が必要になります。

posted by 桜と錨 at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186439174
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック