2020年07月05日

砕氷艦 「しらせ」 艦内一般配置図


相変わらずバタバタしておりますので、本家サイトの今週の更新は先週に引き続き 『自衛艦公式艦内配置図集』 に砕氷艦 「しらせ」 の艦内一般配置図の追加公開のみです。

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_JMSDF_Ships_Offical_Draw.html
http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_07_shirase.html

Shirase_01_s.jpg

ご存じの通り、砕氷艦 「しらせ」 は平成20年に退役し、翌年からはその名を引き継いだ2代目の 「しらせ」 が南極観測支援に当たっています。

退役後の 「しらせ」 は紆余曲折がありましたが、結局民間気象情報会社の 「ウェザー・ニュース」 に売却されて、現在では関連会社の 「Win気象文化創造センター」 に移管されており、気象観測業務などに携わる傍ら、各種イベントなどにも使われているようですね。

公開します艦内一般配置図は、海自現役時代の部内における教育訓練用で、これも艦内配置が分かれば良いので完成図書にある公式の艦内艤装区画図を元にしていますがかなりラフなものです。

しかしながら、こんなものでもいまだに海自からは公開・公表されておらず、今後もその可能性はまず考えられませんので、その意味では貴重なものと思います。

現在の 「Shirase」 の船内がどのようになっているのかは、残念ながら私としては興味はありませんので存じません。 ご来訪の方々の中には、よくご存じの方もおられるかも (^_^)

posted by 桜と錨 at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2020年07月03日

イージス・システム と 電源


先にイージス艦の定検、年検についてお話ししましたが、これに関連してイージス・システムの電源について少し。

ご存じの通り、「こんごう」 型イージス艦には推進用に LM2500 系のガスタービン・エンジン4基 (25,000PSx4) を装備しておりますが、これとは別に、アリソン IM400 系のガスタービン発電機3基 (2,500KWx3) を搭載しています。

Kirishima_eng_01_s.jpg

( この発電用については、「あたご」 型、「まや」 型と次第に電力所要が増えておりますので、それに応じたものとされていますが、今回は取り敢えずこれらについては省略します。)

この3基の発電機は、航海中の戦闘状態でも2基で全所要電力を賄えるようになっており、残りの1基は故障などに備えた予備・待機です。

これもご存じの通り、艦艇での電力は、基本的に120V系と440V系の2つで構成されています。 前者は艦内照明を始めとする艦内の一般用で、後者は装備・武器で使用します。

そしてこの440V系ですが、イージス・システムの作動・運用のためには極めて安定した質の高い電源が要求されます。

このため、港での停泊時には、120V系は陸上電源を引き入れて使用することができますが、この440V系の陸上電源では質が劣るためにイージス・システムでは使えません。

ここで大きな問題があります。

イージス・システムは一旦停止しますと、巨大かつ複雑な System of Systems ですので、その再起動の際にシステムの安定と作動確認のために約48時間を必要とします。

更にジャイロの AN/WSN-5 も止めますと、これの起動・安定のために更に長時間(最大24時間)を要することになります。

このため、イージス艦は 「稼動艦」 に指定されている間は、入港中でもイージス・システムを止めず、最低でも直ちに全力発揮可能な 「スタンバイ」 モードを維持するとともに、毎日全システムを作動させての DSOT (Daily System Operability Test) を行います。

で、このためにイージス艦は入港中でも最低限1基の発電用ガスタービンを動かす必要が出てくるのです。

( 当然ながらこのために入港中でもかなりの燃料を消費しますので、この必要性について国会答弁でも採り上げられたことがあります。)

したがって、イージス艦は航海中であれ入港中であれ、「稼動艦」 に指定されている間はいつでも直ちにイージス・システムの作動が可能です。 もちろんミサイルの実弾は搭載していますので “やろうと思えば” 発射可能です。

ただし、入港中も含め、陸岸近くではテレビや携帯電話、通信機器などに対する干渉防止のために、法律上 SPY-1 レーダーはハイパワーは使用できず、ローパワーで、しかも上方にしか発信できませんが (^_^;


