2022年07月31日

公刊海上自衛隊25年史 WEB版


海上自衛隊では「海上自衛隊史」というのと「海上自衛隊年史」という2つがあります。 前者がいわゆる“正史”で、それぞれの機関・部隊でその時その時に記注していく正規の秘密版のもので、後者が25年を超えない範囲で作成される“公刊史”です。

後者では海上自衛隊としてのものは「25年史」と「50年史」がありますが、「25年史」でさえ何故かいまだに一般には公開されていないものです。

JMSDF_History25_cover_s.jpg

しかしながら、既にお話ししましたように、この「25年史」も「50年史」もCDによるWEB版が作られております。

JMSDF_50th_Aniv_CD_s2.jpg

そしてこのCDには正規の「25年史」の製本版のような「部内限り」などの表示は一切なされておりません。

これについては、既に以前も何度かお話ししましたが、例えば次の記事です。

    http://navgunschl.sblo.jp/article/37938283.html

ところが、このWEB版でさえ、いまだに海上自衛隊は一般向けに公開しようとしません。

そこで、このCD版をもとに、一般公開用のWEB版を作ってみることにしました。

ただし、CD版はいちいち専用の閲覧ソフトをパソコンにインストールする必要がありますし、元々の製本版をそのまま文字起こしをしてディジタル化しただけのような、非常に見難く、味気ないものです。

25nenshi_p11_s.jpg
(製本版の頁例)

しかも、そのHTMLのコードは非常におかしな形になっておりますので、これを見易く、かつWEB表示らしいものに変換してみました。

ご参考までに、この様な形になります、というその表示例を2つご紹介します。

次の所からダイレクトにご覧ください。

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/JMSDF_Nenshi/25years_nenshi_official/25_01_02_02_mod.html

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/JMSDF_Nenshi/25years_nenshi_official/25_01_05_01_mod.html

(両ページとも、他項目へのリンクは外しております。)

項目構成や各項目の文章などは、元の製本版と同じで、図表などはその拡大表示も含めてCD版のものを使っておりますが、写真はその拡大表示もふくめて小さいので、製本版からもう少し大きく、綺麗なものとしております。

ただし、元々の製本版の写真そのものも印刷のせいもあって綺麗ではありませんので、この程度が精一杯とご了承ください。

そこで、

この2つの例に基づき、表示方法などご来訪の皆様のご意見・ご所見をお伺いしたいと思いますのと、併せて、これの公開方法、例えば登録メンバー用とするかどうか、などをお聞かせいただきたいと存じます。

ただ問題は、WEBでのHTMLファイルですので、容易にそのまま全てをコピーできますから、簡単に改竄をするなど独り歩きするおそれがあります。 まあ、それでもよいのかもしれませんが ・・・・ (^_^;

posted by 桜と錨 at 21:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

本家サイトの新談話室


本家サイトの談話室の方も長い間ご来訪いただきありがとうございました。

残念ながら、本日をもって teacup.com の運営停止に伴い、当該談話室も閉鎖となりますので、取り敢えず代わりの新しい談話室を fc2 で作ってみました。

桜と錨の海軍砲術講堂新談話室 :

    http://NAVGUNSCHL-2.bbs.fc2.com/

まだ初期登録のままですので、味気ないし、見難いものですが、使い勝手を見ながら、これから少しずつ手を入れて行きたいと思っております。

本ブログ共々、新しい本家サイトの談話室もよろしくお願いいたします。

なお、当該掲示板の過去ログはご来訪の皆様から頂きました画像も含めて全て保存してありますが、今晩最後にもう一度更新いたします。

posted by 桜と錨 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2022年07月24日

本家サイトご来訪75万名達成時の記念企画予定


またまた本家サイトの今週の更新はお休みですが ・・・・

後しばらくしたら、本家サイトはご来訪75万名を達成できる見込みとなってきましたので、記念企画としてはちょっと大物の史料の公開を考えています。

ただ、このままで行くと、整形とゴミ取りが間に合うのか (^_^;

