2015年12月30日

オールド・セイラーの眼 (43)


◎ 第78巻 「大淀」

シリーズ第78巻は 軽巡 「大淀」 で、連合艦隊旗艦への改造後の姿である1944年の設定となっています。

078_Ohyodo_model_01.jpg

078_Ohyodo_cover_s.jpg

ご存じのとおり 「大淀」 はC計画により建造された唯一の巡丙型ですが、これが本シリーズで日本巡洋艦の最後にラインナップされたことは評価できるでしょう。

余談ですが、意外と知られていない (今まで書かれたことがない) こととしては、主砲用の方位盤 (二式方位盤、旧称九四式方位盤六型) と射撃盤 (九二式射撃盤改二) は最新式のものを装備しており、旧海軍の平射用指揮装置としては最も能力の高い高射機能を有していることです。

例によってモデラーさんとしてモニターをされているHN 「おまみ」 氏の評価記事は次のURLにアップされています。


いろいろ指摘されていますが、総合としては、

“前部マストの前のめり以外は並もしくはそれ以上のレベルにある”

と言うものです。

私としても全くの同感、同意見です。 本シリーズとしてやっと日本艦も本来あるべきレベルになってきたとも言えます。

この 「大淀」 については就役時も改装時も公式図が残されていますし、また艦艇研究家の田村俊夫氏が発掘したすばらしい全景写真などもありますので、1/1100スケールでモデル化するには基本的にそれほど難しい艦ではありません。

あとは旗艦への改装以後の変化についての考証と、モデル・デザインのことになります。

この点については良くも悪くも、いわゆる “イーグルモス・クオリティ” がそのまま出ておりますが、それでも前述の通りこれまでの日本艦に比べればかなり良くできていると言えるでしょう。 そして見栄えもまあ十分な範囲と言えます。

前回も書きましたが、このレベルが本シリーズの最初からあったらと思うのですが ・・・・

と言うことで、今回はこれ以上は書く必要はないでしょう。

細部はおまみ氏が書かれておりますし、また元格納庫後部隔壁の表現などには多少の疑問もありますが、まあ細かいところが気になる方々は、上記の史料などと見比べていただければと思います。

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