またまた一回遅れになってしまいました (^_^;
◎ 第75巻 「羽黒」
シリーズ第75巻は 「妙高」 型4番艦の 「羽黒」 で、1944年のマリアナ沖海戦後の姿の設定となっています。


まずはいつもどおり、モデラーさんとしてモニターをされているHN 「おまみ」 氏の評価記事のご紹介で、次のURLです。
おまみ氏の総合評価としては
“ 今回の羽黒は、妙高型三隻の中では出来が一番良い ”
“ シリーズ全体から見ても、手直ししたくなる部分が少ないという点で、品質的には平均かそれ以上 ”
ということで、まあシリーズ中で同型艦の3隻目ですから当然と言えば当然のところでもありますが ・・・・
こうして3隻を並べて見ても、それなりの見栄えであり悪くはないでしょう。 そしてこれが本シリーズの基本コンセプトの一つでもあります。

(右手前から、今回の 「羽黒」、第62巻 「那智」、第17巻 「妙高」 の順)
ただし、逆に各艦ごと出来不出来の個所が目立ってしまうのは残念なところと言えます。
考証的には、船体形状、特にバルジとビルジキールが違う (結局同型艦3隻で正しいのは一つもありませんでした) 他は、艦橋構造物の測的所の形状が少々おかしいことを除けば、それほど大きな問題点はないでしょう。 単装機銃の欠落などはこのスケールではそれ程目立ちませんし、舷窓の塗装もまあ ・・・・
しかしながら、考証とモデル・デザイン、製造組立塗装の全ての面について、これまでづ〜っと言い続けてきた本シリーズ共通の問題点は相変わらずです。
ダイキャスト船体とプラ製の接合部の大きな隙間と段差は結局改善されませんでしたし、組立・塗装における製品管理も不充分なままです。
いまだにこの様に傾いたものがそのまま検品を通るような状況は ・・・・ (^_^;

その意味では、いわゆる “イーグルモス・クオリティ” からすれば “並よりは上” と言う評価になるでしょう。
それにしても、本シリーズ全80巻中日本艦艇の重巡で同型艦が全部揃わないのはこの 「妙高」 型だけで、3番艦の 「足柄」 が欠となっています。
これだけ日本艦中心で進めてきたシリーズなのに “何故?” と思うのは私だけではないでしょう。
確かに太平洋戦争中の戦歴としてはあまり華々しいものはありませんが、1937年戴冠式に伴うスピッド・ヘッド沖での国際観艦式に第1次近代化改装途中で派遣され、列国海軍艦艇が居並ぶ中 「飢えた狼」 とまで評されてその名が知られている艦なのに、です。
元モデル・アドバイザーとしては、これはもう他の艦と入れ替えてもラインナップとして揃えるべきであったと考えます。 ちょっとシリーズとして中途半端であったと。