2017年09月01日

8月31日付 『朝雲新聞』


私が昨年から担当させていただいている同紙での 『世界の新兵器』 コーナーの艦艇編の第4回目 です。

『 沿岸域戦闘艦 「インディペンデンス」 級 』

h290831_LCS2_02_s.jpg

前回ご紹介した 「フリーダム」 級と並行して現在米海軍が建造を進めている LCS で、現在5隻が就役、残り8隻が建造中または計画中です。

この LCS、構想は面白く、実際の2種のプロトタイプとも大変にユニークですが、新機軸盛り沢山だけに、いわゆる初期故障の問題であれこれ悩まされているようです。

また元々が戦闘艦艇としての汎用性・多様性を諦め、かつ省人化・自動化を強く打ち出しましたので、建造が進むにつれてあれもこれもで建造費はますます高騰してきました。

これに加えて LCS の基本構想からして結局数が揃わないと比較実証もままならないことは明らかですので、まだプロトタイプであるにも関わらず建造隻数と搭載するミッション・パッケージ数が増え、プロジェクト全体の予算も膨大になってきました。

このため米海軍内で元の計画にある次の本格的 LCS に進むよりは在来型に近い DDG や FFG の建造を求める声も強くなってきていますし、また既に全艦予備役にある FFG オリバー・ハザード・ペリー級の再就役の要求もあります。

そしてこの度の度重なる艦船事故はダメージ・コントロール (つまり乗員の数) の見直しにも影響してくるものと思われます。

さて、今後どうなるのか、米海軍艦艇の今後のあり方も含めて興味の尽きないところです。


ところで、同紙面で順調にいけば30DDとなるであろう海自の新護衛艦のイメージ図が掲載されましたが ・・・・ う〜ん。 なんかドイツの Meko 型とフランスの 「ラファイエット」 級を足して2で割ったような、あまり新鮮みのないスタイルで ・・・・

いずれにしても、海自は相変わらず同種艦艇について次第に排水量が増えて行き、ある時バサッと小型化しますが、また次第に大きくなる、これの繰り返しなのかも (^_^;

なお、『朝雲新聞』 といいますのはその筋ではよく知られているものですが、普通の一般紙とは少し性格が異なり、いわゆる “業界紙” ですので、一般の方々が目にされることはなかなか無いかと思いますが、機会がありましたら是非ご一読を。

posted by 桜と錨 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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