2018年09月11日

『J-ships』 10月号


イカロス出版から隔月で発刊されている 『J-ships』 10月号が発売となりました。 今月の特集は 「護衛艦進化論」 です。

Ikaros_Jships_h3010_cover_01_s.jpg

この中で私もミサイル護衛艦 (DDG) の項を担当させていただきました。 題して

『 ミサイル護衛艦 DDG の進化 』

海自の護衛艦の発達、特に 「たちかぜ」 型以降を語る場合には搭載する艦艇戦闘指揮システム (CDS) は外せないものの一つです。

そこで今回の私の記事もこの CDS の流れをメインに据えさせていただきましたが、何しろこれ、秘密程度が高く、古いものでもいまだにほとんどその中身については公表されておりません。

従いまして、DDG についてもそのサワリのところをちょっとだけ、ということで (^_^;

本当ならばもう少し掘り下げた詳しいものにしたいところですが、本誌そのものがビジュアル面を重視しておりますので、これについてはまた別の機会があればということにさせていただきました。

また CDS の流れについては、CIC のレイアウトを示しながらお話しするとよくお判りいただけるのでしょうが、取り敢えずということで既に退役して久しい 「たちかぜ」 型のものを一応用意したのですが ・・・・ これも紙面の関係で省かせていただきましたので、改めてここでご紹介を。

46-48DDG_CIC_Layout_01_m.jpg
( かつての 「たちかぜ」 型の CIC レイアウト )

そして艦型としては 「たちかぜ」 型の3番艦である 「さわかぜ」 ですが、1・2番艦とは CDS が大きく異なり次の 「はたかぜ」 型とほぼ同じものでこれはまだ現役艦ですし、またイージス艦などはとても元関係者の一人としては ・・・・ (^_^;


ただこの場でも強調しておきたいのは、海自が初めて CDS と言えるものを導入した 「たちかぜ」 型2隻の WES (後に OYQ-1 及び OYQ-2 と呼称) というシステムですが、出版物などの一部ではこれが米海軍のミサイル駆逐艦である 「C.F.アダムス」 級の近代化用に NTDS の簡易版として開発した JPTDS というものを参考にしたとされているものがあります。

本記事内でも書きましたように、実はこれは逆で、米海軍が海自用の WES の開発経験を参考にしたのが JPTDS なんです。

このことは WES が使用した米海軍の軍用コンピューターは当時米海軍でも広く使われていた CP-642B であるのに対して、JPTDS はその次の新しい UYK-7 となっていることでも明らかでしょう。

米海軍がいかに海自用とはいえ、そのソフトウェア開発にわざわざ古いシステムを持ち出すような面倒なことはしませんので。

ちょっとサイズが小さくて申し訳ありませんが、JPTDS のシステム・ブロックダイアグラムの公式図です。 私が根拠なく申し上げている訳ではないという一つの証拠 (まだ他にもあるのですが) ということで (^_^;

DDG-2_JPTDS_a_s.jpg

DDG-2_JPTDS_b_s.jpg


そしてもう一つ、私の記事中に挿入されている写真とその解説文については基本的に編集部さんにお任せしております。

記事の内容を補足していただけるような写真と解説を入れていただきましたが、ただ一つ、5インチ砲の Mk45 Mod4 については、これの導入について現場の用兵者としては異論がある (あった) という内容に変えていただきました (^_^)


本号の特集、他にも面白い記事が色々並んでおりますので、もし書店の店頭で見かけられましたら、是非手にとってご覧下さい。

posted by 桜と錨 at 18:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと
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