2019年07月15日

錨と錨鎖の話し (11)


錨・錨鎖の塗色と節数マーク

折角ですので、これまでにお話ししてきた中でまだ出てきていなかったものを続けて。

今回は錨と錨鎖の塗色、そして錨鎖の節数マークについてです。


まず塗色ですが、旧海軍でも現在の海上自衛隊でも、通常、錨、短鎖とその後ろの第1節は外舷色、つまり甲板(内舷)色よりはやや濃い灰色です。

そして第2節以降の錨鎖は全ては黒色ですが、錨鎖庫のスリップに接続されている最後の1節は赤色に、そしてその前の1節は黄色に塗られています。 つまり、これで終わりだよ、と目立つようにです。

ただし、旧海軍では艦によって、あるいは時期によって、第1節も黒色に塗られていた場合もあるようですが、これの詳細は判りません。


次に錨鎖の節数マークですが、

投揚錨時など錨鎖を使う場合には、前甲板で、そして艦橋から、今何節目が出ているかが一目で分かるようにするため、節数マークというのが施されています。

旧海軍では

  第1節目後端(第1節目と第2節目の接続部)両側の端末リンクに、
  第2節目は端末リンクの内側1つ目のコモン・リンク、
  第3節目は2つ目のコモンリンクに ・・・・

というように、それぞれのリンクを白色に塗り、そのスタッドに鋼線を巻き付けます。

そして、各1節の中央 (半節) の1リンクは白色に塗ります。

anchor_02_s.jpg
( 昭和5年の 「金剛」 入渠時の写真より )


現在の海上自衛隊は米海軍式を真似して、もう少し派手になっています (^_^)

  第1節目後端の接続シャックル  : 赤色
  第2節目後端の  同     : 白色
  第3節目後端の  同     : 青色

第4節目以降はこの赤、白、青を順番に繰り返します。

そしてこの接続シャックルの両端はその節数分のリンクを白色に塗り、更にその一番端のリンクのスタッドに鋼線を巻きます。

例えば第4節(第4節と第5節の接続部)では次のようになります。

Anchor_chain_color_02_s.JPG


そして海上自衛隊でも旧海軍と同様に、各1節の中央 (半節) の1リンクは白色に塗ります。

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前 : 「 錨と錨鎖の話し (10)」

次 : 「 錨と錨鎖の話し (12)」

posted by 桜と錨 at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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