また、併せて久しぶりにキリ番賞の実施も考えておりますので、こちらでも、もし “こういうものを” というご要望があればお聞かせください。 考慮いたします。

posted by 桜と錨 at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2022年07月23日

鰻と千福


折角の鰻の蒲焼ですので、久々に夕ご飯にお米を炊きました。

そしてやはり日本酒でしょう。 タレがちょっと甘いので、千福さんの辛口の 「神力」。

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小さなお魚屋さんの若大将が焼いた鰻は大変に美味しかったですし、「神力」 もピッタリ。 今日はちょっとリッチな気分に (^_^)

posted by 桜と錨 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

土用の丑の日


今日は土用の丑の日です。

やはり日本人ですから、鰻の蒲焼を食べなければ、と。

で、いつもの小さなお魚屋さんへ。

毎年この日は若大将が市場に注文しておいた活きのよい鰻を仕入れてきて、店先にBBQコンロを出して朝からずっと焼き続けています。

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ここの若大将は別に鰻で修行した経験はありませんで、言わば趣味でやっていますから、とても専門店のようにはいきませんが、こちらの街では美味しい鰻を食べさせてくれるお店はまずありませんし、その辺のスーパーやコンビニで売っている出来合いのものとはやはり格段の違いがあります。

今年も愛知三河の一色産のものだそうですが、流石に値段がいままでどおりとはいきませんで、ちと高くなりましたが、それでも口伝えで評判が評判を呼んできており、今日も注文しておいたものを取りに顔を出した時には、お客さんはひっきりなしでした。

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posted by 桜と錨 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2022年07月17日

海軍省監修 『海軍智識』


何か気忙しく、相変わらずブログもなかなか更新できませんが (^_^;

これもちょっと遅くなりましたが、(株)ワン・パブリッシングさんから 「歴史群像」 8月号が届きました。 今月の特集は 『日本海軍』 です。

rekishidokuhon_R0408_cover_s.jpg

そして、創刊30周年記念号として昭和15年に海軍省監修により増補改訂版が出された 「青年学校 海軍智識」 の抜粋復刻版が付録 として付いています。

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私はこの付録の解説を書かせていただきました。

    『 海軍省監修 「海軍青年学校 海軍智識」 抜粋復刻版について 』

ただ、割当が1ページ弱でしたので、元々の原稿を大幅に削らざるを得ず、ちょっともの足りず判り難いかな、と (^_^;

そして、この 「青年学校 海軍智識」 は本誌の付録とする関係で、若干の頁(章)を省いたものとなっており、このため “抜粋復刻版” となっています。

ただし、この昭和15年版は国立国会図書館ディジタルコレクションの次のところで全文が公開されておりますので、省かれた頁についてはこれをご参照いただければよろしいでしょう。 もちろん、こちらは画像が荒いので少々見難いですが。

    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1456565

この海軍省監修の 「海軍智識」 は昭和15年の改訂版ですので、タイトルの冒頭が 「青年学校」 となっておりますが、次の昭和17年に出された最後の改訂版ではこの 「青年学校」 というのが外され、かつその意図する対象が拡大されまして、その序が次のように変わっております。

『本書は師範学校、青年学校教員養成所、青年学校及び国民学校用として海軍に関する事項を極めて常識的に説述したるものなり、能く本書を熟読して一層海軍智識の啓発に資せんことを望む。』

即ち、昭和17年の改訂増補版では、対象をこの青年学校から更に広げたもので、高等学校や大学、専門学校などに進む者を除く全ての青少年を含めました。 これはおそらく長引く支那事変と来るべき米英との戦争を視野に入れたためと考えられます。

この 昭和17年の最終改訂版については、私の本家サイトの次のところでその全文をPDFファイルで公開 しております。

    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/09-chishiki.html

Kaigun-chishiki_S17_cover_s.jpg

この 『海軍智識 』は、元々が青年学校におけるテキストで、海軍についての初歩的な軍事教育のためのものではありますが、要するに海軍が作成した “広報誌” でもあります。