とは言っても、イージス・システムを構成する各機器も、そしてガスタービン発電機も定期的に点検・整備をする必要があります。

このために艦を 「非稼動艦」 に定めての定検や年検において、これらも実施するのです。

しかしながら、この期間の全てにおいてイージス・システムが非可動になるわけではありませんし、またそれぞれの構成機器の点検・整備・調整において必要に応じて作動させる必要があります。

基本的には、先にお話しした入渠時を中心にして、発電機も含めて各機器を非可動としますが、それはどのような点検・整備・調整を行うのかや、造船所・担当企業のスケジュールなどによって異なってきます。

例えば、同じ時期に他艦も造船所に入っていれば、入渠時期をずらす等の必要性も出てきます。

posted by 桜と錨 at 20:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2020年06月28日

独り言


イージス艦ってドック入りしている状態でミサイル撃ったりレーダー作動させたりは


定検にしても年検にしても、この期間は 「非稼動艦」 (全ての実任務には就かない、就けない) に指定されて、防衛省が契約した民間造船所に入ります。 これを広義の意味で “ドック入り” といい、原則として定検では2回、年検では1回乾ドックに入りますが、これを狭義 (本来) の意味で “ドック入り” (入渠) と言います。

( まあ、入渠そのものは、艦の入渠要表に基づいて事前調整をして艦のトリムを無くし、艦首尾線と前後位置をキチッととりながら海水を抜いて盤木の上に据えるだけ。 後は入渠中に万一転倒したりしないように、船体両側に支えをすればよいので。)

それ以前のこととして、この定検、年検の前にミサイルを含めて弾薬類は全て陸揚げ (弾庫保管) しますので、そもそも撃とうにも弾がない (^_^;

更にイージス・システムを動かす 440V の艦内電源 (陸上電源を引き込んだのではダメです) は入渠中も含めて定検・年検中の相当な期間 (検査・修理内容や造船所のスケジュールなどによって異なる) 止まりますし、例え艦内電源が入っていても実際の電波は基本的に法律上出せません。

( このため、システムの最終チェックのためには出港して海上試験をやります )

それに SPY-1 の電波を出さなくても、イージス・システムとしてはかなりのことが自己診断機能及びシミュレーション機能でチェックできますので。


(追) :

オカシな書き込みがあると大抵つぶやかれるようです

   (^_^) (^_^) (^_^)

(追・2) :

折角の機会ですので、イージス・システムの電源について少しお話ししておきます。


posted by 桜と錨 at 16:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

『旧陸軍軍政史資料』 公開!


本家サイトでの今週の更新に併せ、ご来訪 「666666」 記念企画の第2弾を先ほど追加公開しました。

『史料展示室』 コーナーにて、昭和30年に陸上自衛隊幹部学校が部内参考資料として作成した旧陸軍に関する 『軍政史資料』 です。


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旧陸軍の明治創設時から昭和18年まで (なぜか) の組織・編成などの変遷について時系列にその概要を羅列したものです。

私にしてはめずらしく陸軍ものですが、こういうものでも手元にあると、旧海軍史を調べている時に横並びで必要になった場合には手軽に参照できますので便利です。

もう何十年も前に、某所で処分のためにゴミ箱に投げ入れてあるのを見つけ、これのコピーをとって、原本はまた元のゴミ箱に戻しておきました。 誰か心ある人が回収して元どおり保管してくれてくれれば良いと思ったのですが ・・・・ 今となってはそれもどうなったのか判りません。

本史料は旧陸軍の関係者が纏めたものと思われますが、それが誰であったのかなどは不明です。

また、ところどころに 「部外秘」 と記されたページがありますが、その理由は不詳ですし、また敗戦により旧陸軍が解体された後となっては秘密事項に該当することはあり得ませんので、そのままとしております。
 
ただ、私のコピーは大変に状態が悪いこともあって、退職後にもう少しはマシなものが欲しいと思って陸さんに問い合わせたのですが、正式な返答は “幹部学校にも、陸自としても、もう残されていない” というものでした。

何と! もちろんその後新たなものが作られたからなのかもしれませんが、それにしてもこの種のものは改訂版など新たなものを作成した時には、旧版とどこがどのように変わったのかを明らかにするため、最少でも原本の1つは保存・保管しておくのが普通であり、常識なんですが ・・・・ ?

