2016年09月02日

将旗と長旗


ご存じのとおり、旧海軍や海上自衛隊に限らず、古今東西の海軍にはその指揮官旗として将旗・代将旗と長旗が定められています。

将旗は指揮官配置にある将官、代将旗は将官配置にある大佐がその旗艦あるいは陸上司令部などに掲げ、そして長旗は海軍将校が指揮する (=艦船の長である) 艦船に掲げられます。

旧海軍の場合、これらの旗は次の様式のものでした。

IJN_CMD_Flags_01.jpg


ではここで皆さんにお尋ねします。

艦長が少将であるというのは戦時の途中進級でも無い限り大変に珍しいケースではありますが、人事規則による補職上あり得ないことではありません。

実際に旧海軍では、太平洋戦争中に 「武蔵」 の艦長であった猪口敏平大佐が途中で少将に進級し、シブヤン海の戦闘において 「武蔵」 と運命を共にした例があります。

では猪口艦長が少将に進級した時、「武蔵」 には長旗に代わり少将旗が新たに掲げられたのか、あるいはそのまま長旗だったのかどちらでしょう? あるいは代将旗などの他の旗だったのでしょうか?

posted by 桜と錨 at 17:15| Comment(6) | TrackBack(0) | 海軍のこと
この記事へのコメント
ウーン!
単艦の艦長を示す旗旒は階級の如何にかかわらず長旗なのでしょうね。

ところで、先日所用で広島方面に出かけた際、足を伸ばして久し振りにヤマト・ミュージアムとてつのくじら館を見てきました。

例によって愚問ばかりして申し訳ないのですが…
江田島でもヤマト館でも、展示された砲弾の色は皆白色に塗られています。
でも実際には榴弾とか徹甲弾とか風帽に色分けがしてあった様に記憶しますが違うでしょうか?
三式弾は榴弾の範疇ですか?

また、巨大砲ではなく三吋(8サンチ)砲等の砲弾はどこかで見かけることがありますか?
三笠などでは手で込めていたと思いますが、当時の小さな日本人の抱えられる重さですか?

全く野次馬的質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
Posted by 荻野正憲 at 2016年09月03日 22:22
長旗でしょう。
たまたま人事上そうなっただけかと。
将旗を掲げていては、艦隊の作戦を遂行する上で混乱が生じます。指揮命令系統はスッキリしておく必要があります。猪口艦長は少将と雖も複数艦を指揮する権限はないので。

関連で、官位が官職に追い付かない例。
分隊長心得の中尉は、報酬は中尉、仕事、処遇は分隊長の大尉なみ。例えば、士官次室ではなく士官室(分隊長室)で起居する許可が与えられるという解釈で宜しいでしょうか。
Posted by 日名子健二 at 2016年09月04日 21:33
いくら戦時中の特例的な昇任よる少将の艦長であったとしても個艦の艦長ですから(戦隊司令官ではないので)長旗であると思います。
Posted by 蘭印から愛を込めて at 2016年09月04日 22:38
>荻野先輩、日名子建二さん、蘭印から愛を込めてさん

皆さんありがとうございます。 後ほど正解を記事にしますね。

>荻野先輩

大和ミュージアムは現在では各種砲弾が展示されており、弾体塗色や炸薬充填や信管装着などのマークも再現されています。
ただし、同館も江田島も展示されている物自体には炸薬も信管もありませんので、正確にはこのマークが無いのが正しいのですが、一般の方々のためにはまああった方が良いでしょうね。

旧海軍では砲弾・装薬の装填は8インチ以上は装填機構で、6インチ以下は人力です。
ただ6インチ(15センチ)砲弾は45キロあり、日本人の体格上連続装填は無理がありますので、後に14センチ砲の採用となったことは有名ですね。

三式弾は「三式焼霰弾」(仮称三式通常弾)ですので榴弾(旧海軍で言う「通常弾」)です。

Posted by 桜と錨 at 2016年09月05日 08:23
早速のご返事、ありがとうございました。

指揮官旗で思うのですが、もし憲法改正で海軍が復活したら、今海上自衛隊で(已むを得ず?)用いられている用語、旗章類や諸制度等のうちで、旧に復するもの、現行のまゝ使い続けるものは何と何だろう?と考えると少し楽しくなります。

帝国海軍は77年、海上自衛隊も既に65年。
時間の長さだけでは、本家とか、世を忍ぶ仮の姿とか、言えなくなってきましたね。
Posted by 荻野正憲 at 2016年09月05日 20:52
荻野先輩、こん**は。

>旧に復するもの、現行のまゝ使い続けるものは何と何

確かに既に65年ですから、これに慣れてしまって今更というものも沢山あるでしょうねえ。

しかし階級だけは早急に何とかして欲しいですね。 いまだに三等海尉や一等海佐などと言っても “なんですかそれ” と言い返されて、一々 “旧海軍では” とか “米海軍では” と説明しなければなりませんから。

Posted by 桜と錨 at 2016年09月05日 22:58
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176719161
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック