2018年04月02日

企画展 『 明治青年 秋山真之 』


先にご紹介しましたが、2月27日から来年の2月17日までの1年間、松山の 「坂の上の雲ミュージアム」 にて秋山真之の企画展が行われております。


今回の企画展は司馬氏の小説 『坂の上の雲』 の流れに沿って、今に残る真之関連の資料などを展示してその生涯を紹介するものです。

この度その企画展の図録が出来上がりましたので私も一冊送っていただいたところです。

Saka-M_tenji_h3004_03a.JPG

Saka-M_tenji_h3004_03b.JPG

この図録、大変によく出来ておりまして、『坂の上の雲』 や真之に関心がある方は入手されておくと格好の資料集になるかと思います。


企画展では、この図録中の出展総目録にもありますとおり大変に貴重なものが数多く展示されており、私も見たことが無かったものも沢山あります。 これだけのものがよく現在まで残されていて、あるところにはあるものだな〜、っと思うと同時に、同館の企画展に際してよくこれらを探し出したものと。

この企画展の企画は同館の徳永さんという若い女性 (でかつ美人) の学芸員さんが中心となって進められたものですが、その研究の熱意さには感心させられます。


ところで、これらの資料などの展示に併せて、その徳永さんの発案により展示会場の真ん中に真之が海軍大学校の教官として行った兵棋演習の様子を一部再現したコーナーが作られています。

企画展開催後の展示の様子の写真を送っていただきましたが、同館の許可をいただきましたのでご紹介いたします。

Saka-M_tenji_h3004_01.jpg
( 兵棋演習再現コーナーの様子 )

昨年この兵棋演習を再現したいのでとご相談いただきましたので、資料提供や実際の実施要領など色々アドバイスをさせていただいてきたところです。

私が参画した (というより作ってしまった) NHKのドラマ 『坂の上の雲』 での兵棋演習シーンを覚えておられたようです。

ただ真之が行った当時のものがどの様なものであったのかは具体的な資料などが残されておりませんので、その後の旧海軍や米海軍大学校でのものから “おそらくこのようなものだったのでは” というところを現在のものまでを含めてご説明し、今回再現するものはそれによって得られた徳永さんのイメージに基本的にお任せすることにしました。

と言いますのも、実際の兵棋演習そのものは複雑かつ大がかりなもので、その実施手順も習熟を要するものですし、その上演習参加者にも相当な専門知識が必要になります。

したがって、これをそのまま再現して展示しても来場される一般の方々に簡単に理解していただくのは容易なことではありませんので、学芸員の徳永さんが理解されたイメージに基づいて一般来観者向けの簡単なものを作ってもらうのが一番良いと考えた次第です。

これもあって私は企画展開始直前の準備作業中に拝見して作成状況についてあれこれアドバイスするところまでに止めましたので、最終的に完成したものを見るのは初めてです。

Saka-M_tenji_h3004_02.JPG
( 2月の作成時の航跡下書き中の様子 )

徳永さんの努力の甲斐があってなかなか面白いものに仕上がっており、来館の方々にも関心を持っていただけているようです。 中には自分で駒を動かしてみる人もおられるようで (^_^)

お近くの方、あるいは松山に行かれる機会のある方は、是非同館の企画展にもご来場いただいて、この兵棋演習の展示もご覧いただければと存じます。

posted by 桜と錨 at 13:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 海軍のこと
この記事へのコメント
すばらしい学芸員の方がおられますね。うらやましい。
Posted by killy at 2018年04月04日 08:04
killy さん、こん**は。

はい、研究熱心な上に、頭の回転も速く、しかもこういうミリタリー関係のセンスも良くて理解が早い学芸員さんです。

「坂の上の雲ミュージアム」 は 「大和ミュージアム」 の様な派手さはありませんが、今回の企画展でも非常に良く調べておられて、学術的な面でのレベルは相当なものと思います。

それだけにこういう学芸員さんの存在は嬉しいことですね。

Posted by 桜と錨 at 2018年04月04日 11:57
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