したがって、“表向き” としては現在これが残っているのは私のこのコピーだけということになります。

ただ、今回公開しますのはゴミ取りと整形に手間暇がかかって間に合いませんでしたので、後半の大正・昭和期のところはコピーをスキャンしただけのものです。 大変に見難いですが、今後手が空いたところを見計らってゴミ取りと整形をするつもりです。

posted by 桜と錨 at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

護衛艦 「いしかり」 艦内一般配置図


本家サイトの今週の更新として、先週に引き続き 『自衛艦公式艦内配置図集』 に、護衛艦 「いしかり」 の艦内一般配置図を追加公開しました。

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_JMSDF_Ships_Offical_Draw.html
http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_06_Ishikari.html

Ishikari_01_s2.jpg

公開します艦内一般配置図は、部内における教育訓練用ですから艦内配置が分かれば良いので、完成図書にある公式の艦内艤装区画図を元にしているものの、かなりラフなものですが、それでもこんなものでもいまだに海自からは公開・公表されておらず、今後もその可能性はまず考えられませんので、その意味では貴重なものと思います。


ご存じの通り、海自が昭和52年度計画で建造した乙型警備艦 (DE) で、地方隊に配備された駆潜艇の代替えの名目ではありますが、実質的には 「いすず」 型 、「きたかみ」 型や 「ちくご」 型護衛艦の後継であり、海上自衛隊における護衛艦として初めて中央船楼型を採用した艦でした。

しかしながら、船体が設計に余裕がなく過小に過ぎるとの理由により (いつも通りの海幕の手口ですが)、2・3番艦は約200トン大きくされたものの、結局のところ3隻で建造が終わり、次の 「あぶくま」 型に移行しています。

とはいっても、本艦は大変にユニークでおもしろい艦型であったことは確かで、船体が大きくなっただけとしか言えない何ら面白みのない 「あぶくま」 型などよりは良い艦であったと評価できます。

「きりしま」 艦長だった平成11年の夏に、その年の春に生起した能登半島沖不審船事案を受けて日本一周の警戒巡行を行いました。 この時、大湊では 「きりしま」 は中に入れずに沖で錨泊だったのですが、訓練中の27護隊が挨拶に近づいてきてくれました。

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確かこの時の 「いしかり」 艦長は、二人とも昔一緒に勤務したこともある高橋2佐から三石2佐に交代した直後だったかと。

posted by 桜と錨 at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2020年06月26日

小春 脱走 !


今朝明け方に “おと〜さん、外で猫の鳴き声がするよ” と家内から起こされました。

足元で一緒に寝ているはずの小春がおりません。

1階に降りてみますと、リビングのベランダ側の外で猫の大きな声が。 カーテンを開けましたら、小春が中に入れてくれと叫んでおります (^_^;

ガラス戸を開けましたら、リビングに飛び込んできました。

でも一体どこから出たのか? 明け方まで雨でしたので、窓などは全て閉じてあったのですが ・・・・

で、家中を見回ってみて、発見 !

Koharunoamido_R020626_01.jpg

2階のベランダは屋根があって雨が部屋の中には降り込みませんので、私の仕事部屋のベランダに出るガラス戸を開けて網戸にしてカーテンを閉めてあったのですが、この網戸は猫では開けられないようにしてあったものの、その網戸の端を破って脱走。

2階のベランダの手すりを抜けて、あとは小雨の中を屋根伝いに庭まで降りてウロウロしたようですが、濡れて寒くなったので家の中に戻ろうとしたものの1階はどこも全て締まっていますので、リビングの前まで帰ってきて ・・・・

タオルで拭いて乾かしてからケージに入れましたら、すぐにハンモックに上がってそのまま寝てしまいました (^_^)

でもまあ、まずは無事に戻ってきましたので。

posted by 桜と錨 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2020年06月21日

「日本帝国海軍の研究・開発(1925〜1945)」 公開!