国民皆兵の制度の下で20歳になった時に徴兵検査を受けることになる青少年に対して、その徴兵検査合格の結果を受けてその後の徴兵で陸軍に行くか海軍の方が良いのか、あるいは志願して20歳以前に様々なコースで海軍に入る道も可能という選択肢を彼らに与えようというもので、いわゆる “海軍はこんなに良いところだぞ〜” という宣伝目的でもあります。

実際のところ、当時の日本全国の青少年の周りでは、自身の親・親族を始めとして徴兵による陸軍の営内班を経験した者も多く、また配属将校など現役の陸軍軍人を見たり接したりする機会も多かったのに対して、海軍については、現役で帰省した者や、その現役を終えて帰郷した予備役、後備役の者などに接する機会は軍港・基地周辺や港町、漁師町などでも無い限り一般的には少なかったと言えます。

したがって、この 『海軍智識』 は体系的に整理された形での海軍についての一般的な知識のものであり、かつ海軍省自身の手になる公的な内容ですので、学校教育における中ではあるものの、将来的な徴兵あるいは職業選択としての知識欲旺盛な適齢期の青少年にとっては有益なものの一つでした。

とは言っても、昭和17年の3回目となる改訂増補版でも、海軍省が編纂したのは昭和15年1月のことであり、これを昭和17年1月30日に発行したものです。

このため、昭和17年の改訂増補版とは言いながら、内容的には昭和15年版と同様に、太平洋戦争前の平時におけるものであり、また当時の秘密に関することは網羅されていませんので、紹介される艦船・航空機や兵器・装備などについては少々古いものが多くなっております。

そして支那事変から太平洋戦争と続き、日本が戦時体制となってきたことから、この昭和17年版以降の改訂版が作られる機会は無かったものと考えられます。

申し上げましたように当該 『海軍智識』 は太平洋戦争開戦前の平時の日本海軍について述べられておりますので、太平洋戦争が始まって以降の戦時になってから、日本海軍は様々な面で変更が生起しております。

例えばその代表的な主要点を幾つかご紹介しますと、。

1.艦船、航空機、兵器などは一層急激な進歩を遂げており、それらの内容については含まれていません。

2.開戦に伴う海軍の戦時編成や特設艦船・部隊などについてももちろんその説明はありません。

3.日本海軍の階級制度、即ち士官・準士官・下士官の 「海軍武官官階」 及び兵の 「海軍兵職階」 が変わりました。 例えば、兵科のいわゆる水兵は一等〜四等水兵であったものが、昭和17年11月には水兵長、上等水兵、一等水兵及び二等水兵となりました。

4.前3.にも関連して、海軍の服装 (服制) が戦前に比べて大きく変わり、例えば下士官の軍帽前章、下士官兵の階級章、各科識別章、防暑服や略帽などです。そして陸戦服や略衣、昭和19年の 「臨時海軍第3種服装令」 による褐青色の背広型の服装などなどです。


なお、ご参考までに、今回のこの 『海軍智識』を補完するビジュアルなものをご紹介 しますと、

昭和9年5月に国防普及協会が編纂・出版した 『輝く海軍写真帖』 などは、新兵として海兵団教育部への入隊に始まる海軍一般について写真で紹介するもので、現在では国立国会図書館のディジタルコレクションでもその初版が (当然ながらいつも通り少々見ずらいですが) 公開されていますし、私の 本家サイトの次のところで、その第2版の全頁をPDFで公開 しています。

    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/photo/shining_navy/shining_navy.html

shining_nacy_cover_s_mod.jpg


また、この 『海軍智識』 と同様なものとして、昭和6年に海軍省が青年訓練所(青年学校の前身)用として編纂して 帝国在郷軍人会本部が発行した 『海軍の常識』 というのがあり、内容や項立てなどはこの 『海軍智識』 とほぼ同一になっているものです。

