2016年12月19日

艦隊司令部職員の構成と職務 (2)


前回お話ししたように、明治17年の 「艦隊編制例」 とその関連の規定により、ようやく今日の 「艦隊司令部」 に通じる姿が出来てきました。

とは言ってもまだまだ荒削り、試行錯誤の段階であり、艦艇が次第に整備し始めるに併せて順次改定・修正が加えられつつ形を整えていくことになります。

これらの詳細については機会があれば別項にてお話しすることとし取り敢えず先に進みますが、ここでは一つ補足をしたいと思います。 それは艦隊の指揮官の名称についてです。


明治3年に初めて小艦隊が編成された時は、その指揮官の名称は 「小艦隊指揮」 でした。

その後 「艦隊指揮」 「艦隊指揮官」 「艦隊司令官」 などが使われていましたが、明治15年になって海軍省達丙70号によってこれらを 「大 (中) (小) 艦隊司令官」 と呼ぶことで統一されました。

Kantaishireikan_kosho_M15.jpg

そして更に明治17年には同じく海軍省達丙139号によって大 (中) 艦隊は 「司令長官」 と改正され、小艦隊は 「司令官」 のままとされました。

これが後に 「(連合) 艦隊司令長官」 「戦隊司令官」 へと繋がっていくことになります。

kantaishireichoukan_kosho_M17.jpg


ついでにもう一つ、明治17年の 「艦隊編制例」 によって艦隊はその編制される軍艦の規模によって大、中、小の3種に分け、そしてこれら常備又は臨時に編制されることとされました。

そこで、これに基づき翌18年12月29日になって、海軍省達丙82号により当時編制されていた中艦隊の8隻をもって 「常備小艦隊」 が編制されました。

joubishoukantai_hensei_M18.jpg

初代の司令官には 「扶桑」 艦長であった相浦紀道大佐が少将に昇任の上での補職です。 もちろん小艦隊ですから、司令長官ではなくて司令官です。
 
この常備小艦隊は 「艦隊編制例」 の規定によりその編制目的が冠された初めての艦隊名となり、また明治・大正・昭和を通じて連合艦隊が編成された場合を除き、常設の艦隊が置かれる始まりとなりました。

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前 : 艦隊司令部職員の構成と職務 (1)

次 : 艦隊司令部職員の構成と職務 (3)

posted by 桜と錨 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと
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