本家サイトのご来訪 「666666」 はご案内のように昨日達成できましたので、週明け早々と思って次の定期更新にと考えておりました記念企画の内、急遽その第1弾として表題のものを 『史料展示室』 コーナーにて公開いたしました。

昭和31年に海幕調査部が部内参考資料として印刷・配布したものですが、とは言いましても、内容は終戦直後に極東米海軍司令部 (COMNAVFE) による旧海軍の関係者への質問 (実際は尋問) に対する回答を取り纏めたものです。

   http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/tenji_main.html
   http://navgunschl2.sakura.ne.jp/tenji/50_IJN_Research.html

IJN_Research-Dev_cover_s.jpg


内容の細部は、現在では個々のものについてその詳細が明らかになってきておりますが、当時の関係者によるものを系列的一覧に纏めたものとしては珍しいでしょう。

それになによりも、この印刷・配布された部内参考資料そのものが、現在の海自にどれだけ残されているのかは不詳です。 私の現役の時でさえ、他にまず見たことがありませんので。

海幕はなぜこういうものでさえどんどんと世に公開していかないんでしょうねえ。 まあ、目先の業務にしか関心がないお役所だから、といえば確かにそうなんですが ・・・・

ただ、本資料は実際に誰がこれを取り纏め、編纂したのかは不明です。

そして、編纂者の所感として最後に述べられているところのものは、日本の工業力の貧弱さのせいにした少々自己満足的な買い被り過ぎ、と感じるのは、元船乗りたる用兵者の一人としての私だけでしょうか ?

posted by 桜と錨 at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 海軍のこと

「みねぐも」 の公式資料図集


本家サイトの今週の更新として、先週に引き続き 『自衛艦公式艦内配置図集』 に、護衛艦 「みねぐも」 の艦内一般配置図を追加公開 しました。

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_JMSDF_Ships_Offical_Draw.html
http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/Shiryo/11_05_Minegumo.html

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私が遠洋練習航海後に初任幹部として初めて乗組んだ思い出の艦です。

昭和40年代に入ってからの建造艦ですが、新兵器の DASH を搭載しつつも、古き良き時代の姿がまだ残ってる良い艦でした。 それに艦長以下の乗員も良い人達ばかりで。

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この艦内一般配置図に併せて、初めて実務に就く初任幹部にもかかわらず1年間で通信士と船務士の両方を勉強させられた時の、「CIC配置図」 と 「アンテナ装備図」 を 『AAW・TMDの話題あれこれ』 コーナーの第6話として公開 しました。

http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/AAW_TMD/AAW_arekore/AAW_arekore.html
http://navgunschl2.sakura.ne.jp/Modern_Warfare/AAW_TMD/AAW_arekore/AAW_arekore_06.html

これらは全て元々が艦内での教育訓練用でその概要が判れば良いものですので、公式図面を元にしているとはいえかなりラフなものです。 それに、もう半世紀近く前のもので経年劣化もありますので ・・・・ (^_^;

しかしながらいつも申し上げていますように、「みねぐも」 は既に退役して久しいのですが、こういうものでも海自から公表・公開されてはおりませんし、今後ともされるとは思われませんので、その意味では貴重なものかと。

posted by 桜と錨 at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代戦のこと

2020年06月20日

本家サイト ご来訪 「666666」 達成!


来週週明け早々くらいかなと思っておりましたが、本日午前中に早くもご来訪 「666666」 名を達成しました。

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大変マイナーなテーマを扱うサイトですが、多くの皆様のご来訪をいただいておりますことをこちらにご来訪の皆様にも感謝申し上げます。

次は暫く後ですが、ご来訪70万名を目指します。 その時にまたキリ番賞をやりたいと思います。

今回のぞろ目達成記念企画は、予定通り2つ考えておりますので、本家サイトにて順に公開していくことにします。


posted by 桜と錨 at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに

2020年06月14日

本家サイトの 「6」 のぞろ目賞


嬉しいことに、本家サイトはまもなくご来訪 「666666」 を達成できそうですので、予定通り 「6」 のぞろ目賞をやりたいと思いますので、こちらでもご案内しておきます。

本家サイトのトップページ最下段にありますカウンターでぞろ目を踏まれた方は、カウンターの画像コピーを添えてご申告ください。 何か記念のグッズでも考えます。

なお、気がつかれない、あるいはご申告されない方がおられるかもしれませんので、念のため前後を踏まれた方もご申告いただければと存じます。

本家サイトでの記念企画は現在のところ2つ考えておりますが、一つは既にできているのですが、もう一つが ・・・・ (^_^;


posted by 桜と錨 at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 気ままに