この史料は現在ではアジア歴史資料センター (通称 「アジ歴」 ) で昭和11年の増補改訂版が公開されております (やはり少々見ずらいです) が、これも私の 本家サイトの次のところで、昭和6年の初版の全頁をPDFで公開 しています。

    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/55_IJN_Know_General_S06.html

Navy_Know_S06_cover_s.jpg


更には、この 『海軍智識』 の内容を一歩進めたものとしては、海軍省教育局が大正9年に海軍部内向けの教育用教本として作成した 『海軍兵須知提要』 というのがあり、これは知り得る限りでは昭和19年まで改訂が続けられて出されており、いわば 「海軍下士官兵勤務必携」 的なもので、現役の海軍下士官兵が勤務において必要となる基本的な事項や各種の規則類についてその要約や抜粋などを収録したものです。

残念ながらこれは国立国会図書館のディジタルコレクションやアジ歴では現在のところまだ公開されていないようですが、現在でも海軍に興味がある方々にとっては、その基本的なことを知るための格好なテキストであるとも言えるものです。

もし 『海軍智識』 を読まれて、その次に進みたいと考える方がおられましたらお勧めの一つですので、これも私の 本家サイトの次のところで昭和15年版を公開 しておりますのでご参考にしてください。

    http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/54_IJN_Seamen_Suchi_S15.html

Suchi_Teiyo_S15_cover_s.jpg


posted by 桜と錨 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2022年07月15日

Jシップス 8月号


何か気忙しく、ブログもなかなか更新できませんが (^_^;

ちょっと遅くなりましたが、イカロス出版さんから 「Jシップス」 8月号が届きました。 今月の特集は 『イージス艦クロニクル』 です。

Ikaros_Jships_R0408_cover_s.jpg

初心者の方々向けのビジュアルな入門用として、米海軍や海上自衛隊など世界の海軍で運用されているイージス艦について紹介したものです。

私も次の1稿を書かせていただきました。

      『 「こんごう」 型護衛艦 』

海上自衛隊のイージス艦の最初の艦である 「こんごう」 に関連して、その海自へのイージス・システムの導入経緯などを中心にしてお話しさせていただきました。

導入当時は米海軍でも最新鋭のシステムであると当時に、海上自衛隊においてはターター・システムを搭載した 「はたかぜ」 型の後継としてはこれしか選択肢が無かったという内容です。

最新の 「あたご」 型や 「まや」 型についてもお話ししても良いのですが、ちょっと中身まで知り過ぎておりますので、いまだに秘密程度が極めて高いイージスシステムについては、一般の読者の方々向けとしてまあこの 「こんごう」 型の記事くらいが適当かと (^_^)

それにしても、誰ですか、「こんごう」 型のCICのイラストを提供したのは。 これは海上自衛隊からもまだ公開されたことはないはずで (^_^;

もう既に書店の店頭には並んでいるはずですので、見かけられましたら是非一度手に取ってご一読を。

posted by 桜と錨 at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2022年07月10日

今日は参議院議員選挙の投票日


国民としての権利と義務を行使するために、先ほど投票所になっている近くの小学校へ行ってきました。

しかしながら、です。

この選挙運動期間の間、我が家の近くどころか周辺には1回も、1台も選挙カーが回ってきたことはありません。 遠くを回っているその声さえ聞こえたことがありません。

それに、近くには立候補者のポスターの掲示板さえありません。 その掲示板を出掛ける途中の車の中からチラチラみても、数枚が張られているだけ。

自治会では選挙公報さえ回ってきませんでした。

更には、選挙区の立候補者はともかくですが、投票の記帳台の前に張られている比例のリストを見て ??? と。

聞いたことさえない政党名や、たった1名の名前しかない政党など (^_^)

