前回に引き続き、またまた1回遅れとなってしまいました (^_^;
◎ 第72巻 「摩耶」
シリーズ第72巻は 「高雄」 型モデル4隻目の 「摩耶」 で、1944年に損傷復旧の機会を利用して三番主砲塔を撤去し高角砲などの対空兵装を強化した、いわゆる防空巡洋艦となった姿の設定となっています。


いつもどおり、モデラーさんとしてモニターをされているHN 「おまみ」 氏の評価記事は次のURLです。
総合としては
“高雄型はどれもなかなか良作、この摩耶はその中でトップかもしれない”
“突出して良い部分があるわけではないが、ひどい部分もない”
“模型として無難な線に仕上がっている”
という評価ですが ・・・・ う〜ん、もう少し辛口でも良いんではないでしょうか (^_^;
最大の問題点は船体形状。 バルジの形状も (従ってビルジキールも) 正しくありませんし、中部上甲板の舷側への張り出しもありません。

結局このシリーズでは 「高雄」 型4隻の全てで船体形状の正しいものは一つもありませんでした。

そもそも、なんで同型艦でありながら基礎的なところから全て一からデザインし直さなければならないのか? しかもそれでも同型艦で揃っていればまだですが、1隻1隻全てバラバラ。
本シリーズの大きな欠点 (欠陥?) の一つは結局シリーズ最終場面に来てもそのままです。
そして1944年にも関わらず舷窓はそのままであることを始めとして、日本艦艇についての基礎的な考証の抜けは相変わらずです。
細部についてはおまみ氏が指摘されているのでそちらをご覧いただくとして ・・・・
私のところに届いたサンプルでは上の写真のとおり、本モデルでの目玉であり、顔でもある前部艦橋構造物の上部が大きく傾いていることでしょう。 遠くから眺めても、一見しておかしな形になってしまっています。
製造不良と言うより、相変わらずの製造工程の管理監督がキチンとなされてないこともそのまま、ということですね。
結局のところ私の評価は、本シリーズの日本艦艇の出来としては中庸レベルであり、他所で言われている “イーグルモス・クオリティ” そのままと言わざるをえません。
せめて評価できる点と言えば、敢えて 「摩耶」 最高の見せ場である1944年の改装後の姿を選定した、ということでしょう。
折角そこまでやったのなら、モデル全体としての出来も見栄えももう少し頑張って欲しかったところです。