2019年03月27日

どうなったのか? 北朝鮮小型船 (下)


韓国海軍の駆逐艦 「クァンゲト・デワン」 が哨戒中の海自 P-1 に対して、あろうことか FC レーダーを照射したこと、及びその指摘に対する韓国の反応、対応振りは常軌を逸したとんでもないこと、ではあります。

がしかし、その事以上に、我が国の安全保障にとって重要であるのは、我が国 EEZ 内のあの海域で韓国艦艇2隻と北朝鮮小型船が何をしていたのか、ということの解明 でしょう。

韓国側の主張は遭難した北朝鮮小型船に対する “人道的” 救助活動であったと言うものです。 実際のところ、確かに当該小型船が故障、あるいは燃料切れなどによる航行不能の状態で “あったのかも” しれません。

しかしながら、この小型船が “単なる一般漁船ではない” ことは P-1 が撮影した現場の状況からも一目瞭然でしょう。

NK_Small_Boat_07_mod.jpg
( 昨年12月28日防衛省公開の映像より )

ではその小型船は一体どの様な船で、元々何をしていたのか?

それを 解明する重要なポイントの一つが、あの照射事件の後の韓国艦艇2隻と北朝鮮小型船の動向 でしょう。 それは一体どうだったのか?

韓国側の報道では、韓国艦艇は現場において小型船から生存者3名と遺体1体を収容したとし、そして2日後には早くも板門店においてそれらを北朝鮮側に引き渡したとしています。

( 何とも手際の良いことで、もし本当であるならば、生存者の健康状況などは十分にチェックせず、また遭難に至る状況なども十分に聴取しなかったということです。 そして海難救助では考えられない、夜間に海に落ちたかも知れない乗組員やまだ浮いている可能性もある遺体の捜索などは全くせずに。)

その一方で、当該北朝鮮小型船そのものについてのその後は、次の4つのうちのいずれか以外には考えられないでしょう。

  1.そのまま無人でやりっ放した。
  2.その場で海没処分とした。
  3.韓国艦艇のどちらかが揚収又は曳航して (韓国又は北朝鮮指定の海域まで)
   運んだ。
  4.他にまだ生存者が何名かおり、そのまま解放して北朝鮮又は元の任務へ向か
   わせた。

NK_Small_Boat_08_mod.jpg
( 韓国反論映像より )

当然、当該 P-1 は距離を取りつつこれの監視を継続していたでしょうし、またそのための能力も十分備わっています。 そして上級司令部は状況を把握していたはずですので、監視の応援又は交代の哨戒機を出すなどしていた “はず” です。

では、北朝鮮小型船のその後は上記の4つのうちのどれであったのか? そして、何故それがいまだに公表もされず、説明もないのでしょうか?

このことは極めておかしく、かつ不自然なことと思うのは私だけでしょうか?

まさかではありますが、もしかすると当該 P-1 は FC レーダーの照射を受けて 「大変だ、大変だ」 と言って逃げ帰り、上級司令部もその後の対応は何もしていなかったのでしょうか?

万が一そうであるならば、海自は 本来の任務を放棄した “大失態” であると言わざるを得ないことになりますが、ただ公表されていないだけで、実際はキチンと実施されていたはず、とは思います ・・・・

では 何故この様な重要なことが防衛省・海上自衛隊からも、そして政府からも、いまだに説明がなされない のでしょうか?

このことをキチンと公表することは、我が国の安全保障についての国民に対する義務であり、責任である と言えます。

“看過できない” という言葉は、本来この様なことについて使うべきものですがねえ (^_^;

そして、マスコミも何故この我が国の安全保障にとって重要なことに繋がる本件を言わないのでしょうか? 不思議なことです。

(本項終わり)

posted by 桜と錨 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと
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