まあ、政治家ではなく “政治屋” の世界とはこんなものなのでしょうね。

posted by 桜と錨 at 16:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

旧海軍潜水艦の沈没事故


暑い日が続きますね〜。 そして相変わらず全くバタバタして日々余裕がありませんので、今週も本家サイトの更新はお休みします。

またまたその代わりと言ってはなんですが ・・・・

先週は伊33潜の沈没事故についてご紹介したところですが、旧海軍では明治43年の有名な第6潜水艇の沈没事故に始まって太平洋戦争が終わるまでにその代表的なものでも12隻がリストアップされています。

IJN_Sub_Accident_Sunk_list_s.jpg

もちろんこれ以外には、例えば大戦中に敵に遭遇して急速潜航する時に誤って沈没したかもしれないもの、あるいは作戦行動中に行方不明になったものなどは含まれていません。 戦闘の結果かどうか、どちらなのかは不明だからです。

それにしても、事故で12隻沈没というのはちょっと多いような気がしますね。

幸いにして海上自衛隊は初代の 「くろしお」 以来現在に至るも沈没事故は発生しておりません。 ドン亀乗り達の汗水の賜物ですね。 (ただ、ちょっと危うかったというのはあるようですが (^_^: )

posted by 桜と錨 at 13:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 海軍のこと

2022年07月09日

うまいお酒とおつまみ


昨日のUPする予定だった記事ですが、とんでもない事件が発生しましたので、流石に。 一日遅れですが。

亡くなられた安部元総理に心からの哀悼を捧げると共にご冥福をお祈りいたします。
合掌

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


FBFの方から 「弓矢丸」 という貴重で珍しい日本酒をいただきました。

100本だけという大変少量の限定ものですが、なにしろ搾りたての生酒ですので、これは変質しないうちに早くと思いまして、行きつけの小さなお魚屋さんへ。

めずらしくトコブシがありましたので、コレコレ、と V(^_^)

夕ご飯はもうこれがメインになってしまいましたが、この 「弓矢丸」 というお酒、搾りたてということで味はちょっと粗削り的なところがありますが、いわゆる本当の日本酒らしい日本酒で、大変に美味しいです。

Sake_and_Tsumami_R040708_01.jpg

そして、活きの良いトコブシがつまみで、もうこれは日本酒好きの家内も大喜びです。

美味しいお酒をありがとうございました 〜

posted by 桜と錨 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2022年07月03日

伊33潜の沈没事故


暑いですね〜。 そして全くバタバタして日々余裕がありませんので、今週の本家サイトの更新はお休みします。

その代わりと言ってはなんですが。


旧海軍の伊33潜は、昭和17年9月にトラック泊地で事故により沈没し、これを引き揚げて呉に回航して修理したのち、昭和19年6月13日に伊予灘の由利島付近での急速潜航訓練においてまたまた事故により沈没しました

沈没時に司令塔から脱出した10名のうちの2名が救助され、残りの92名が殉職したことや、昭和28年になって船体が引き揚げられた際に、前部発射管室は浸水せずにその区画の乗員は清々として死を迎えたことが判明したこと、などはよく知られているところです。

そして、松山沖の引揚現場に近い興居島(ごごしま)(与居島)の御手洗海岸に慰霊碑が建立され、地元の篤志の方々により現在に至るも毎年事故日の6月13日に当該慰霊碑前で慰霊祭が行われているようです。

地元篤志の方々による慰霊祭などは全く感謝に堪えないところですし、前部発射管室の乗員の状況などは旧海軍として恥じるところのないものですが ・・・・

しかしながら、この事故そのものについては当の旧海軍潜水艦関係者としてはどのように見ていたのでしょうか?

戦後になってものされた旧海軍潜水艦の事故関係の一連の史料の中でも、「まったく何をやっていたのか」 「不注意による人為的な原因でまたまた90名以上の乗員を失ったのか」 というような、結構冷めた目であったようです。

I-33_sub_sunk_S19_s.jpg

いわゆる、当然払うべき注意を払い、かつ錯誤防止の措置をキチンと採っていれば、という結論です。

それにしても ・・・・ というところですね。

posted by 桜と錨 at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと